1話のあらすじ
推理小説好きの冴えないサラリーマン・鳥栖哲雄(CV.諏訪部順一)は1人暮らしをする大学生の娘・零花(CV.白田千尋)と久々に会うが、顔のアザの理由のしつこく聞き出そうとして怒らせてしまう。彼女の様子がおかしいことが気になった哲雄は町で偶然すれ違った素行の悪そうな男が「零花を殴った」と仲間内で話しているのを聞いてしまい……。
1話の感想
原作は週刊ヤングマガジン連載の青年漫画でジャンルはクライム・サスペンス。ということもあり第1話から陰鬱としていて緊迫感の強い重い作風。「今日から殺人鬼」という強烈な第1話のタイトル通り、主人公が殺人を犯してしまうという衝撃的な導入です。
ヤクザの下っ端にDVを受ける女子大生、その娘を助けるためにヤクザを殺してしまう主人公のサラリーマン。
このドシリアスな作風はどちらかというとドラマ向きな気もしますが、豪華声優陣でアニメ化してくれたのはアニメ好きとしては嬉しいところ。
ただ惜しむらくは作画とキャラデザの古さ。なんというか10年くらい前の深夜アニメみたいな古さです。下手したら20年くらい前かも……。
原作が青年漫画なのでキャラデザに萌えやイケメンは求めていませんが、それにしてもちょっと古いかなという印象。
作画も第1話からして不安を覚える不安定さです。作画崩壊とまではいかないものの、まだ1話だけど大丈夫かな……という感じ。エンドクレジット見たら原画などのスタッフがほぼ海外勢だったのも不安。
一方で演出面はむしろ素晴らしくて、緊迫感のある構図や音楽が恐怖を煽っていて非常にハラハラドキドキさせられながら楽しめました。たぶんストーリー的に毎週ハラハラさせられそう。
娘を守るために殺人を犯す哲雄と、息子の延人を溺愛する詐欺師の麻取の対比で第1話が終わるのもよくできていてよかったですね。親の愛というのも本作のテーマの一つなのかな。
一番の見どころになりそうなのは豪華声優陣による重厚なお芝居でしょうか。
推理小説オタクでちょっと気が弱い、でも頭の回転は速いし思い切りもいい中年サラリーマンの哲雄を諏訪部順一さんが熱演。本来は非常に色気があって魅力的な低音ボイスの持ち主である諏訪部さんが、それらを見事に封印して哲雄を演じています。
零花の彼氏・延人の父親で、電話で何人もの声を使い分ける詐欺師・麻取義辰を演じるのは三木眞一郎さん。電話口での声の使い分けも素晴らしいですし、息子を溺愛する親ばかな一面と狡猾な詐欺師の一面を演じ分けているのもさすが。ちなみにこの2人は同じ47歳という設定だそうでやはり対比が際立ちますね。
他にも平凡に見えて発言にサイコパスみがある哲雄の妻・歌仙役の大原さやかさんや、いかにも切れ者な半グレ組織のリーダー格・窪役の大塚明夫さんなど実力派ベテラン声優揃い。声優オタクとしてはハラハラドキドキしつつもとても耳が幸せです。
動画配信
4/2より先行配信
dアニメストア4/7より配信
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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