【アニメ感想】魔法使いの嫁 SEASON2 第12話「A small leak will sink a great ship.Ⅱ」

アニメ

2023.06.23

12話のあらすじ

ハロウィンの夜、ルーシーの代わりに廃棄塔での採集実習へとやってきたチセたち。フィロメラが行動を共にしていたファビオ・ザッケローニ（CV.古川慎）を引率の教師だと思い込み、一同は廃棄塔の中へと足を踏み入れる。

12話の感想

廃棄塔にいたザッケローニを実習の引率教師だと思い込みついていってしまったチセたち。しかし本当の引率はルーシーの恩師でもあるヴァハマン先生。
チセたちはそうとも知らずザッケローニに言われるがまま、薬草と鉱石の採集を手伝うことに。
採集する薬草はとある資格を持った者にしか目に見えないそうで、チセとフィロメラ、そしてリアンが薬草チーム、ゾーイとアイザックが鉱石チームに。
目に見えない薬草を見る条件――フィロメラは知らない方がいいと口にしましたが、実は人を殺したことがあるという条件だったことが判明。人殺しとは言ってもチセのように人だったものでも当てはまるようです。ただチセはともかくフィロメラとリアンも……？特にリアンがその条件に当てはまるのが意外過ぎる。

鉱石の採集に夢中になってみんなからはぐれてしまったゾーイは洞窟の奥で、怪しげな男たちに襲われそうになります。実は彼らは廃棄塔に住む魔術師たち。
そしてザッケローニもまた自らを「廃棄塔に縫い付けられた魔術師」であることを自白。ゾーイを襲おうとしたり、ザッケローニもチセをスレイ・ベガと知って我が物にしようとしたり、敵ではないもののかなり怪しい。幸い今回は採集に参加した誰1人怪我なく戻ってこられましたが、ナルシス先生が廃棄塔の人たちを怪しんでいたのも頷けますね。
とはいえ廃棄塔の管理者であるヴァハマン先生とも顔見知りのようだし、危険な存在では……ないのでしょうか。

採集から戻って来たチセたちを待っていたのはエリアスとライザ学院長。
するとそこへ、サージェント家当主のリズベスの使い魔が現れ、フィロメラの自主退校を口にします。「フィロメラに自分の意思などない」と実の孫娘を人間扱いすらしないリズベス。
これに怒ったチセでしたが、それよりも早くフィロメラをその場から逃がしたのはなんとアイザックでした。これまた以外。てっきりチセかリアンが最初に動くと思ったのですが、アイザックもフィロメラと何か関係が？
また学院長もフィロメラを庇ったり、学院を封鎖しリズベスを強制的に追い出したりと、生徒を守るための強気な言動がかっこいい！
寮長の猫さんたちが実はケット・シーという妖精だったというのも素敵。本当の姿に変身するシーンは普段の可愛らしい姿からは想像もつかないほど禍々しくこの世の者ならざる雰囲気が最高でした。

出典：アニメ「魔法使いの嫁」公式＠23年10月第2クール放送！（@mahoyomeproject）より

一方ルーシーとセスはお互いに正直な気持ちを告白し合うことでようやく少しわだかまりがほぐれたようです。
大好きな兄を疎んで家から追い出したウェブスター家の人間たちを恨んでいた一方、彼らの仕事や蜘蛛に対する真摯な姿も見ていたからこそ、皆殺しにした犯人が許せなかったというルーシー。ずっと孤独に戦い続けてきたルーシーですが、兄とも和解しこれからは一緒に真実に迫る仲になってほしい。

フィロメラを中心にますます謎の深まる学院篇。封鎖された学院を舞台に第2クールではいよいよサージェント家の秘密に迫っていきそう。リアンとアイザックとフィロメラの関係も気になります。
またレンフレッドとアリスもまだまだ関係がこじれてますね。自分も父親に守れてきたからアリスを守りたいというレンフレッドと、先生を守れるくらい強くなりたいアリス。レンフレッドやトーリー、ナルシスたち大人組の過去に何があったのかも描かれるのでしょうか。10月からの放送が楽しみです。