8話のあらすじ
島の外に出られる場所を探し海岸を歩き回っていた典坐とヌルガイ。そこへどこからともなく現れた天仙・朱槿が2人に襲い掛かる。人間離れした再生力を持つその怪物に2人は森の中へと逃げ込むがすぐに追いつかれてしまう。典坐にとって師である山田浅ェ門士遠(CV.小林親弘)によって一度は窮地を脱するが……。
8話の感想
初めて画眉丸と佐切の主人公コンビが登場しない回となりました。
主役は典坐とヌルガイ、そして初登場となった士遠です。
実は元々浮浪児だったという典坐。幼い頃は頼れる人間がおらず盗みを働いてはどうにか生き抜いていたようで、今の姿からは想像もできないほどやさぐれていたそう。けれどそんな彼の前に現れたのが士遠。典坐に可能性を見出し、浅ェ門の門弟として迎え入れます。この出会いが典坐に大きな変化を促すこととなりました。
生まれた時から親はもちろん誰からの愛情も受けず周囲から「クズ」呼ばわりされてきた典坐にとって、初めて自分に可能性があると言ってくれた士遠。
そして士遠もまた、弟弟子を自らの手で処刑することになってしまった過去を持つがゆえに、典坐を決して見捨てなかったというエピソードがグッときます。2人の信頼関係がとても素敵。
さて作中では3人目の天仙となる朱槿に襲われた典坐とヌルガイ。そこへ颯爽と現れ窮地を救ったのが士遠。早々に担当の囚人が死亡(ハニトラで士遠を丸め込もうとしたので処刑された)し島から帰ろうとしたものの、外へ繋がる海流を見つけられず仲間を探していたとのこと。
こうして典坐・ヌルガイ・士遠で協力することになったわけですが、間違いなく作中一の癒しトリオですね。

しかし癒しの時間はそう長くは続かず……。
不老不死の朱槿によって3人は再び窮地に陥り、典坐とヌルガイを庇って士遠が負傷。2人を守るため典坐は決死の覚悟で1人朱槿に挑むも……。
OP映像で瀕死の典坐を映したカットがあったので覚悟はしていましたが、あまりにも早すぎる。メインキャラと思われた人物が早々に死亡していく本作の中でも、今までで一番ショッキングでした。
ただ、クズと呼ばれ自分に可能性なんてないと思っていた浮浪児の少年が、師である士遠と出会い、「いつか守りたいと思うもののため」に剣技を磨き続け、最後は”先生”と呼び慕う師と無実の少女・ヌルガイを守るために命を懸けるという流れがあまりにも美しくてそれがまた胸を抉りました。
また自分に可能性なんかないと思っていた典坐が、ヌルガイに「君には可能性がきっとある」と信じて生かそうとするのも……。
あまりにも辛い展開なのに、救いも希望もある繋ぎ方なのが上手いですね。でもそれがまた悲しい……。こうなったら何としてでも士遠とヌルガイには生き残ってほしい。
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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