【アニメ感想】呪術廻戦渋谷事変（第2期）第37話「赫鱗」【アニメ感想】呪術廻戦渋谷事変（第2期）第37話「赫鱗」 |

【アニメ感想】呪術廻戦渋谷事変（第2期）第37話「赫鱗」

アニメ

2023.10.202023.10.27

37話のあらすじ

渋谷駅周辺の改造人間を偶然居合わせた狗巻に任せ駅構内へと辿り着いた虎杖。そこで弟の壊相えそうと血塗けちずを殺した虎杖を目の仇にする脹相ちょうそうと鉢合わせてしまう。赤血操術を使う脹相に苦戦する虎杖だったが、「弟は、最期に何か言い遺したか？」と問いかけられ……。

37話の感想

狗巻先輩が久々登場でしたが一瞬でしたね……。「明太子！」の一言で誰なのか一瞬で分かるの愛しいですｗ
そういえば狗巻先輩って渋谷事変でどの班に所属してたんだろう。

そんな狗巻先輩に外の改造人間を任せ渋谷駅構内へと入った虎杖くんはそこで脹相と遭遇。虎杖くんにとって脹相は全く知らない敵でしかありませんが、脹相にとっては最愛の弟たちである壊相と血塗を殺した張本人。虎杖VS脹相の激しい戦闘が繰り広げられることに。
戦闘の最中に脹相は「弟は、最期に何か言い遺したか？」と問いかけたのに対し、虎杖くんは「泣いてたよ」と正直に答えます。短いセリフですが虎杖くんらしさが詰まっていて非常に印象的なシーン。

さて今回話の流れ的には2人が出会い戦闘→メカ丸による解説と支援→トイレ内での戦闘→「存在しない記憶」とものすごくシンプル。セリフ量もこれまでと比べると少な目。
なのにも関わらず全く飽きさせずに最後まで見させる演出が素晴らしかった。
まずすごく印象的だったのが駅構内での色彩。地下構内ということもあって薄暗いんですが、電光掲示板や広告、駅の標識などの明かりによって水色や赤い色のライトに照らされているという演出がすごくオシャレ。画面内の光と影と色彩のセンスとバランスが最高過ぎて正直それだけで楽しかった。これはアニメならではですよね。

青と赤という対照的な色が使われていたのも印象的。「呪術廻戦」は五条先生の使う術式が「蒼」と「赫」だったり、「懐玉・玉折」のOP映像が全体的に青で「渋谷事変」のOP映像が全体的に赤だったりとすごく色にもこだわって作られているのが感じられます。
あと今回の地下構内のような薄暗い場所での戦いだと、暗くし過ぎると何が起こっているのかよく分からないということにもなりがちですが、あえて派手な色がライトとして使われているので動きがすごく見やすいのもありがたいですね。そしてオシャレ。

また虎杖役の榎木淳弥さんと脹相役の浪川大輔さんによるインタビューによると、セリフ的なかけあいは少なくほとんどモノローグだったそうで無言で殴り合っているシーンが多かったと。
アニメの戦闘シーンでは敵同士なのに結構かけあいすることも多かったりしますが（「呪術廻戦」では術式の効果を上げるためにあえて自分の術式について話す場合もあったり）、今回に限ってはかなりセリフが少なかったのも印象的です。ほぼ原作通りにアニメ化されているこの呪術2期の中でも珍しく、この話数に関してはセリフがカットされている場面も多かった印象。その分、動きや表情でしっかり伝わる画にかなりこだわっているようです。声優さんは逆に声当てるの難しそうな気もしますね。

そして問題の「存在しない記憶」について。
以前にも交流会編にて虎杖くんと戦っていた東堂が突然「虎杖と同じ中学出身で親友だった」という存在しない記憶によって親しくなるという謎現象が起きましたが、それと同じことが脹相にも発現。
人間であるはず（たぶん）の虎杖くんと、呪胎九相図であるはずの脹相たちが実は兄弟だったという存在しない記憶に苦しめられました。あれ、マジで何なんでしょうね……？
両面宿儺も「ん？」となってたし、原作者の芥見先生が「虎杖の能力ではない」と公的に発言したという話も聞いたのでますます意味が分からない……。
東堂のは勘違いだったとして、仮に脹相と虎杖くんが本当に兄弟だったとしたらゾッとするレベルではないんですが。

それはともかく脹相に敗北し瀕死の虎杖くん。脹相は失意のままどこかに消え去り、入れ違いのように現れたのは菜々子と美々子。気絶する虎杖くんに一体何をするのか。
続きも気になりますが、とにかく今回終始どこで止めても画面が美しくて大満足でした。