10話のあらすじ
無事に目を覚ましたルーシーだったが、見舞いに来ていた兄・セスとの間には気まずい空気が流れていた。回復したというルーシーはチセと共にセスを学園の外へ見送ろうとするが、そこへ2匹の獣人が現れる。ルーシーを守ろうとしたセスが負傷してしまい、3人は窮地に陥るが……。
10話の感想
ルーシーとセスの間に流れる微妙な空気。妹を心配するセスに対して、ルーシーは兄を嫌うような態度を見せつつも、「私のことを恨んでるくせに」と負い目を感じるようなセリフもありました。
この兄妹に一体何があったのか、その謎がようやく明かされました。
魔術師の明家ウェブスターに生まれながら適性がなかったために出来損ないとして家族から疎まれ、家を追い出されてしまったセス。年の離れた妹・ルーシーを彼は親代わりのように育てていた頃から当時はまだ2人の仲は良好だったようで、ルーシーは家を出ていくというセスに悲しい表情。
しかし魔術の適性がなく代わりに生んだ妹のルーシーに適性があったため、セスは用済みとして家を追い出されるという真実を知ってしまったルーシーは自分のせいだと誤解してしまいます。ルーシーが、セスが自分を恨んでいると思っていたのはこのせいだったんですね。
兄がいなくなったショックから一週間近くも部屋に閉じこもっていたルーシー。しかしある日、ウェブスター家が使役する蜘蛛の呼び声に導かれると、なんとそこでは一族が皆殺しにされ無惨な姿に……。
ショッキングな光景に言葉を失うルーシーはそこで、見知らぬこどもの姿と、一族を殺したと思われる獣人の姿を目撃。
そしてその獣人が時を経て再びルーシーとセスの前に現れ、なぜか命を狙われる2人。
ルーシーを庇って負傷したセスを守るため、その場に居合わせたチセはもう一人のチセ（？）にそそのかされ、あの裏道へと逃げ込みます。
そこには当然あの猟犬たちが。契約を交わしていない獣人たちは猟犬に襲われるも、その悲痛な叫び声にチセは獣人を助ける選択をします。
この獣人たち、クレジットを見ると「獣人（男） 神尾晋一郎」「獣人（女） 能登麻美子」となっており、どうやら夫婦っぽい様子。男の方は猟犬に襲われ死んでしまった……のか？
ウェブスターの悲劇のあの日、確かにあの場にこの獣人たちもいたようですが犯人かどうかはまだはっきりしていないんですよね。しかしセスとルーシーを殺そうとしたのも事実ですし、一体彼らの目的とは。
ルーシーが目撃した謎のこどもの正体も気になります。
また校外実習でナックラビーをドラゴンの力で引き裂いた時と同じく、今回もチセが自分の中の何者かにそそのかされ獣人たちを死に追いやる結果となりました。
ルーシーも言ったように、裏道に獣人を誘い込めばああなることは予想できていたはずですが、結局は獣人を助ける選択をしたチセ。カルタフィルスのように別人格によって苦しむ未来にならなければ良いのですが……。
そして久々登場の魔女マリエルが何気に大活躍。セスの護衛の人を助けたり、シメオン先生から魔力を奪った人物が禁書「カルナマゴスの遺言」を悪用していると見抜いたり。
学園内で襲われたシメオン先生、校外実習で襲われたルーシー。ということは犯人は学園内の人物……？
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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