36話のあらすじ
虎杖と伏黒は「術師を入れない『帳』」を解くことに成功、しかし屋上で戦っていたはずの猪野が何者かによって瀕死の重傷を負わされてしまう。
一方、真希の指示で伊地知のもとに向かおうと地上へ戻った釘崎と新田はそこで呪詛師の重面と遭遇してしまい……。
36話の感想
まずは前回最高のタッグバトルを見せてくれた虎杖&伏黒コンビ。2人の活躍により無事「術師を入れない『帳』」は解除され、渋谷で全ての術師が自由に動けるようになりました。
しかしその一方で、降霊したパパ黒甚爾によって猪野さんは瀕死の状態でビル屋上から落下。2人によって救出されました。生きててよかった……。
この時点ではまだ伏黒くんも甚爾もお互いの存在を認知していないんですよね。こんな近くにいるのに。
ここで虎杖くんは駅構内へ、伏黒くんは猪野さんを連れて一旦離脱、2人は別行動に。
地下線路内で呪詛師と戦っていた冥さんは優雅な音楽に乗せて冥冥劇場。シリアスな渋谷事変に置いて、冥冥と憂憂だけはシリアルみゼロなのが面白いですよね。この2人が出てくるとホッと一息つけるというか。冥さんの演説に感動して拍手し敵呪詛師にも拍手を求める憂憂のシーンが個人的にお気に入りです。可愛い。
とはいえこの後、冥さんは黒幕である偽夏油と早くも邂逅し一気にガチバトルへと突入していくわけですが……。
続いて禪院班。駅構内で戦っていた禪院班は伊地知さんが何者かに襲われたことから、真希さんの指示によって野薔薇ちゃんと新田ちゃんが地上に戻って伊地知さんと合流することになります。
真希さんとしては何かあっても地上なら逃げられるだろうとの判断でしたが、地上に戻った2人は運悪く呪詛師の重面と遭遇してしまうことに。
この重面、演じる羽多野渉さんのイカれた演技が素晴らしいのでお芝居的にはすごく好きなんですが、命令とはいえ非戦闘員を殺しまくり新田ちゃんをめった刺しにしたり、自分が楽しければいいという自己中心的な考え方といい、全てが不愉快なヤツですよね。でも羽多野さんが素晴らしいので聞いてて楽しくはあるw
さてこの重面VS野薔薇ちゃん、胸糞悪い敵ではあるものの野薔薇ちゃんがかっこよくてさらに好きになる名エピソード。新田ちゃんを守る野薔薇ちゃんがかっこいいし、また補助監督とは言え前線に出る以上は命がけというのが良く分かるエピソードでもありますね。非戦闘員なのに酷い目にあう新田ちゃんが痛々しいけれど、根性で逃げ出す新田ちゃんもすごい。
そしてピンチの2人を助けに現れた七海。アニメだとガチギレしてて驚きました。原作だとそんなに怒ってるとは感じなかったんですが、こんなにブチギレていたのか……。
刺されて瀕死の伊地知さんにかつての灰原くんを重ね合わせる七海の姿、彼の中では今も灰原くんのことは整理できないまま残っているのかなと思うと……。
この回の収録は野薔薇役の瀬戸麻沙美さん、七海役の津田健次郎さん、そして重面役の羽多野さんの3人揃ってアフレコをされたようで、その時のことをお三方がこちらのインタビューで語っておられました。
羽多野さんがとにかく津田さんが怖かったと仰ってましたがw、画面を通して聴いてるだけでも思わず背筋が伸びるほどの迫力だったので、隣であんなの聞かされたらそりゃあビビリ散らかすだろうなあと。七海の表情もすごく迫力のある画でしたが、作画も演技もお互いに迫力が負けていないのが凄いですよね。
あと個人的には、重面をぶっ飛ばした後にそれまでの剣呑が嘘のように穏やかな声で「新田さんのところに~」と切り替えるところのお芝居が凄かったです。
七海の声は一見不愛想にも聞こえるのに、根底には穏やかさと優しさが溢れていて、でもだからこそブチギレた時の静かで激しい怒りの表現が素晴らしかった。
七海推しとしてはもう最高の神回でした……。
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※本ページの情報は2023年7月時点のものです。
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