43話のあらすじ
大泊で鶴見中尉と対面した杉元一行。杉元はアシㇼパの安全のため、アシㇼパはアイヌの未来のため鶴見中尉との対話に臨む。しかし鶴見中尉は金塊が見つかるまで密かにアシㇼパを地下に監禁することを目論んでいた。船の定員数を理由に杉元たちを引き離そうとする鶴見中尉の魂胆を察したアシㇼパは、彼の考える未来にアイヌは存在するのかと問うが……。
43話の感想
2022年11月8日に第43話以降の放送延期が発表されてからおよそ半年、ようやくその第43話をアニメで見ることができました。改めてアニメスタッフの皆様に感謝です。半年ぶりの金カムに感無量……。
さてこの第43話は金カムに杉元とアシㇼパさんにとって大きく物語が動くとても重要な回です。
これまで鶴見中尉と直接会ったことがなかったアシㇼパさんにとってはこれが初対面。今後の展開においても、この話数での2人の邂逅はかなり重要な意味を持ってきます。
アシㇼパさんがアイヌの未来のために戦わざるを得ない状況になることを危惧する杉元は、アシㇼパさんを利用しようとする土方さんよりも、金塊の暗号さえ解ければ彼女に用がなくなる鶴見中尉の方が手を組むには良いのではと考えていました。
しかし実際には鶴見中尉が考えていたのは、金塊が見つかるまで何年かかっても地下室にアシㇼパさんを閉じ込めて匿う(要するに監禁)という恐ろしいもの。もちろんそのことを彼女らには伝えないものの、船の定員数を理由に杉元・白石と引き離そうとするやり方にアシㇼパさんは当然危険信号を察知。
異常な量の脳汁をブッシャアアアアしたり、お得意の”優しい嘘”を使わなかったり、鶴見中尉がいかにアシㇼパさんに対して固執しているのかが伝わってきますね……。

鶴見中尉の思い描く未来にアイヌの居場所はないと考えたアシㇼパさんは毒矢(と偽ったただの矢)を第七師団らに向かって放ち、その隙に逃走。
この話数がとても印象的なのは杉元とアシㇼパさんの関係性がまた一つ変化するからなんですよね。
「相棒ならこれからは「するな」と言うな。何か「一緒にしよう」って前向きな言葉が私は聞きたいんだ」
というアシㇼパさんのセリフや、自分のために命をかけてしまう杉元を守るために、
『弾除けとなってこの男を守れるのは私だけだ』『「道理」があれば私は杉元佐一と一緒に地獄へ落ちる覚悟だ』
というモノローグが非常に印象的。この時初めてこの2人の相手を守りたいという熱量がほぼ同等になったような気がします。

第七師団の追手から逃れ徒歩で氷河を歩いて北海道へ戻ることになった杉元・アシㇼパ・白石・頭巾ちゃんヴァシリの4人。
みんな大好きゲンジロちゃんこと谷垣ニシパとはここで一旦お別れです。つい先ほどまで協力し合い仲間だった月島軍曹や鯉登少尉と本気の殺し合いをする杉元……容赦ない彼らが好きです。しかしみんなしんどい。
そして第三期最終話で1人走り去った尾形もついに再びの参戦。ヴァシリちゃんの狙撃した第七師団の兵士の軍服と銃がこう活かされるとは。あの死体一つで相当な腕の狙撃手がいると察知できる皆さん凄すぎますね。
さて次回はついに待望の新キャラが登場します……!! キャストだけ発表されて半年間焦らされた新キャラもいますし、いよいよ物語が動き出してワクワクが止まりません。でも次回の話も結構エグイので覚悟して待ちましょう。
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