【アニメ感想】青のオーケストラ第2話「秋音律子」【アニメ感想】青のオーケストラ第2話「秋音律子」 |

【アニメ感想】青のオーケストラ第2話「秋音律子」

アニメ

2023.04.17

2話のあらすじ

武田先生から秋音にヴァイオリンを教えてほしいと頼まれたものの、最悪の出会いをしてしまったために喧嘩ばかりの青野。一度は断ったものの、秋音から「弦が切れてしまったから直してほしい」と頼まれ、青野は仕方なく彼女を自宅に招くが……。

2話の感想

第一印象は互いに最悪だった青野くんと秋音ちゃん。ヴァイオリンを教える話は互いに嫌がったものの、秋音ちゃんのヴァイオリンの弦が切れてしまい、青野くんは仕方なく直してあげることに。（武田先生も直せるはずですが、あえて青野くんに頼むよう仕向けたんでしょうね）

青野くんに招かれ初めて青野家の防音室に入った秋音ちゃん。そこで初めて、青野くんが本当にヴァイオリンを弾けること、そして数々の賞をもらうほどの腕前であることを知り驚きの表情。
しかし青野くんのヴァイオリンが聞きたいとしつこくワガママを言ってしまったために、「そんなんじゃ友達なくすよ」と怒らせてしまうことに。秋音ちゃんは青野くんがなぜヴァイオリンを辞めてしまったのか、理由を知らなかったようです。

秋音ちゃんに対しマイナスな印象ばかり抱く青野くん。けれど下手なりにいつも楽しそうにヴァイオリンを弾く姿を見て少しずつ気持ちに変化が。
大好きなカノンを拙い音で一音ずつ弾く彼女の姿に、かつて父に教わりながら毎日練習していた自分自身を重ねて見るようになっていた青野くん。
秋音ちゃんもまた、青野くんがヴァイオリンを辞めた理由を知り、「ヴァイオリンを辞めることとは関係ないと思うよ」ときっぱり。少しずつ、少しずつ、秋音ちゃんとのふれあいの中で青野くんの気持ちが変わっていく様子がとても丁寧に描かれています。

一方で秋音ちゃんもまた、クラスの女子たちからいじめを受け、それが理由で保健室登校をしていたことが判明。いつも気丈に振舞っていても、1人隠れて涙を流す姿が切ない。武田先生という理解者がいてくれたから今も笑っていられるのでしょうが、いじめが起きた時先生が味方になってくれないというのは本当に辛い……あってはならないですね……。
それでもヴァイオリンが大好きで弾きたいから辛くても学校に来ているという秋音ちゃん。どんなに辛いことがあっても、彼女にとってはもう昔のことで、大好きなものをそんな理由で諦めたくないと前を向く彼女の姿に、青野くんはまた心を動かされます。

そしてついに手に取ったヴァイオリン。夕焼けの中、河川敷の真ん中で、丁寧にゆっくりと「カノン」を弾き始めた青野くん。
その美しい音色に秋音ちゃんは思わず顔を真っ赤にし、散歩中の人々は足を止めて聞き入ってしまうほど。

自分もクラシックは全くのド素人ですがこどもの頃からカノンは大好きで、今でもカノンが流れていると思わず聞き入ってしまうほど。その中でも青野くんがソロで弾くこのカノンは今まで聞いた中でも一番と言っていいほど心に刺さりました。音楽を聴いて泣きそうになってしまうのはなぜなんでしょうね……。
青野くんの弾いたカノンはYoutubeにもあがっているのでぜひ聴いてほしいです。泣いちゃうから。

青野くんの弾くカノンも本当に素晴らしかったんですが、それと同時に青野くんを演じる千葉翔也さんのお芝居も素晴らしかった。
個人的にはこれまでにないほどのハマリ役だと思っていて、特にモノローグがめちゃくちゃ美しい。青野くんの奏でるヴァイオリンの音のように、一音一音ものすごく丁寧に紡いでいるのが伝わってきて聞き惚れてしまいます。
それでいて秋音ちゃんとのテンポのいいやり取りもぴったりで、とにかく聞いていて心地の良いお芝居。
この第2話で「青のオーケストラ」というアニメに一気に心を掴まれたので、ここからの展開がとても楽しみです。