21話のあらすじ
ゲンドウのやり方に反発を抱くゼーレは冬月を拉致監禁し詰問する。拘束された冬月は全ての始まりとも言える1999年、初めてユイやゲンドウと出会った日のことを回想していた。
一方冬月の誘拐に加持が関わっているとして、ミサトもまた軟禁されてしまう。
21話の感想
冬月先生によって語られたゲンドウ、そしてユイとの出会い。そこからセカンドインパクト、ネルフ誕生の経緯や、さらには初登場となったリツコの母・赤木ナオコについても描かれました。
そもそも冬月先生が大学で教師だった頃に生徒のユイと出会い、彼女を通してゲンドウと知り合ったようです。ユイは生まれつきゼーレと関わりがあり、ゲンドウは彼女と出会ったことでゼーレとの関係も得たと。
ネルフの前身組織であるゲヒルンにはゲンドウやユイ、ナオコ、そして後にはリツコやミサトさんも働くようになり、冬月先生はゲンドウに誘われる形で同じくゲヒルンへ。
セカンドインパクトが世間では隕石の衝突として公表されたことに違和感を抱いた冬月先生は、真実を明らかにさせたいという正義感があったそうですがちょっと意外。元々はゲンドウのこともあんまり好きじゃなかったんですね。開発中のEVAを見せられてゲンドウに協力することになったそうですが、その辺りどういう心の変化だったのかイマイチ……?
リツコの母・ナオコとゲンドウの関係も中々に複雑。リツコとナオコの関係は表面上は仲良さそうに見えたものの、母がゲンドウと不倫してる姿を見てしまうのは色々とキツイ。
MAGIの3つのスーパーコンピューターにそれぞれ「科学者としての自分」「母としての自分」「女としての自分」を投影したというのが改めて聞くと何とも言えない。科学者としての彼女はとても優秀だったでしょうが、母として、そして女としての彼女は……。
恐ろしいのはユイの死後ゲンドウが「親戚の子」として連れてきた幼い頃のレイ。亡くなったユイにそっくりの彼女、本当に何者なんでしょう。激昂したナオコに首を絞められて殺されてしまったのにレイは今も生きているし……。
始まりは冬月先生の回想から始まりリツコの過去、そしてそこからミサトと加地さんについても描かれました。それがラストの2人の別れへと繋がっていく演出に感動。
ミサトさんの反応から加持さんが暗殺されたことが窺えるもののはっきりとした描写はなく、誰に殺されたのか、本当に死んだのかも描かれない演出、さすがエヴァ。
エヴァってどのキャラも親愛や友愛、恋愛に至るまで誰もはっきりと言葉にはせず、視聴者に想像させる演出がほとんどなんですよね。セリフではなく行動や表情で匂わせる程度に描くだけ。
分かりやすい表現が好まれるようになった今の時代には中々ないこのはっきりしない感じ、好きです。
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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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コメント
この回は過去回です。この回で全てがわかるような作品ではないですが。冬月の心の変化については詳細不明です。開発中のEVAを見ただけでどんな変化があったのかは分かりません。それ以前に冬月に正義感がある事が驚きです。リツコ母とゲンドウの関係は複雑ですね。不倫してたのは間違いないけど。綾波については恐ろしい存在だから。この少女綾波がオリジナル的な存在なんだろうと思われます。
エヴァって基本的にはっきりさせないから。今のアニメだったらはっきりさせるはずです。このはっきりしない感じは私も好きなんですが、今の時代だと間違いなく好まれる表現ではありませんね。エヴァの時代だから出来た事なんでしょう。