【アニメ感想】ミギとダリ第7話「おばけじゃなかった」【アニメ感想】ミギとダリ第7話「おばけじゃなかった」 |

7話のあらすじ

瑛二が母親を殺した犯人かもしれない。その真相を確かめるべく、ダリは謎の女生徒・サリーに扮し瑛二に近づく。
サリーに弱みを握られた瑛二は口止め料として彼女に、5歳の頃の写真や思い出話を語り始める。

一方、サリーに渡したイルカのペンダントを学校で発見したミギはサリーがまた戻って来たと勘違いし彼女を探し始めるが……。

7話の感想

物語も折り返し地点に到達し、いよいよ母親殺しの謎に少しずつ迫ってきました。
母の死に瑛二が関わっていると確信したミギとダリ。瑛二の尋問に名乗り出たダリはミギには内緒で、サリーに扮し瑛二に近づくことを試みます。
学校内で密かに瑛二の弱みを握ったサリーことダリは「瑛二くんの恥ずかしい姿が口止め料として欲しい」と交渉。瑛二はみんなが信じる完璧な一条瑛二のイメージを守るため、仕方なくサリーの条件を飲むことに。
瑛二が持ってきた5歳の頃の写真から、ダリは瑛二が5歳のクリスマス・イヴにはあったパジャマのボタンが、翌日のクリスマスにはなくなっていたことに気づきます。クリスマス・イヴの夜に何があったのか探るため、瑛二からさらに話を聞き出そうとするサリー。
瑛二は最初こそ謎の美少女に戸惑っていたものの、いつの間にかサリーに恋心を抱き始めてしまい奇妙な三角関係が発生。

一方、サリーに扮したダリが学校でイルカのペンダントを落としてしまい、それを偶然にも発見したミギはサリーが戻って来たと勘違い。サリーを探すためにお尋ね人のポスターを作製しますが、あまりにも壊滅的な画力だったために当然尋ね人は現れず……。
しかし事情を良く知らないにも関わらずすっかり秘鳥くんに惚れこんでいる秋山くんが、謎の分析力と画力でミギの描いた落書きからサリーの似顔絵を完璧に再現。
こうしてサリーが瑛二と良く会っていることを知り、ついにミギはサリーと再会。
うっかりミギと再会してしまったサリーは咄嗟に「瑛二くんと付き合っている」と嘘を吐いてしまい、自然と一条家にお招きされるシチュエーションは作り出せたものの、完璧にフラれてしまったミギは失恋でショックを受けることに……。

ミギが失恋で大号泣しているとも知らずに、一条家に招かれたサリーはなんやかんや苦戦しながらもついに瑛二に「退行催眠」をかけることに成功します。5歳の時、クリスマス・イヴの夜に一体何があったか聞き出そうとするも中々欲しい情報を引き出せないサリー。

そんな中、パパから励まされたミギはすっかり立ち直り、なんと一条家の瑛二の部屋（2階）に窓から侵入。しかし催眠で判断力が低下していたのか、窓（2階）から突き落とされてしまうミギ。
咄嗟にサリーがミギの手を掴んで助けるも、ついにサリーの正体がダリであることがミギにバレてしまいます。
またしてもショックを受けたミギは「お前を絶対に許さない」と2人の絆に亀裂が入ってしまうことに……。

物語初期にはどっちがどっちか分からないほどそっくりで思考も言動も似通っていた2人。しかしサリーの登場から2人の関係には少しずつ綻びが生じ始め、ついには決定的なすれ違いを生んでしまうことになりました。
感情表現豊かで年相応の子どもらしさを持つミギに対して、母親殺しの真相を掴むためなら手段も選ばない冷静なダリ。それは母親のためであり、唯一の家族である弟のミギのためでもあるのに、それが裏目に出てしまったダリの気持ちを想うとやり切れません。が、ミギが裏切られたと感じるのも当然……。

ただダリのおかげでいよいよ真相に少しずつ近づいてきました。
ミギを窓から突き落としたことがきっかけとなり、5歳のクリスマス・イヴの夜に同じように窓からミギとダリの母・メトリーを2階から突き落としていたことを思い出した瑛二。
なぜメトリーが窓から入って来たのかは謎ですが、驚いた瑛二が彼女を窓から突き落とし、メトリーは瑛二のパジャマのボタンを掴んだまま窓から落下。頭を打ち付けて（おそらく）死んでしまいます。
しかし瑛二が母・怜子を呼んできた頃には死んだはずのメトリーの姿はなく、瑛二は母の「お化けを見たのよ」という強い言葉によって今の今までこの記憶を忘れていたのだとか。
気になるのは怜子の「この村に金髪長毛の女はいない」というセリフ。メトリーは一条家の家政婦として働いていたはずなのにこのセリフはおかしいですよね。ということはやはり怜子は意図的に嘘を吐いたことになりますが……。