1話のあらすじ
蟹江技研のロボット開発者兼パイロットの沖野鉄郎(CV.千葉翔也)21歳は、害獣駆除会社の波止工業にロボット操縦者として出向する。彼が開発した新型ロボット・ブルバスターを意気揚々と紹介する沖野だが、その矢先に龍眼島に”害獣”が現れサイレンが鳴り響き……。
1話の感想
・経済的な視点から描かれる全く新しいロボットアニメ
害獣駆除会社の波止工業に、自身が開発したロボットを納品すると共に自らもパイロット兼インストラクターとして出向してきた沖野鉄郎。自らが開発したロボット「ブルバスター」に誇りを持つ沖野はまだ見ぬ”害獣”が何かも知らずに自信満々。
しかし出向初日に現れた”害獣”を駆除するため、島民の避難した龍眼島へ赴くと、なんとそこにいたのは沖野が想像していた野生動物ではなく、得体の知れない巨大なバケモノだった……というあらすじ。
・現実的な出動シーンと重機的なデザインのロボット
害獣が出現し即座に出動しようとした沖野くんでしたが、その出鼻をくじいたのは波止工業の経理・片岡金太郎。まだ契約もしていない沖野くんを出動させることはできないと緊急事態にも関わらず書類にサインさせようとする堅物。
普通のロボットアニメなら緊急事態が最優先ですが、この作品では「契約もしてないのに沖野さんが怪我したら、ウチ(波止工業)と蟹江さんどっちが責任取るの!」という片岡さんの一喝で意地でも契約を先にしようとするのがめちゃくちゃ面白い。沖野くんの「保険なら入ってますけど……」というセリフも何気に面白い。害獣出現のサイレンがなってから出動するまでのぐだぐだが面白くて笑えました。
また本作はロボットヒーローというジャンルではあるものの、登場するロボットはどちらかというと現実の重機に近いデザイン。沖野くんが開発したブルバスターは二足歩行ですが、もしも現実で戦闘ロボットを開発したらこんな感じなのかなというデザインなのがまた面白いですね。二足歩行ロボットのメリット・デメリットもちゃんと分かるのもいい。

・魅力的なキャラクター
若さと情熱にあふれた主人公・沖野くんから始まり、クールで不愛想だけど頼りになる女性パイロットの二階堂アル美ちゃん、熱血漢で豪快なパイロット・武藤さん、生真面目で融通が利かない経理の片岡さん、超個性的な社員たちに振り回されつつも正義感のある田島社長、そして緩衝材的な癒しキャラの総務・白金みゆきちゃん。
1話見ただけでしっかりと特徴が掴めるキャラ立ちした登場人物たちが魅力的。
また沖野くんを演じる千葉翔也さんがまたハマリ役。若さと勢いと情熱と、ちょっとお気楽な声がぴったり。少し頼りもなくも感じるけれど生来の明るさと正義感のようなものが声から溢れているんですよね。素晴らしいキャスティング。

・派手さはないけれど面白くなりそうな予感が止まらない
いわゆるロボットアニメというと戦争の兵器として描かれることが多いですが、本作はどちらかというと「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」に近いイメージ。モンスター自体は非現実的でフィクションなのに対し、登場するロボットは現実的。その分派手さはないものの、妙なリアルさがあって面白い。
出動シーンのぐだぐださと言い、今後はさらにロボットの燃料費やパイロットの人件費、果てには弾一発の費用など、現実的なコストの問題も描かれるそうで非常に楽しみです。
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※本ページの情報は2023年10月時点のものです。
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