1話のあらすじ
「コタローで候/せんとうモード」
「アパートの清水」に引っ越してきたとのさま語を話す4歳児・さとうコタロー(CV.釘宮理恵)。腰にはおもちゃの刀を差し、アパートのお隣さんにはティッシュを渡して引っ越しの挨拶も欠かさないしっかり者。隣人の売れない漫画家・狩野進(CV.増田俊樹)は1人で部屋を借りているというコタローの言葉に耳を疑うが……。
「認知騒動/朝帰りのオンナに」
1人で外を出歩くコタローを放っておけず買い物に付き合う狩野。同じアパートの秋元美月(CV.早見沙織)や道行く人々に親子と勘違いされ、次第に狩野は自分の子供なのではと不安になり……。
「古い絵の漫画家/嘘か誠か?」
担当編集(CV.沢城千春)に「絵が古い」とダメだしされ、さらに腰も痛めて意気消沈する狩野。そこへ両膝に大量の絆創膏を貼ったコタローが訪ねてくる。沁みるのを承知で消毒をしたことを褒めてもらいたいらしいコタローに狩野は……。
1話の感想
4歳のこどもが1人でアパートを借りて1人暮らし、という現実ではありえない設定ながら、そうならざるを得なかったコタローの心情や背景を考えるとしんみりしてしまうホームドラマ。
1人で買い物をして、引っ越しの挨拶も欠かさず、大人顔負けの洞察力と物言いをするとても4歳児とは思えないコタロー。しかし一方で、住んでから部屋にお風呂がないことに気が付いたり、1人で頭が洗えなかったり、擦りむいた膝に大量の絆創膏を貼ったりと年相応のこどもらしさもあってとても癒されます。
一人称が「わらわ」だったり「~で候」や「かたじけない」など奇妙な言葉遣いにはびっくりしましたが、劇中アニメ「とのさまん」の使う「殿様語」を真似ていると知ったら、それもやっぱりこどもらしくて可愛い。
コタローを演じる釘宮理恵さんは可愛らしい声ながら高い演技力で少年役にも定評のある実力派声優さん。言葉遣いも考え方もこどもとは思えないコタローを時には大人びて、時には年相応の可愛らしさで見事に演じています。さすがとしか言いようがない。
そんなコタローの隣人であり売れない漫画家の狩野進(CV.増田俊樹)はズボラだけどコタローを放っておけないお人よし。コタローの親のことが気になるけど気を遣って遠慮したり、こどもが行方不明になったというニュースを見ればコタローのことも心配でお出かけについて行っちゃう。そんな狩野とコタローの心の交流が見ていてとても心温まります。
その他にもホステスとして稼いだ金を強請るヒモ男に悩まされつつもいつも明るい秋元美月(CV.早見沙織)や、離婚して妻に引き取られた息子と会えずコタローに構ってもらおうとする田丸勇(CV.諏訪部順一)など、みんなそれぞれ何かしら悩みや葛藤を抱えるアパートの住人たちがコタローとの出会いでどう変化していくのかが今後の見どころになりそう。
そして何よりも、コタローがなぜ1人暮らしすることになったのかもきちんと描かれることに期待。「親はいたけどいない」「よく泣いている大人がそばにいた」という発言からしてなんとなく想像はできますが……。
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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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