24話のあらすじ
スヴェン王の御前へと進み報奨を受け取るアシェラッドはそこでウェールズ侵攻を止めようと試みる。ウェールズ侵攻は割に合わないことを説明したアシェラッドに対し周囲が納得する中、スヴェン王もまたその進言を褒め称える。しかしスヴェン王はクヌートとウェールズ、どちらを選ぶかアシェラッドに迫り……。
24話の感想
来春にはウェールズに進攻すると宣言したスヴェン王に対してどうにかやめさせようと頭を巡らせてアシェラッド。持ち前の頭脳でウェールズ侵攻におけるデメリットを説明し割に合わないことを証明、見事に周囲を納得させることに成功。このわずかな時間でここまで理論立てて説明できるのがさすが。
しかしスヴェン王、外道だった。周囲にはアシェラッドを褒め称えるようなそぶりを見せながら、彼にだけ聞こえる声で「クヌートか、ウェールズか」選ぶよう天秤にかけ、さらにはアシェラッドの母が奴隷であることやウェールズは奴隷の国とばかりの発言をする外道ぶり。
やはりアシェラッドが見せたわずかな気の緩みは命取りでした……。あれさえなければ、スヴェン王もここまではしなかったかもしれない。
クヌートか、ウェールズか。究極の2択を迫られたアシェラッドは、どちらをも救う方法を選びました。
それは王を殺し自らが悪となり果ててクヌートを新たな王にするという選択。
死を覚悟したアシェラッドは自らの真の名を「ルキウス・アルトリウス・カストゥス」と名乗り、スヴェン王を殺害。
ルキウス・アルトリウス・カストゥスはアーサー王のモデルとなったと言われている古代ローマの軍人。彼は最期に母・リディアが願い続けたブリタニア王を名乗りました。
はた目にはアシェラッドの姿は半狂乱に見えたでしょうし、クヌートはその様子を「芝居」とは言っていましたが、あの瞬間ようやくアシェラッドは憎きデーン人のフリをやめ本当に姿になれたのではないかとも思います。きっとずっと心の奥底ではああやって暴れたかったんではないかな……。理性的であるが故ずっとこらえられていたのだろうけど。
この第24話でヴィンランド・サガ第1期は終わりを迎えます。サブタイトルは「THE END OF THE PROLOUGE」。プロローグの終わり。ここから本当のヴィンランド・サガが始まるというタイトル。
振り返ってみればこのヴィンランド・サガは主人公こそトルフィンですが、第1期の主人公は間違いなくアシェラッドでした。
最初は極悪人として登場しながら、非常に理性的で策士、そして亡き母と祖国への想いが人一倍強いという複雑なキャラクターとして描かれました。その最期も本当にかっこよかった。
そしてここからはアシェラッドが生かしたクヌートとトルフィンの物語が始まっていくのでしょう。
気弱でラグナルがいなければ言葉を発することすらできなかったクヌートが、アシェラッドの視線ひとつで彼の意思を理解し自分の成すべきことを立派に果たすようになりました。
トルフィンは……まだまだ苦しむことになりそうです。彼の人生の目的だったアシェラッドがいなくなり、果たしてこれからどこを目指すのでしょうか。レイフさんと一緒に故郷へ帰ることができれば良いのですが……。この後トルフィンがどう生きていくのか、第2期で見守っていきたいです。
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