チェンソーマンエピソード.10 「もっとボロボロ」感想

アニメ

2022.12.142022.12.21

10話のあらすじ

病院のベッドで目覚めたアキは見舞いに来ていたデンジとパワーから4課がほぼ壊滅したことを知らされる。現実を受け入れられないアキのもとにやってきたのは京都から指導に来た天童（CV.上田瞳）と黒瀬（CV.河西健吾）だった。
一方デンジとパワーはマキマから4課強化のため2人の指導役として4課隊長の岸辺（CV.津田健次郎）を紹介する。

10話の感想

悪夢のような特異4課襲撃事件は終わり、デンジ、パワーちゃん、アキくん、コベニちゃん、円さんだけが生き残ったことが判明。パワーちゃん姿が見えないと思ってたらガチで逃げてたのか……。デンジも真っ二つにされてたのが嘘のようにいつも通り。
泣いてるアキくんを見て、「初めて友達になろうと言ってくれた人が死んだのに泣けない」と考えるデンジのセリフが深かったですね。ポチタが死んだ時は泣いたのに、姫野先輩が死んでも、今後アキくんやマキマさんが死んでも泣けない。その違いは何なのか。悪魔の心臓になってしまったからなのか……。でもシリアスなこと考えても楽しくないから考えるのやめようって言ってやめられるのがデンジのすごいとこ。
デンジもパワーちゃんもドがつくアホの子ですがここまで能天気に生きられたら幸せだよな。

そんな2人を強化するためにマキマさんが紹介してくれたのが、お待ちかねの岸辺さん。あの姫野先輩やアキくんを育てた（鍛えた？）人。これまで回想にしか登場してませんでしたが、ついにその強さが明らかに。デンジとパワーちゃん相手にわずか数秒で半殺しにできるほどの実力。
その強さもさることながら、一ミリの躊躇もなく2人を殺しにくる鋼の心臓もすごい。
以前姫野先輩に「悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっとんでるやつ」と語り、仲間が死んでも悲しくないというデンジ・パワーコンビを百点だと褒めたたえる岸辺さんもまた、頭のネジがぶっとんでるからこそ最強でありここまで生き延びてきたんでしょうか。それとも地獄を見てきたからこそ自ら頭のネジを吹っ飛ばしてる……？そのために酒浸りになってる……？

そして岸辺を演じるツダケンこと津田健次郎さん。改めてすごいお方だなと思い知らされました。
ここ数年「ゴールデンカムイ」の尾形百之助や「呪術廻戦」の七海建人など人気アニメの人気キャラクターを演じているツダケンさん。役ごとにそれほど声を変えることはないにも関わらず、ちゃんとそれぞれのキャラにハマっており、同じ声に聞こえないのがすごい。
岸辺さんはツダケンさんの中でも特に声が低く感情も極力抑えており、表情と声とセリフが一致していないのが面白い役どころ。目が死んでるのと同じように感情も死んでるのが声から伝わってきます。
デンジとパワーちゃんの能天気さとギャップがあるのもまた面白いですよね。

一方のアキくんは天童ちゃんと黒瀬くんに連れられ、新しく未来の悪魔と契約することに。悪魔と契約する場面が描かれたことはまだないので、もしうまくいかなかったらどうなるんだろうとかドキドキです。というか悪魔って何人ものデビルハンターと契約することもあるんですね。
他のデビルハンターは寿命や体の一部を代償にしているようですが、アキくんもすでに狐の悪魔に体の一部を渡してるし、呪いの悪魔には寿命も渡してるしで、これ以上他の悪魔と契約したら死んでしまうのでは……。次回も怖いですが楽しみです。