1話のあらすじ
平凡な大学生・雨宮夕日(CV.榎木淳弥)の目の前にある日突然現れた1匹のトカゲ。ノイ=クレザント(CV.津田健次郎)と名乗ったその喋るトカゲは、地球を滅ぼす悪の魔法使いから姫を守り地球を救えととんでもないことを言い出す。当然信じられない夕日はトカゲを家の外へと放り出すが何度突き放しても戻ってくるノイから逃げるように大学へと向かった夕日だったが、いつの間にか不思議な力を使えるようになっており……。
1話の感想
・ストーリー
すっごい独特な空気感ですね。特に序盤のトカゲと夕日のやりとりがもうめちゃくちゃシュールで笑いました。序盤はほぼ会話劇な上に事件も起こらないのに全く退屈に感じることなく気づいたらこの不思議な世界に引きこまれていました。
平凡な主人公の目の前に突然不思議な生物が現れて悪と戦えと言い出す展開は非常によくある手法ですが、夕日は喋るトカゲが現れても驚くこともなくとりあえず家から放り出す。戻ってきてもまた放り出す。会話には付き合うけどはいはいと受け流す。なんか不思議な能力使えるになってたけどすぐに受け入れていたずらとかしちゃう。その夕日にリアクション全てがシュールで斬新で面白かったです。これは新しいタイプの主人公だな。原作自体は15年以上前のはずなんですけどね。
また夕日が仕えることになる姫のさみだれが、お隣さんではあるけど顔見知りというわけでもなくなんか微妙な距離感なのもシュール。さみだれのリアクションも冷めているようで、でもラストには急に雰囲気が変わったり謎めいているのがまた魅力ですね。
とにかく謎だらけで終始なんともいえない空気感にいつの間にか魅了されていた不思議な作品です。
・作画
原作が15年以上前に連載されていたこともあり、作画やOP・EDの演出が少し古いように感じました。これはあえてそうしてるのかな。ただキャラデザ自体に古さは感じなかったです。でもそれとは別に作画はちょっと不安定かなーと感じました。特に崩れているというよりは1話でこのクオリティはこの先大丈夫かなとちょっと不安を覚える感じ。
全体的にちょっと前の昔懐かしい深夜アニメを彷彿とさせる雰囲気です。
・声優
夕日役の榎木淳弥さんが榎木節全開で炸裂してました。感動したのが夕日の声の小ささ。もう声張るのも面倒くさいんだろうなってのが伝わってくるくらい声に覇気がない。アニメって基本声張ってるのが普通だと思うんですが、ここまで力抜けるのが逆にすごいってくらい声が小さい。でもそれが夕日の冷めた雰囲気にピッタリなんですよね。さすがの榎木くんに拍手したくなりました。
ノイ役の津田健次郎さんはこんな声も出るのかとびっくり。ツダケンさんのマスコットキャラ結構貴重ですよね。ツダケンさんならではの渋い声から、さみだれに泣きつくぴえんな声まで1話だけでもツダケン劇場かってくらい幅広い声を聞けて楽しかったです。見た目は結構ガチのトカゲなのになんかもう愛着湧いてる。可愛い。
そしてさみだれ役の大空直美さん。めちゃくちゃ声が可愛いのに、ラストのガラッと雰囲気変わったところで声も別人みたいに豹変したのが鳥肌でした。すごく勇ましくてかっこよさすらあるお声の変化にグッと掴まれました。好き。
・総評
原作のレビューが評価二分してるのを見てハマるか不安だったんですが、序盤のシュールさにすっかり引きこまれてました。とにかく独特な世界観が面白い。特に夕日とノイの掛け合いはずっと見てられるくらい楽しい。
ただ今後どんな展開になるのかはさっぱり予想がつきません。いわゆるセカイ系と言われることもあるみたいですし、壮大な物語になっていくのかも。これからが楽しみです。
ちなみにタイトルの「惑星のさみだれ」は“わくせいのさみだれ”ではなく“ほしのさみだれ”だそうです。
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