11話のあらすじ
お金欲しさに添い寝屋をグレードアップさせたナズナから客引きを頼まれたコウは、夜の街で疲れていそうな人を探しさまよう。歩道橋の上でタバコを吸っていた女性に声をかけるが、案の定ナンパと間違われてしまうことに。喫茶店に入り事情を説明したコウだったが、その女性・鶯餡子(CV.沢城みゆき)は実は探偵で……?
11話の感想
夜の街で「疲れてそうな人」を探していたコウくんが出会った不思議な女性、鶯餡子さん。気だるげな雰囲気と口調にタバコをふかす姿がなんとも様になっている美女。
夜に街を出歩き客引きをしているコウくんに対して、「お店をしかるべきところへ通報したら……」とちょっと脅すような言葉を吐く一方で、ゆる~い雰囲気も持ち合わせるなんとも不思議なキャラクター。
そんな彼女は人探しをしているそうで、なんとその対象は秋山昭人。あのセリちんに惚れて吸血鬼になったあっくんです。一体なぜ??
コウくんは「知らない」と咄嗟に嘘をついたものの、手首をつかんで脈拍を図るような仕草をしていた餡子さん。たぶんコウくんの嘘に気づいてますね。というより、コウくんがあっくんのことを知っていることを確信した上でカマかけてそう。一体何者なんでしょう。
後半は打って変わってコウくん、アキラ、真昼くんが夜中に3人で集まり夜の学校で青春を堪能するお話。夜の学校に忍び込み、定番の学校七不思議を調べるという中学生あるある。優等生の3人がワルイことしちゃうのがまたたまらんよね。
久々に集まって無邪気に笑いあう三人を微笑ましく見守っていたのもつかの間、突然ホラー映画始まってビビりました。10年前失踪した中学教師が夜な夜な現れるという七不思議は本物だったのです。
夜の教室に佇み突然アキラを襲ったその人物は吸血鬼化していた元教師の男。
そしてそこに現れた探偵の鶯餡子さん。やはりというかなんというか吸血鬼の存在を知っていた彼女は、望まずに吸血鬼になり10年間一切血を吸わずに我慢してきた教師の男を日の光に当てて死なせる(彼に握らせたあの指輪は一体……?)という結末に。
どうして死なせたんだと怒るコウくんに対して餡子がさんが言ったのは「キミは吸血鬼を何も知らない」。これやっぱりコウくんが吸血鬼と関わりあること知ってそうですね。
さて10年前に失踪し吸血鬼となっていた元教師の男性、演じていたのは山路和弘さん。渋さと迫力もさることながら、理性を失いアキラを襲うお芝居と餡子に抱擁されこどものように泣くお芝居のギャップが凄まじかったです。この作品では今まであまり登場してこなかった渋さでした。
しかしそれ以上に凄かったのが鶯餡子役の沢城みゆきさん。最初のタバコ吸った後の深いため息からしてもはやみゆきちだった……。なんでしょうね、なんか格が違いましたね。
まず世界観がすごい。お芝居の世界観。ものすごい深み。彼女のお芝居を聞いていると、声優というのがただ綺麗にセリフを言うだけのお仕事ではないのがよく分かります。
それとあえて滑舌を甘くした喋り方。餡子さんものすごく独特な喋り方をしていて、たまに舌足らずになるところやあえて棒読みっぽくしているところ、かと思えば一瞬でガラッと雰囲気変わって恐怖すら感じる迫力のある低音。セリフ量は多いのに聞いていて全く飽きさせないお芝居。間違いなく只者ではないというのが声やセリフからビシバシ伝わってきました。聞いてるだけでアフレコ現場の緊張感が目に浮かぶようでした……。
この作品は若くても実力派声優さんが多いですが、今回は沢城さんと山路さんのお芝居でいい意味で緊張感あって締まってた印象でしたね。すごいなあ。
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