【アニメ感想】ミギとダリ第13話（終）「ミギとダリ」

13話のあらすじ

オリゴン村で起きた一連の事件について出頭し全ての罪を被ろうとした瑛二。少年院に入った瑛二、それに伴い村から出ていった瑛と華怜、離れ離れになってしまった丸太……。

一方、ミギは今まで通り“秘鳥”として振る舞っていた。顔に火傷を追ったダリは表に出ることができなくなり、これから先もずっとミギの影として生きていくと言い出すが……。

13話の感想

みっちゃんと怜子の殺害、そして一条家への放火、その全ての罪を被ろうと出頭した瑛二。
しかし怜子の自白を録画していた丸太のビデオカメラのテープが奇跡的に生き残っていたために、実際には瑛二の罪はかなり軽くなったことが語られました。と言っても怜子の殺害と放火は間違いなく瑛二の犯した罪なので無罪となったのはみっちゃんの件だけだと思いますが。
瑛二は少年院へ。家を失ったことと瑛二と離れ離れにならないためか瑛と華怜もオリゴン村を出て外の町に。なぜか相思相愛だった丸太と華怜は遠距離恋愛になってしまいました。~~本当になんで惹かれあったんだろうねこの2人。~~

一方、園山家ではやっと“秘鳥”としてではなくミギとダリとして帰ってこられた……のかと思いきや、食卓に座っていたのはまさかのミギ一人。ダリは未だテーブルの下に。
実は一条家の火事で顔に火傷を追っていたダリ。“秘鳥”になることができなくなってしまい、彼はこれから一生ミギの影として生きていくという悲しい決意をしてしまっていたのです。
そんなダリの決意に寂しい表情のミギ。
「本当は“秘鳥”としてじゃなくミギとダリとして生きていきたい」と秋山くんに打ち明けるミギの本音を聞いて、複雑そうな表情のダリ。

そんな中、オリゴン村にクリスマスの季節がやってきます。サンタさんが届けてくれるプレゼントはいい子1人につき1個だけ。そう聞いていた2人でしたが、クリスマスの朝起きるとなんとツリーの下にはプレゼントが2つ。しかも中身はそれぞれミギとダリがそれぞれ好きそうなもの。
驚くミギに園山夫妻は、“秘鳥”が実は2人いること、それぞれ性格も好みも違うこと、2人で一緒にリビングに来てほしいと語りました。

実は以前ミギが家出して秋山家に居候（？）していた時、ダリ1人で“秘鳥”を演じていたことがありましたが、園山夫妻はその時に秘鳥くんが2人いることに気づいてたそう。
それでも無理に問いただすことも騙されていたことを怒ることもなく、秘鳥くんがみっちゃん殺しの犯人だと疑われた時も無実だと信じ続けた園山夫妻の愛に心打たれました。大号泣(´；ω；｀)
最初は中々にクレイジーでぶっ飛んだ夫婦（特にママ）だと思ったし、ミギダリにとって母の仇かもしれないとか思ってしまいましたが、本当にただただ愛の人だったことに泣けました。
あれだけ尖っていたミギの心を開いたのは2人の無償の愛で、だからこそミギとダリが復讐に対する考えを変え、犯罪に手を染めずに済んだと思うと、園山夫妻は本作の影の立役者ですね。

そしてついに園山家で、パパとママの前に2人揃って姿を現したミギとダリ。誇らしげで嬉しそうなミギと、不安げで自信なさそうなダリ。嬉しそうに顔を見合わせる園山夫婦。大号泣(´；ω；｀)

それから数年後。すっかり成長して髪を短くしたミギと髪を伸ばしたダリ。くせっ毛のミギとサラサラストレートのダリ。“秘鳥”（1人）を演じる必要がなくなってそれぞれの個性も伸ばし始めた2人の変化にぐっときます。
まあそれ以上に謎のイケメンに成長した丸太の驚きぶりに比べればたいしたことないかもしれませんが……。特徴的な前歯がなかったら丸太だと分からなかったｗ
秋山くんは園山パパと趣味が合ったようで仲良くバードウォッチング。

そんな幸せな生活を送るオリゴン村にあの人たちが帰ってきました。少年院から出てきた瑛二と、今も献身的に支えているらしい瑛、そして未だに丸太と遠距離恋愛が続いていた華怜の一条家。
瑛二も含めてみんなでテーブルを囲み、ママとそしてミギダリが一緒に作ったチェリーパイを食べる姿でまた大号泣。
しかもみっちゃんはやはり魂だけが今も生きている（？）らしくまさかのミギダリのペンフレンド（姿や声はないけど物体には干渉できるらしい）になってました。どういうこと！？ってツッコんじゃうのもこの作品らしい。
本当にただただ幸せなエピローグで最後まで涙腺崩壊。
最終話のサブタイトルが第1話と同じ「ミギとダリ」なのも味わい深いですね。同じ言葉でも全く受け取り方が変わってきます。2人で1人だった第1話の「ミギとダリ」と、遠く離れていても2人の心は1つという最終話の「ミギとダリ」。最高の最終回でした。

ちなみに舞台となったオリゴン村にはモデルとなった町があるらしいと聞いて調べたところ、本当に良く似ていてびっくりしました。
オリゴン村と同じく神戸にあるワシントン村という場所で、アメリカ郊外の邸宅街のような町並みが広がっています。本当に何か物語が始まりそうなくらい素敵な場所なので機会があれば行ってみたい！