アニメアニメ感想

【アニメ感想】新世紀エヴァンゲリオン 第拾九話 「男の戰い(INTROJECTION)」

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19話のあらすじ

使徒に侵食されたEVA3号機ごとトウジを殺そうとしたゲンドウに怒りをぶつけるシンジ。腹いせに初号機でネルフ本部を半壊させようとするが強制的にEVAから降ろされてしまう。ネルフに歯向かった罪を問われたシンジは二度とエヴァンゲリオンには乗らないと宣言し、自ら第3新東京市を去るが……。

19話の感想

暴走した初号機(ダミープラグ)によって破壊された3号機から命からがら救出されたトウジ。
入院中、彼は夢の中で、電車の座席に向かい合って座るシンジとレイの対話を見ることに。このシーン、あくまでもトウジの見た夢なのか、それともエヴァのパイロットは精神的に繋がっているという意味なのか。
命が無事だったことにはホッとしましたが、布団をかけられたトウジの足を見ると片側だけで凹んでいる……。あれだけで片足を失ったことを表現する演出の凄さ。

二度とエヴァには乗らないと宣言しネルフ本部を去ったシンジくんはしかし、駅で使徒発言による非常事態宣言に巻き込まれることに。シェルターに避難するも、なんとそこに使徒に切断されて飛んできた弐号機の頭が……。
別のシェルターに避難する途中、シンジは偶然にも加持さんと出会い、そこで君にしかできないことをやるべきだと諭されます。
自らの意思でエヴァに乗るアスカやレイと違い、大人たちに命令されて(一応最終判断は本人だけれども)嫌々エヴァに乗っているシンジくんにとって、逃げ出したくなるのも当たり前。誰だって死にたくないし嫌な思いもしたくないし、全人類を背負うような重すぎる責任も取りたくない。
でも父親に認められることでしか心の穴を埋められないシンジくんにとっては結局エヴァに乗るしかないんだなというのが悲しい。そして何よりも、自分の意思とは言えボロボロになりながら逃げずに戦っている同い年の女の子2人を置いて、見捨てるなんて心優しいシンジくんには無理ですなんですよね……。やるせない。

そんなシンジくんの葛藤を見事に表現する緒方恵美さん、今回もやっぱり凄かった。
痛みが伝わってくる叫びや声も凄いんですが、ゲンドウに対して自分の感情をコントロールできずに声を荒げるシーンのお芝居がやっぱりずば抜けているなと感じます。
今回で言えば特にトウジの夢の中で、シンジとレイが対話するシーン。「嫌なことから逃げて何が悪いんだよ」などの本音を絞り出しながら叫ぶところ、ゾクゾクしました。
まだ当時新人だった緒方さんがこれだけのお芝居をできるのもとんでもないことですが、それから20年以上経っても変わらずこの葛藤を表現できるのが凄すぎる。いい意味で声とお芝居が年取ってない感じしますね。とても聞き応えありました。

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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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コメント

  1. 立花浅黄 より:

    この回は新劇では大きな分岐点でした。この回のところ以降は別物でしたから。どちらかと言うと新劇の展開の方が好きですが、この回のところの出来事のせいでニアサードインパクトを起こしているのは何とも言えません。シンジ本人は起こしたかったわけではないのに。トウジの夢については詳細不明ですがたぶん精神的に繋がっているって事だと思います。

    シンジ的には乗りたくないだろうけど、状況がそれを許してはくれないわけで。結局乗るしかないんですよ。綾波とアスカを見捨てて自分だけ逃げるとか出来るわけがないですから。どうしようもないんです。他に道はないわけで。

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