チェンソーマンエピソード.08 「銃声」感想

アニメ

2022.11.302022.12.21

8話のあらすじ

居酒屋で姫野と衝撃的なファーストキスを経験してしまったデンジ。酔った姫野に自宅へと連れ込まれ誘惑されるも、初めてはマキマに取っておきたいと思いなおし2人は何事もなく朝を迎えるのだった。
姫野はデンジがマキマに片思いしていることを知ると、その恋路を応援する代わりにアキと上手くいくよう取り持ってほしいと提案する。2人はお互いに協力関係を結び「友達」となるが……。

8話の感想

ファーストキスがゲロチューだったという最悪の「初めて」を失ってしまったデンジ。姫野先輩に対して嫌悪感を抱くも、自宅に連れ込まれ「しちゃう？」と誘われれば心が揺らいで一度は受け入れようとしてしまうその意志の弱さ。相変わらず頭の弱いデンジがおバカで可愛い。
しかし居酒屋でマキマさんに「初めての間接キス」と称してキャンディを貰っていたことを思い出し、やっぱり初めてはマキマさんとと思いなおすデンジもまた可愛い。
にしても脱いだ姫野先輩とんでもなくえっちでしたね……。スタイル良すぎだし大胆だし色気爆発してるし。あれは思春期の男の子でなくても流されそうになっちゃいますわ。
姫野先輩を演じる伊瀬茉莉也さんはクールな少年役やボーイッシュな女の子役のイメージが強いですが、大人の色気漂う姫野先輩もめちゃくちゃハマリ役でしたね。お色気すごかった……。

そんな姫野先輩でしたが、後半は違うアニメが始まったのかと思うくらい雰囲気ががらっと変わりました。京都へ向かう電車の中で突如撃たれたマキマさん、町に漂う不気味な空気と一般人であるはずの人々が拳銃を取り出す緊迫感点……そしてデンジたちを襲った謎の2人組。何が起こったのか理解できないほど突然の急展開に戸惑いしかない。
デンジを襲った男は、チェンソーマンそっくりな姿のサムライソード。狐の悪魔が彼のことを人間でも悪魔でもないと言っていましたが、チェンソーマンにそっくりということは彼も悪魔の心臓を手に入れたということ？悪魔たちがデンジの心臓を狙っているのも何か関係があるのか。
そしてサムライソードの仲間らしき少女・沢渡アカネも登場。ちなみにサムライソードは濱野大輝さん、沢渡は大地葉さんがそれぞれ演じていました。
この沢渡がおっそろしく強かったんですが、デンジは頭を銃で撃たれ生死不明、パワーちゃんはサムライソードにビビって動けず、アキくんもサムライソードに重傷を負わされ、そして姫野先輩は……。
そもそもマキマさんが撃たれたのも衝撃的すぎて、もう後半全てがショッキングで情報量の多さに頭が爆発しそうです。何が起こったの。

作画に関して言うと毎回本当に素晴らしいんですが、今回も突き抜けていました。個人的に感動したのは冒頭のデンジを背負って自宅に上がる姫野先輩の一連のシーンと、アキくん対サムライソード。
冒頭の姫野先輩のシーンは本当に凄まじくて、おそらくモーションキャプチャーしたものを使用していると思うんですが、おそろしくぬるぬる動く上に重心の表現がすごいんですよね。デンジを背負ったままバランス取りながら片足ずつ靴を脱ぐシーンとか、もはや狂気の沙汰。人一人抱えてる重みと、酔っぱらって千鳥足の表現が凄すぎる。その後のデンジをベッドに放り投げるところや、姫野先輩が片手でシャツのボタンを外すシーンも凄かった。一生見てられる。
アキくん対サムライソード戦もこれまた重さの表現がすごい。バトルアニメでよくある素早い動き＝かっこよさみたいな価値観を感じることがあるんですが、剣や刀を振るう時の重みだったり重力だったりを感じられるようにあえてゆっくり動かしているのが逆にかっこいい。ものすごいリアリティと重みを感じます。一言で言うとめちゃくちゃ好みな作画でした！