「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」とは?

先生が謎を解いてしまうから。」公式サイトより
原作はコミックDAYS連載の漫画。
原作者は京極夏彦(原案)、田村半蔵(脚本)、志水アキ(作画)。
監督:熊野千尋
シリーズ構成:岡篤志
キャラクターデザイン:鈴木政彦
アニメーション制作:100studio
日下部栞奈:前田佳織里
中禅寺秋彦:小西克幸
第1話のあらすじ
昭和23年、新制高校2年生になった日下部栞奈はある日「図書室の幽霊」の噂を耳にする。旧校舎の図書室に夜な夜な現れるというその幽霊を目撃した者は一ヶ月以内に死んでしまうという。その幽霊を見てしまった友人の幸子が自分も呪い殺されるかもしれないと怯える姿を見た栞奈は、幽霊の正体を探るため一人夜の旧校舎へと足を踏み入れるが……。
第1話の感想
・京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」スピンオフ
京極夏彦さんによる人気小説「百鬼夜行シリーズ」のスピンオフ漫画が原作。スピンオフと言っても本作自体に京極さんが関わっておらず、基本的には作画担当の志水アキさんによるオリジナルストーリーが展開されます。
主人公は本作オリジナルのキャラクターである女子高生の栞奈ですが、彼女の通う高校の国語講師として京極堂こと中禅寺秋彦が登場します。
原作小説第1作「姑獲鳥の夏」よりおよそ4年前が舞台のため、まだ“京極堂”になる前の姿。
中禅寺以外にも原作の登場人物である榎木津や関口、木場、敦子らも登場するようです。
・ポップな雰囲気のライトミステリー
百鬼夜行シリーズは妖怪は登場せずとも殺人事件が起きたりとおどろおどろしい雰囲気ですが、本作は打って変わってかなり明るい印象。
第1話ではバスの中に落ちていた財布の持ち主を名乗る人物が3人現れるミステリーや、旧校舎の図書室に現れる幽霊の謎を中禅寺が見事な推理(?)で解決。どちらも日常に潜むちょっとした謎がテーマになっており、主人公が明るくお人好しな女子高生ということもあって百鬼夜行シリーズを知らなくても楽しめる作風になっていました。
ただ逆に明るすぎて、昭和23年という時代設定とあまりマッチしていない印象も。個人的にはもう少しこの時代ならではの雰囲気もほしいなあというところ。
・仏頂面の講師と好奇心旺盛な女子高生
一番の見どころはなんと言っても仏頂面で人相の悪い中禅寺先生の活躍。常に不機嫌そうな態度で、目だけで人を射殺せそうなほど目つきが悪く、隠し部屋のことを誰にも知られたくないからという理由で教え子の栞奈に脅迫まがいの発言をするなどおよそ教師とは思えない言動が面白い。
そして小西克幸さんの剣呑とした低音がめちゃくちゃハマり役。
対する主人公の栞奈は困っている人を見ると放っておけない根っからのお人好しで、好奇心旺盛な活発少女。
こちらも前田佳織里さんの太陽みたいな明るい声がハマっていて、この二人の軽妙なかけあいが一番の楽しみになりそう。

先生が謎を解いてしまうから。」公式サイトより
主な見放題配信サイト
※本ページの情報は2025年4月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
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