アニメアニメ感想

【アニメ感想】ヴィンランド・サガ SEASON2 #03 「蛇」

スポンサーリンク
3話のあらすじ

周囲からケティルの息子・次期当主として扱われることに苛立ちを抱くオルマルに対して、農場の「客人」であるキツネ(CV.高橋伸也)とアナグマ(CV.後藤ヒロキ)は1人前になる通過儀礼をオルマルに提案する。それは、殺しの経験だった。

3話の感想

オルマルに接触してきたキツネとアナグマ、彼らは「客人」と呼ばれる農場の用心棒であることが語られました。
ケティルの息子としてしか周囲から扱われないことに苛立つオルマルに対して、1人前になるための通過儀礼があると言い出したキツネ。それは殺しの経験。そして彼らが標的としたのが奴隷のトルフィンとエイナル。平和な農場ですっかり忘れていたけど、ここでもやっぱり人の命は驚くほど軽い……。
当のオルマルは剣を握るだけで震えるほどのビビリなのに、キツネお前なんて余計なことをと嫌な気持ちになったんですが、彼の「人は死に怯えるから死に価値が生まれる」というセリフがとても深くて刺さりました。確かに人が死に怯えなくなったら、暴力というものに意味はなくなる?
実際トルフィンは剣を向けられても体を切られても怯えるどころか痛がることすらなかった。今のトルフィンの前では暴力も死も無意味。

しかしその後の「死にたくないから生きてるんですか」というトルフィンの一連の言葉。「生きてきて良かったことなんて一つもなかったよ」の言葉があまりに重すぎて泣きそうになりました。そんな悲しいこと言わないでって思っちゃうけど、実際彼の生きてきた人生があまりにも地獄なので何も言えなくなる……。
またトルフィン役の上村裕翔くんのお芝居が本当に素晴らしくて、声に恐怖も悲しみも一切ないんですよね。希望もなければ絶望もない。ただ「無」の声。それが素晴らしくて、悲しい。実際こんな声でこんなことを言われたらゾッとして恐ろしくなりそう。

この時のトルフィンについて原作者の幸村誠さんが、「生きてきて良かったことなんて一つもなかったよ」というセリフを言わせたくてここまで描いてきたということを語っていました。それと同時に生まれ変わるトルフィンが見たかった、とも。先生のトルフィンへの深い愛情が感じられますが、愛のためにあそこまでの地獄を描けるのが凄すぎる……。
でも先生の言葉を聞いて、ようやくここからトルフィンは変わっていけるのねと希望も見えてまた泣ける。

動画配信

ひかりTV
Netflix

※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。

関連商品
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
Twitterフォローもよろしくお願いします!

コメント

タイトルとURLをコピーしました