1話のあらすじ
第3新東京市へとやってきた碇シンジ(CV.緒方恵美)はそこで正体不明の脅威である使徒と国連軍との激しい戦いに巻き込まれてしまう。迎えに来た葛城ミサト(CV.三石琴乃)に助けられ向かった先は父のいる特務機関ネルフの本部。シンジはそこで父・碇ゲンドウ(CV.立木文彦)と再会し、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗って使徒と戦うことを命令されてしまう。
1話の感想
新劇場版シリーズは全て視聴済みですが原点ともいえる「新世紀エヴァンゲリオン」は今回初めて見ることになりました。
まず第1話はいきなりOPから始まることに驚き。「残酷な天使のテーゼ」は20年以上経った今も名曲として語り継がれていますが、当時90年代にいきなりこの映像が流れて衝撃を受けた人も多かったのではないかと思います。今見ても、何度見ても鳥肌が立つほどかっこいいし、センスの塊。特に後半の短いカットが連続で切り替わるシーンはその後のアニメに多大な影響を与えたと言われるのが納得のかっこよさ。
また今回初めて知ったんですがこのOPの原画を描いた人って2人だけ……??? 2人??? えげつなくない??? こう言ってはなんだけど昔の方が優秀なアニメーターが多かったように感じてしまうことありますね……。
次に驚いたのは声優陣の声の若さ。25年以上前なので当たり前なんですが、緒方さんも三石さんも立木さんも声若っ!! 緒方恵美さんは今でも14歳の少年声を変わらずキープしてらっしゃいますが、それでもやはりこの頃はさらに若く聞こえますね。でも大人たちに振り回されるシンジくんの繊細なお芝居はこの頃から変わらずお上手です。
若さというよりも今との解釈の違いを感じたのは立木文彦さん演じるゲンドウ。新劇場版シリーズよりも感情が表に出てるように感じました。まだ人の心が感じられるというか。結構感情表現豊かに聞こえましたね。冬月先生との会話なんかちょっと楽しそうだったし。
赤木リツコ役の山口由里子さんも今よりかなり声が若く聞こえましたね。今は大人の色気という感じだけど、この頃はちょっと色っぽいおねーさんって感じ。ミサトさんとの対比がいいですね。
本編については改めてきちんと第1話を見てみると、やっぱりシンジくんを取り巻く大人たちの身勝手さを感じられましたね。当時はシンジくんがヘタレキャラの代表みたいに言われていたそうですが、実際自分がシンジくんと同じ立場になって即座に「乗ります!」って言える人たぶんほとんどいないと思います。自分を捨てた父親に呼び出されたと思ったらよくわからん謎の化け物と戦うためによくわからん兵器に乗って戦えと言われて納得できるかっていう……。
でもシンジくんが乗らなければ日本が(世界が)終わるかもしれないから大人たちも引くに引けないっていうのがなんとも残酷な世界ですね。あと満身創痍のレイを連れてきて、こんな子をエヴァには乗せられないってシンジくんに思わせるのも残酷ですよね。
ただ少し意外だったのは全体的な空気感というかノリは新劇場版よりも明るく感じられたこと。新劇場版は日常生活以外はとことん暗いイメージがあったので。いろいろと違いを発見できて楽しいですね。


コメント
記念すべき第1話です。エヴァはここから始まりました。エヴァTV版は昔のアニメなので今のアニメで言うアバンとかはありません。いきなりOPの残酷な天使のテーゼから始まります。何度見ても飛ばせない良いOPですね。当時は確かに衝撃的だっただろうけど。原画を描いたのは2人だけと言うのも驚きですが。
新劇場版からTV版に入ると確かにみんな声が若いです。私も初めて見た時はその若さに驚きましたから。ゲンドウの解釈の違いについては詳細不明だけど。基本的に大人がまともじゃないのがエヴァなので身勝手なのはどうしようもないです。大人がまともなエヴァと呼ばれる別作品があるし。それもロボットアニメだったりするけど。別作品なので詳しくは語りません。
シンジはヘタレなわけではないからな。状況的に普通はほとんどの人がシンジみたいになるだろうから。でも世界が終わるかもしれないと言う事情があるからどうしようもないと言う。新劇場版はTV版前半と比べると全体的に暗いから。日常パートは別だけど。TV版も後半になったら話は別ですが。暗い話がメインになります。