21話のあらすじ
夏休みの宿題で育てていたミニトマトを枯らしてしまった幼き日の青野。しかし父は「今感じたことを音にしてみろ」と言い出す。
そんな少年時代の夢を見た青野は、思い出に導かれるように懐かしい譜面を取り出す。そこには父の筆跡で文字が書き込まれていた。
21話の感想
小学生の頃、夏休みの宿題でミニトマトを育てていた青野少年。けれど水のやりすぎが原因だったのか、中々育たず萎れていくばかり。
落ち込む青野少年に父・龍仁はなぜか「良かったじゃないか」と言い出します。そして「今感じた気持ちを音にしてみろ」とも。
そんな幼き日の夢を見て早朝に目が覚めてしまった青野くん。夢で見た思い出に導かれるように防音室に向かうと、そこにはドヴォルザーク「ユーモレスク」の譜面。「軽やかに」など書き込まれた文字は青野くんの文字ではなく父の筆跡。
まだ「軽やか」という意味も分からないくらい幼かった青野少年のために、わざわざファミレスに連れて行ってハンバーグを頼み、それを前にして飛び跳ねる青野少年に「それが”軽やか”だ」と教えたこともある龍仁。
これまでずっと負の一面ばかりが描かれてきた父・龍仁の父親らしい姿が今回多かったのは、それだけ青野くんの中で少しずつトラウマやコンプレックスが解消され始めているからなのかもしれません。不倫のことさえなければ、いいヴァイオリニストでありいい父親であったはずなのに。
「感じたことを音にする」
そんな父の教えを胸に、自分なりの「ユーモレスク」を弾いた青野くん。
音楽もまた、演技や物語作りと同じで自分の中にどれだけ経験値を貯めこめるかで音が変わってくるんですね。ただ譜面通りに弾くのではなく、作曲者がどんな思いで曲を作ったのかに想いを馳せ、そしてそれを自分に重ね合わせて自分なりの音を出す。
これまではどちらかというと技術を追い求めてきた青野くんが、佐伯くんに敵わないと思い続けてきたのはこれが原因だったのかもしれません。
そしてついに青野くんと佐伯くんの再テストの日が……。
母の入院、佐伯くんとの喧嘩、仲直り、みんなで見た花火、父との思い出と教え。それらが青野くんを急激に成長させ、その音は佐伯くんのみならず審査員の鮎川先生と原田先輩をも驚かせるほどに。
再テストが終わった後の悔しそうな表情を浮かべる佐伯くん、かつての青野くんのように嫉妬という感情を初めて抱いたそうですが、抱え込むのではなくちゃんとお互いに本音をぶつけられるようになっている姿にぐっときました。
佐伯くんがあんな悔しそうな顔をするのも、青野くんがどや顔で煽り倒すのも、お互いにだけなんですよね。兄弟であり、ライバル。素敵な関係です。
さて次回はいよいよ定期演奏会、本番。1年生にとっては初めての舞台、3年生にとっては最後の舞台。
演奏をしながら部員たちはそれぞれ何を思うのか。そして演奏会は無事に成功するのか。
ついに青オケもクライマックスですね。
動画配信
毎週水曜配信
dアニメストア U-NEXT Amazon Prime Video DMMプレミアム Hulu毎週木曜配信
TELASA J:COMオンデマンドメガパック auスマートパスプレミアム milplus
※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
コメント