【アニメ感想】アンデッドアンラック第1話「不死と不運」【アニメ感想】アンデッドアンラック第1話「不死と不運」 |

【アニメ感想】アンデッドアンラック第1話「不死と不運」

アニメ

2023.10.072023.10.14

1話のあらすじ

触れた者に不運な事故をもたらす少女・出雲風子（CV.佳原萌枝）、線路に飛び降りようとしていた彼女の前に突如謎の男が現れる。風子は彼を遠ざけようとするが、男は風子が持っていたナイフに自ら刺さるも死なず、さらに風子の顔に触れたことで線路に落ち電車に轢かれるも損壊した肉体がすぐに再生する。
その男は絶対に死ねない”不死（アンデッド）”の特異体質で、”不運（アンラック）”の力を持つ風子に”本当の死”を求めてつきまとうが……。

1話の感想

・バトル、ダークファンタジー、ラブコメ、ギャグなんでもありのハイテンションアニメ
冒頭は美しくも切ない幻想的なアニメーションからスタート。「あれ？なんか思ってたのと違う……」と思った次の瞬間から怒涛のブラックコメディが開幕。
触れた者に不幸な事故をもたらす”不運”な風子と、絶対に死ねない”不死”故に何が何でも死のうとするアンデッドことアンディが出会ったために、繰り返される不幸な事故とアンディの死と再生。
設定だけ見ればものすっごく重苦しくなりそうなのに、アンディのぶっ飛んだ思考（と常に全裸）なところと不憫だからこそ際立つ風子の可愛さとで、ハイテンポなブラックコメディに仕上がっているのが何とも言えない味わいがあって面白い。

・結構グロイ
近年のジャンプ系列アニメは「鬼滅の刃」から始まり「呪術廻戦」に「チェンソーマン」とド派手な血しぶきと四肢欠損とか当たり前みたいな過激な作品が多く、それらに比べたらなんてことないかもしれませんがアンデラも例に漏れずグロかった。想像以上にグロかった。いやコメディだしアンディが絶対死なないので、グロが苦手でもギリギリ笑って流せるレベルですが。
ただアンディが”不死”の力を利用して、自ら首をかき切る・両足を切り落として血液を噴射して飛びまわるなど発想がグロくて「うぉ、おおお……」となりました。ド派手な血しぶきが苦手な人にはあんまりオススメできないかも。

出典：アニメ『アンデッドアンラック』公式【10月6日放送開始】（@undeadunluck_an）より

・振り回されヒロイン風子が可愛い
本作は男女バディ物ではありつつも、2人の距離が妙に近かったり（アンディが死のうとするために）、風子がアンディの頬にキスしたり（アンディが死のうと以下略）、性行為を示唆するセリフがあったり（アンディが以下略）と思いのほかラブコメ要素が強くてびっくりしました。
だからこそヒロインの可愛さが必要不可欠となりますが、風子の可愛さがもう……！！素晴らしい！！
触れた者に不幸な事故をもたらす故に家族を失い周囲の人々からも距離を置いてきたという切なさ、美容師さんを死なせてしまうから髪が切れなくて伸ばしっぱなしという優しさとおバカさ、そして散々振り回されたのにアンディを命がけで助けようとする健気さと、とにかく可愛くていい子。
また不用意に人に触れられないようにジャケットと手袋、帽子、ジーンズとあえてボーイッシュな格好をしているものの、服の上からでも分かるわがままボディも可愛い。
ぶっ飛んだ思考の男性バディに振り回されるヒロインが好きな人にはど真ん中だと思います。

・斬新なバトル
”不死”故に自らの命を犠牲にしながら戦うというキャラクターは他作品でもたまに見かけますが、斬新なのは風子の能力。触れた者に”不運”をもたらすため、アンディに触れて不運を起こし敵もろとも事故に巻き込むという戦い方が今までになく面白い。
不運のレベルも、
・布越しだとセーフ
・肌に直接触れると小さい不幸
・触れている時間が長いほど離れた時に特大の不幸
・ハグするとさらに倍増
・キス（頬）するとさらに倍増
と言った具合に触れる方法や場所、時間などで不運のレベルが変わっていくというのも面白いですね。
あと何よりも、風子の決め台詞である「くるよ、不運が！」というセリフが個人的に面白かっこよくて好きです。

・全く新しいバディヒーロー
バトルあり、ギャグあり、ラブコメあり、ラッキースケベ（？）ありと一言ではくくれない不思議な魅力がある作品。
再生するとすぐ全裸になってしまう上に風子の素肌に許可なくベタベタ触れたりと、一見すると変態にしか見えないアンディのキャラも面白い。また近年は最強キャラや強キャラ役が多い中村悠一さんが不死の男を演じるというのも趣がありますね。
”否定者”や”UMA”など謎の用語も出てきて、ダークファンタジーとしても期待できそう。