4話のあらすじ
逃げ場のない船の上で魚の姿をした人食い・ヒルコに襲われたキルコとマル。キル光線の効かない相手にキルコは一か八かの作戦を思いつく。
一方クク（CV.黒沢ともよ）に連れられ”本物の赤ちゃん”を見に行くことになったトキオ。壁をよじ登り通気口を辿って建物の内部に侵入すると、そこにはいたのは……。
4話の感想
船の上でヒルコに襲われたキルコとマル。無数の人の手が生えた巨大な魚の姿をしたヒルコは、体に膜のようなものを纏うことで陸上でも自在に動き回れる上に、キル光線も効かないという難敵。
するとキルコはあえてヒルコを船の中に誘い込み地下室へと誘導。2人は追い詰められるも、地下室のダンボールに詰められていた乾燥麻薬によってヒルコは纏っていた水分の膜を吸い取られ自滅していきました。
キル光線も使わずに頭脳戦で勝利、キルコやはり優秀ですね。
銃に刻まれた鳥の紋様の謎は解けなかったものの、船に乗っていたおっちゃんたちもいい人たちで何ともほっこりするお話でした。
一方学園側の方はほっこりどころかとんでもないことに……。
まずはトキオとクク。「本物の赤ちゃんを見たことがある」と言ったククは赤ちゃんを見にトキオを連れて、本来こどもたちは入ってはいけない施設へと侵入してしまいます。
そこにはたくさんの保育器、しかし中に入っているのは赤ちゃん――ではなく、なんとヒルコと同じ二重丸の模様を持つ謎の生き物。どう見てもヒルコのこども……。
けれど本物の赤ちゃんを知らないトキオとククはそれを「人間の赤ちゃん」と信じ込んでいるよう。
しかもトキオはその「赤ちゃん」となぜか惹かれ合い、しかも「赤ちゃん」は人間の言葉で「トキオ」と声を発していました。謎が謎を呼びすぎて謎しかない。
さらに気になるのは学園にはそこら中に監視カメラが設置され、こどもたちの行動は全て監視・チェックされているのにも関わらず、トキオとククが建物に侵入した時は何者かによって意図的に映像が切り替えられていたんですよね。しかもスタッフの1人がトキオたちのいる部屋に入ろうとした瞬間、侵入者発見のアラート音が鳴りだし（トキオたちとは別の場所で）まるで2人を助けるかのような絶妙なタイミング。
また園長がミーナと呼ぶ人工知能のような女性（？）は学園全体を管理しているようですが、その背後にもヒルコの二重丸模様とそっくりの模様が。ミーナがトキオとククを助けたんでしょうか……。
そして今回誰もがゾッとしたであろうシーンがシロとミミヒメの会話。
ミミヒメに好意を寄せるシロは、数日前に何者かから送られてきたメールに添付されていたミミヒメの写真（シャワーを浴びている時のヌード写真）が気になって仕方ない様子。
ついにミミヒメ本人に写真のことを訊ねるも、彼女は何も知らないという。
シロは彼女に対し「ミミヒメを部屋に閉じ込めて、服を脱がせたり舐めたりしたい」と発言。
ここだけ聞くとシロがとんだ変態にしか思えませんが、何が恐ろしいってこの学園のこどもたちはどうやら一切の性教育を受けていないようなんですよね。だからヒルコのこども（たぶん）を人間の赤ちゃんと勘違いするし、意味を分かっているのか女の子同士でキスをしたり、好きな子に性欲をそのまま正直に言ってしまう。言われた方のミミヒメも意味が分かっておらず、シロから向けられている気持ちも理解できていない。シロもミミヒメもその行為がどういった意味を持つのか全く分かっていないのが恐ろしい。
そんな中で唯一コナだけが、トキオに対し「人を好きになるのは普通のこと」と発言。まるで恋愛を理解しているよう。学園側が意図して性教育を施していないのなら、なぜコナは知っている風なのか。
また一番気になるのは今回船の上でキルコとマルを襲ったヒルコが、コナが描いていた絵の中の生き物とそっくりなことですよね。これがもう謎すぎる。コナがあの生き物を見たことがあったから描いていたのか、それともコナが描いたことによって……？
謎が謎を呼ぶ展開で今回もまたぐっと引き込まれました。全く違う世界に生きるキルコとマル、そしてトキオ。ここから少しずつ二つの世界が繋がっていくのかなと思うとワクワクが止まりませんね。
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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