20話のあらすじ
定期演奏会まで一ヶ月を切り、引退が近づく3年生たち。部長の立石は海に行きたいという思いを抱きつつも、部活と勉強で忙しい最後の夏に充実感に満たされていた。
一方、部活が休みの日曜日、青野は律子、ハル、佐伯、山田たちと一緒に約束の花火大会に来ていた。
20話の感想
Aパートは初となる立石部長の主役回。
立石部長は担当がフルートで木管楽器ということもあり、ヴァイオリンパートメインで進むことが多いオケ部の中ではあまり登場してこなかったレアキャラ。とはいえ、オケ部の部長として常に先頭に立ち、初登場もかなり初期のためようやくスポットが当たった感じですね。
青野くんたち1年生目線だと、いつもしっかりしていて優しい部長というイメージでしたが、中見は普通の女の子。海が好きで、でも部活と勉強を優先しちゃう真面目でしっかり者なところはイメージ通り。
チェロのパートリーダー高橋翼ちゃんとは同じ塾に通っているらしく仲良しなようです。
定期演奏会まで残りおよそ20日。すっかり忘れていましたが、3年生にとってはこれが引退公演になるのだとか。運動部で言う夏のインターハイみたいな位置づけなのかな。
青野くんたちにとっては初めての定期演奏会、でも立石部長たちにとっては最後の定期演奏会。切なくも爽やかな立石部長の青春が描かれました。
Bパートでは以前から律ちゃんが行きたがっていた花火大会に仲良し1年5人組で参加することに。
立石部長と高橋先輩が塾の帰りに遠くから見ていた花火を、青野くんたちは間近で見ていたんですね。
佐伯くんが初めてながら金魚すくいの天才だったことや、青野くんと佐伯くんが射的で勝負したことなどほのぼのとした日常が描かれました。
ただその中でも、山田くんが中一の時に出会った佐伯くんに才能の差で打ちのめされた話が印象的でした。5人の中で唯一ヴァイオリンではなくチェロ担当ということもあり、ここまであまり深掘りされてこなかった山田くん。いつも明るくにこやかな山田くんですが、一度は音楽を辞めようとすら思ったほどだったらしく、彼は彼でここまで苦労してきたのが垣間見えました。
いつも楽器演奏に反対していた父が「他人を理由に辞めるのは許さない」と反対したことで山田くんが踏みとどまったという話は、佐伯くんの才能に弱きになっていた青野くんにとって大きな力となったはず。
青野くんと佐伯くんが射的で勝負するシーンも個人的にお気に入り。
律ちゃんからおつかいを頼まれているのに初めて見る射的に興味津々で無理やり勝負を仕掛ける佐伯くん。その前の金魚すくいで青野くんに勝ってどや顔する姿も、なんだか本当の兄弟みたいで微笑ましくなりました。すっかり青野くんに対する引け目や負い目がなくなったようですね。青野母への申し訳なさはまだあるようですが。
今回は本当に何気ない日常が描かれていた一方で、青野くん、佐伯くん、律ちゃん、ハルちゃん、山田くんそれぞれのさりげない心情の変化や思いが丁寧に描かれていたように思います。
それと同時に、以前青野くんと佐伯くんが参加したオケ部のトップ練で、今の3年生たちが1年生だった頃に過ごしてきた思い出が演奏に現れるという描写も思い出されました。
いつの日か、青野くんたちが3年生になった時、今日みんなで食べたかき氷の味や花火の美しさを思い出してそれが音に乗るのかなと思うとわくわくしますね。
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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