【アニメ感想】東京リベンジャーズ聖夜決戦編第31話「#31 Sibling rivalry」

アニメ

2023.02.21

31話のあらすじ

柚葉が大寿を殺し、それを庇った八戒が稀咲の言いなりになったことで最悪の未来に繋がっていたことに気づいたタケミチ。柚葉を守ろうとタケミチは大寿に立ち向かおうとするが、柚葉は自分の手で八戒を守ろうと再び刃を手に取ってしまう。そんな彼女を止めたのは駆け付けた三ツ谷だった。

31話の感想

稀咲にそそのかされた柚葉が大寿を殺して、それを庇って罪を被った八戒が稀咲の言いなりになり、やがては東卍がブラックドラゴンに飲み込まれる最悪の未来。事件の真相は分かったものの、未だピンチなことには変わりないタケミチ。
駆け付けた三ツ谷くんによって柚葉をひとまずは戦線離脱させられたものの、それでもやっぱり状況は最悪。
身長は190㎝超えでおまけに筋骨隆々の大寿、やはり化け物でした。三ツ谷くんですらボコボコにされる始末……。
でも八戒と柚葉のため敵わないと分かっている相手に果敢に立ち向かう三ツ谷くん、かっこよすぎる。ヤンキーなのに妹2人をお世話して学校では手芸部部長で、いつも優しくて理性的で、それなのにここぞという場面では命を懸けられる精神力の強さ。ドラケンとはまた違った素晴らしい人間性を感じます。かっこいい……。

それに対して大寿はキリスト教信者でありながら弟妹たちを暴力で支配し、挙句には妹に対して殺す発言。三ツ谷くんとのタイマンでは隠れ潜んでいたイヌピーに奇襲させる卑怯さ。こいつマジで人の心ないんか……？
教会に八戒とタケミチがいたことに大寿は驚いてましたが、イヌピーが隠れてたってことはココからこの作戦のことを聞かされていたんでしょうか。
大寿のサイコパスじみた性格も恐ろしいですが、ココとイヌピーもそれぞれ何かを内に秘めていそうでまだ底が見えないのが怖いですね。

タケミチに千冬、柚葉、三ツ谷くんがこれだけボロボロになって助けようとしているのに未だ動けずにいる八戒。はたから見ればとてももどかしいし、いい加減覚悟決めろと言いたくなるけれど、逆にリアルだなとも思います。
長年虐げ続けられた人間がいかに立ち向かう気力を奪われるのか。八戒にとっては柚葉を守ることだけが最低限の抗いで、大寿に立ち向かうことはきっと自ら命を捨てるくらい勇気のいることなのでしょう。
彼のこれまでの人生を思うと辛くなるし、それを分かっているからこそ決して彼を責めない三ツ谷くんやタケミチの優しさにも泣けてきます。
タケミチにとっては八戒がかつての自分にも重なって見えるのかな……。タイムリープするたびにもう誰も死なせたくないという思いが強くなって、強敵相手にも怯まなくなっていくタケミチがかっこよくもあり切なくもあり……。千冬の涙にまた泣けました。