「アポカリプスホテル」とは?

原作のないオリジナルアニメ。
監督:春藤 佳奈
シリーズ構成:村越 繁
キャラクターデザイン:竹本 泉
アニメーション制作:CygamesPictures
ヤチヨ:白砂沙帆
ドアマンロボ:東地宏樹
オーナー:木下浩之
第1話のあらすじ
人類が宇宙へ旅立ち地球の文明が崩壊してから100年、ホテル「銀座楼」で働くホテリエロボットのヤチヨと従業員ロボットたちは人類とホテルのオーナーがいつの日か戻って来ると信じて営業を続けていた。
そんなある日、ついに100年ぶりのお客様がホテルへとやってくるが……。
第1話の感想
・ロボットたちが主役のポストアポカリプスもの
メキシコでサルの変死やシダ植物による大気汚染がきっかけで地球に住めなくなった人類が宇宙へと脱出して文明が崩壊、それからおよそ100年後の東京が舞台。
100年前は人間とロボットが一緒に働いていたホテル「銀座楼」では宇宙に旅立った人間のオーナーからの命令で、ホテリエロボットのヤチヨが支配人代理として100年間ずっとホテルの営業を守り抜いてきました。
ホテルの中はホコリ一つないほどピカピカで清潔なのに、一歩外に出ればそこは大都会だったとは思えないほど荒廃した世界。植物に飲み込まれ崩壊寸前のビル群の中、銀河楼だけが美しく保たれているその異質さに切なさと時の流れを感じさせられました。

・人類の帰還を待ち続ける健気なロボットたち
オーナーのいないホテルで代理の支配人を務めるのはホテリエロボットのヤチヨ。見た目は普通の少女ですが中身は完全なロボット。
100年前のまだ人類がいた頃のホテルではヤチヨ含めて8人ほど人型のホテリエロボットがいたようですが、現在は彼女一人。各業務専門の従業員ロボたちも半分以上に減ってしまったようで、ロボットと言えどいつかは衰え朽ちていく描写が何とも切ない。
それでも彼女たちは毎日を「今日こそお客様が来るかもしれない」と信じ、使った形跡のないベッドシーツを取り替えて、食べる人もいない食事を作り、ホテルのドアの前に立ち続ける。ロボットだからこその健気さと一途さに胸が締め付けられました。

・切なくもハートフルなコメディ
設定は少々重く切ないですが、本編は意外とコミカル。
ドアを開けるたびにオーバーヒートして倒れるドアマンロボに水をかけつつツッコミを入れるヤチヨや、シャンプーハット紛失事件で慌てふためくヤチヨなど荒廃した未来とは思えないほどゆるい日常がシュール。
シンプルで可愛らしいヤチヨのキャラデザも相まって、日常系ゆるコメディとしても楽しめるかも?
・人類は地球に戻って来るのか
気になるポイントはやはり宇宙に脱出した人類が果たして地球に戻って来るのか否か。オーナーは脱出前に「ほんの数年で戻って来る」というような発言をしていましたが、第1話の時点ですでに100年が経過しています。
ことの発端となったメキシコでのサル怪死事件の原因が明かされるのかも謎。シダ植物による大気汚染も人類は防護マスク必須のようでしたが、100年後にはイノシシやシカなどの哺乳類が普通に生活しておりもう元に戻ったのかも不明。
また第1話ラストでは100年ぶりのお客様がホテルにやってきますが、それは人間ではなくなんと宇宙人。ヤチヨにとっては相手が人間かどうかはさほど重要ではないようで、宿泊客として迎え入れていましたが、ここからどう展開していくのか早くも続きが気になって仕方ありません。
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※本ページの情報は2025年4月時点のものです。
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