24話のあらすじ
宇宙議会連合の放ったレーザー送電システムからクワイエット・ゼロを守り激しく損傷したエアリアル。駆け付けたスレッタだったがエリクトからの返答はなく、さらにスレッタはデータストームの負荷により激痛に襲われてしまう。
24話の感想
最後の最後まで凄まじい情報量でした。全てを理解できたわけではなく、また作中の出来事や伏線を全ては拾えないので特に重要なポイントのみに絞って感想をまとめてみました。
・母も姉も全てを守ったスレッタ
データストームの負荷に苦しみながらもエリクト、そしてプロスペラを守るためクワイエット・ゼロを使わずにソコア8を超えたスレッタ。「逃げれば一つ、進めば二つ」と呪いのように繰り返していたスレッタが「欲張りだから全部欲しい」と答えたのがぐっときました。何も得られなくても進み続けなければいけない、大切なものを守るために全部欲しい。1話からの成長ぶりが凄まじい。
プロスペラがデリングへの復讐ではなく、最終的にはエリクトの未来を選んだことをスレッタが理解していたことにも成長を感じました。プロスペラさん、とんでもない悪女に思えてたけどやり方はどうであれ最愛の娘を生かそうとしていた愛だけは本物なんだよな。
それにこれだけ成長したスレッタがプロスペラを嘘偽りなく大好きだと言えるのも、スレッタへの愛情が確かにあったという裏付けのような気もします。

・データストームの中で再会を果たしたスレッタとエラン
自力でスコア8を超えようとしたスレッタがデータストームの中で再会したのはなんと死んだはずのエラン4号。クワイエット・ゼロの中には強化人士のアーカイヴが保存されていたようで、エランくんの魂も残っていたようです。ただソフィやノレア、「PROLOGUE」に登場したヴァナディース機関の面々もいたことから、GUNDの呪いを受けた人がデータストームの中に保存(?)されるのかも。
自分のせいで死なせてしまったことを悔いるスレッタに、待ち合わせの場所に行けなかったことを謝罪するエランくん。あの衝撃の6話からまさかエランくんが再登場した上にスレッタともう一度言葉を交わすなんて……神展開過ぎて泣きそう。
そして改めて聞くとエラン4号、5号、本物エランと花江夏樹さん1人で演じて声も同じなのに、しっかりそれぞれ違うエランに聞こえるのが本当にすごい。5号と本物エランは初期は似たような雰囲気でしたが今となっては全く違う人格なのがちゃんと声で表現されていますね。いや~~~~~すごい。
・ベネリットグループを解体して全てを解決したミオリネ
宇宙議会連合がベネリットグループに介入する目的をなくせば全てが解決すると考えたミオリネは、なんとベネリットグループを解体しその全ての資産(グラスレー社の分も)を地球側に売りつけることで合意したと発表。これにより議会連合の大義名分は消え、さらに地球側に資産を売ることで争いの原因そのものである戦争シェアリングのシステム自体をぶっ壊してしまうという衝撃的な解決策。
最終決戦直前、ミオリネがシャディクに持ち掛けた取り引きというのはこのことだったんですね。すごいこと考える。
・ガンダムの共闘、そして……
再びのレーザーに対して今度はスレッタが止めてみせると宣言。エアリアルのビットをキャリバーンが合体しスコア8を超えたスレッタは、格納されていた無人のシュバルゼッテとファラクトを操り4体のガンダムでレーザー送電システムに対抗。そのパーメットはレーザー送電システム本体にまで届き無効化するまでに至りました。
すでにデータストームの負荷で一度は意識を失うほどの激痛に耐えながら、エリクトの力を借りる形でもスコア8を超えるスレッタ凄すぎる。

物語初期では他のガンダムパイロットたちがデータストームに苦しむ中、平気な顔して乗っていたスレッタが、最終決戦では激痛に苦しみながら戦う姿が正直性癖にぶっ刺さりました。苦しみながら戦うスレッタかっこよかったよ。
しかし戦いの直後、役目を終えたクワイエット・ゼロとガンダム4機はパーメットが粒子レベルまで分解されたことで消失。なんで分解されたのかは……正直分からない!!
・そして3年後
最終決戦から3年後。メインキャラクターたちのその後がしっかり描かれました。
ニカ姉はしっかり刑期を終えて学校に通いながら株式会社ガンダムに戻ってこられた様子。髪がベリーショートになっていてびっくり。地球寮のみんなが少し大人っぽく、見た目が変わっているキャラなんかもいてエピローグ感があって素敵。何より地球寮全員無事に生還してくれて本当に嬉しい。
ペトラは無事に意識を取り戻したらしくラウダくんとの交際も順調。残念ながら片足を失う大怪我となってしまったようですが、GUND技術と思われる義足が。ガンダムが消滅した今、これからはGUND技術が本来の目的である医療技術として利用されていくことが示唆されているようでこれまた嬉しい。
あとラウダくん本当によくぞ生きて帰って来た……闇落ちした時点でもう絶対だめだと思ってた。
グエルくんは変わらずCEOとして頑張っているようですが、なんとそこには本物エラン様の姿が! 実はベネリットグループを解体するとミオリネが公表した時点で本物エランは即ペイル社を見限り退社、その後はグエルくんに協力してアスティカシア学園の復興などを手助けしていたようです。彼自身の活躍はほとんどありませんでしたが、最後の最後にいいとこ持ってった!
タケモトピアノおばさんたちはエランくんに見限れた時の唖然とした表情が最っ高にスカッとしたんですが、エピローグでは未だに4人揃って隠居してて笑いました。普通のおばさんになってるw でもなんだかんだ平和に暮らしてるところを見るとやっぱり世渡り上手ですねこいつら。
一方、最後の最後まで生き延びることに全力を注いだエラン5号はノレアとの約束のため、彼女のスケッチした風景を求めて地球を一人旅。本当にこの人最後まで頑なにGUNDフォーマット使おうとしませんでしたね。それなのに最高にかっこよかったしいいキャラだった。グエルくんの次に株を上げまくったのでは。データストームで一瞬ながらソフィ・ノレアと再会してくれたのも嬉しい。
ちなみに一番衝撃的な出世をしていたのはセセリア。SEASON2になってから幾度も話題をかっさらったセセリアさんですが、最後はなんとグエルくんの秘書にまで上り詰めるとは……。たぶん根はめちゃくちゃいい人なのに最後まで生意気ムーブ崩さなかったのが本当にいいキャラしてる。
ロウジくんは株式会社ガンダムに入ったのかな。チュチュ先輩がまた厄介な後半と組まされてましたねw
ニカ姉と話す時オドオドしてたので(セセリア以外の)女子と話すの苦手なのかなと思ったらチュチュとは普通に話していたので、もしかしてやっぱりニカ姉のこと……?
・全ての罪を被ったシャディク
自らが首謀したテロ事件に加えて、関与していないはずのクワイエット・ゼロの罪まで被っていたというシャディク。終盤まではプロスペラとシャディクどちらがラスボスになるのかと思ってましたが、最終的にはどちらも悲しき悪役だったという終わり方でしたね。
面会に来たミオリネにシャディクが最後にかけたセリフは「さようなら」。これから公判だというセリフもありましたし……極刑になることを覚悟で、だったのかな……。
シャディクガールズに関しては重い罪には問われなかったらしく、3年後の世界ではミオリネの部下もしくは秘書として働いている様子。シャディクガールズに関しては1人1人もうちょっと深堀りしてほしかったな。
・スレッタとミオリネ
スコア8を超えるという無茶をした結果、命を失う直前までいっていたらしいスレッタ。3年後の時点でようやくぎこちないながらも体を動かせるまでに回復したことが明かされました。一方長年のデータストーム汚染で長くは生きられないと自白したプロスペラは、まだ存命なものの車椅子生活。クワイエット・ゼロでのことは一切罪には問われていないようですが、彼女の人生を思うとこのまま残り短い未来を愛する娘たちと平穏に過ごしてほしい気もします。
ちなみにエアリアルは消滅してしまったものの、その寸前にスレッタがエリクトのデータをキーホルダー(ミオリネとお揃いの)に移していたらしく、現在はミオリネの小うるさい小姑となってみんなを見守っているようです。まさかキーホルダーがこんな形で意味を持ってくるとは。
そしてよーく見るとスレッタとミオリネの薬指にはそれぞれ指輪が……。名言はされていないものの約束通り無事に結婚したようです。お幸せに……。
・まとめ
「PROLOGUE」から始まり2クールで描かれた水星の魔女。1話ごとに本当に濃密で、毎週とんでもない情報量で見ているこちらがデータストームの負荷でやられそうでした。
しかしよく練られた脚本と伏線、しっかり意味を持っていた個性的なキャラクターたち、グエルくんやセセリアなど回を重ねるごとに印象が変わっていく驚きと成長、同性愛や毒親など今の時代ならではのテーマ、ガンダム初の学園アニメをしっかり活かしたストーリー展開。
作中に隠された伏線や言葉の意味を全て理解できたわけではありませんが、間違いなくアニメ史に残る名作でした。難しいことは分からなくても充分に楽しめたし、考察したい人には考察しがいもあり、いろんな楽しみ方できる作品だったと思います。
普段ガンダムを見ない人にも見てほしいという制作陣の狙いはしっかり成功したのではないでしょうか。
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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