アニメアニメ感想

四畳半神話大系 #10 「四畳半主義者」 感想

スポンサーリンク
10話のあらすじ

入学した時に数あるサークルの中から何も選ばなかった「私」。薔薇色のキャンパスライフなどあるはずもなく、四畳半こそが自分が隅々まで支配できる最高の空間だと信じていた。そうして四畳半主義者として2年もの時間を過ごした「私」はある日、部屋を出ようとしてその先にもまた四畳半があることに気づいてしまう。さらに窓の向こうにも同じような四畳半があり、いつの間にか四畳半から出られなくなってしまっていた。

10話の感想

第4話でも数あるサークルの中から特に何も選ばなかった「私」ですが、今回は四畳半でほぼ全ての時間を過ごすという引きこもり四畳半生活を送ります。一畳でも二畳でも三畳でもなく四畳半の美しさを冒頭しっかり時間をかけて語る「私」に笑いました。四畳半だけでここまで膨らませられるのが本当にすごい。

そうして2年もの時を四畳半で過ごした「私」はある日、ドアを開けたらその向こうにも同じような四畳半が続いていることに気づきます。さらに窓の向こうにも四畳半。つまり四畳半から出られなくなってしまうのです。
そうこうしているうちに食料が尽きた「私」ですが隣の四畳半にもカステラと魚肉ソーセージがあったことから、四畳半から出なくてもいいのでは? と思うように。むしろ誰にも邪魔されず、食糧にも困らない楽園だと気づきだんだん楽しくなっていきます。
しかし当然のように次第にここから脱出したいと思うようになり、今度はひたすら四畳半を進んでいこうと決意。けれどどこまで行ってもやっぱり四畳半。

ところがいくつもの四畳半を通っているうちに、どの部屋も少しずつ違いがあることに気づき始めます。そう、いくつもの四畳半はこれまで「私」が無数のパラレルワールドで過ごしてきた四畳半だったのです。

これはすごい。脱帽しました。10話目にして「私」がパラレルワールドに気付き、これまで数々のキャンパスライフを過ごしてきたことを知るという。
しかもこれまでどの世界でも最後にはもう一度やり直したい! と後悔ばかりだったのに、四畳半に閉じ込められてからはそんなやり直したいと願った世界でもどこか楽しそうと思ってしまう「私」にグッときました。引きこもるのは楽だし最初は楽しいけど結局何もないんですよね。他の人たちは大変なことも経験しながら、でも引きこもっている人からみるとその大変な中を頑張っている様子さえ楽しそうに見えてしまう。実際頑張ることって楽しいから。めちゃくちゃ深いなと驚きました。
そしてなんと言っても、髭面になった「私」がどこまでも続く四畳半の中で初めてもう1人の自分を発見するシーン。誰とも喋らなかったせいで呂律の回らない髭面が窓から飛び出してくるシーン、第5話のラストで映ったあの謎のシーンだったんですね! 5話を見た時はさっぱり意味が分からなかったのにまさかこんな風に伏線が回収されるなんて。思わず叫びました。構成が凄すぎる!

もう一つ素晴らしかったのはやっぱり浅沼さんですね。まさかの1話丸々浅沼さんオンリーですよ。唯一登場した占いオババとの会話も浅沼さんが1人で再現し、小津や師匠、羽貫さん、城ヶ崎先輩もほぼ名前のみの登場。本当に浅沼さんしか喋ってなくてびっくりしました。あと何気に浅沼さんの小津の声真似が上手すぎて笑いました。一瞬本当によっちんが喋ってるのかとw。
セリフ量もさることながら奇声も多く謎のセリフもめちゃくちゃ多いんですよね。次々とドアを開けてくシーンの奇声のバリエーションもすごいし、紙人形(?)を使っての一人芝居のハイテンションも笑えるし、ラストの呂律の回らない髭面の声もすごかった。とにかく全てにおいて浅沼さんがすごかった。これは本当にアニメ史に残る神回ですね。色んな意味で。

関連商品

Amazonプライム会員なら月額600円Amazonプライムビデオ見放題無料の配送特典などお得なサービスを受けられます。他にも多数のサービスを利用できるのでオススメです!

Amazonプライム会員

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
Twitterフォローもよろしくお願いします!

コメント

タイトルとURLをコピーしました