【アニメ感想】スキップとローファー第4話「ピリピリカツカツ」【アニメ感想】スキップとローファー第4話「ピリピリカツカツ」 |

【アニメ感想】スキップとローファー第4話「ピリピリカツカツ」

アニメ

2023.04.26

4話のあらすじ

演劇部の兼近先輩の誘いを断った罪悪感から彼のお願いを聞くことになってしまったみつみ。彼に見せられた昔のドラマには幼い頃の志摩の姿が映っていた。志摩を演劇部に誘ってほしいと頼まれたみつみだったが、志摩がそのことを周りに隠しているのかもと考えると中々言い出せず……。

4話の感想

木村良平さんのお声があまりにもハマり過ぎている演劇部の兼近先輩。悪い人ではないのだけど、演劇にかける想いが強すぎて周りを巻き込んで暴走してしまうのが玉に瑕。
そんな兼近先輩に目をつけられたみつみ。案の定、そのチョロさが先輩にバレて志摩くんを演劇部に誘う手助けをするハメに……。
先輩に見せられた昔のドラマには幼い頃の志摩くんの姿。やっぱり子役としてドラマなどに出演していた経験があったんですね。それもかなりの演技力。

しかし兼近先輩と違ってちゃんと人の心の機微には気づけるみつみ。自己紹介の時に志摩くんが子役時代のことを言わなかったということはみんなに知られたくないのでは？と察し。これに気づけるのはすごいなあと純粋に感動。いつもは空回りしている姿ばかりですが、みつみはやっぱり頭の良い子なんですよね。
兼近先輩のお願いは断れない、けれど志摩くんから強引に聞き出すこともできない、そして一度気になり出すと他の何も手につかない……という悪循環に陥ったみつみ。小テストは空欄のまま時間切れになってしまうし、体育では顔面にボールが当たるしで散々な目に。一度気になりだすと止まらないのがまたわかりみが深い。

なんやかんやありつつも結局2人きりで本当のことを話せたみつみと志摩くん。
子役時代、プレッシャーに圧し潰されそうになってやめてしまったという志摩くんに、みつみもまた高校受験の合否発表までプレッシャーでご飯も食べれなかったと告白。そんな時、幼馴染のふみちゃんが多少強引に中華料理屋さんに連れ出して、餃子を食べながら「落ちても受かってもまた来ようね」と励ましてくれたエピソードがあまりにも刺さりまくりました。ずっと何も喉を通らなかったのに、餃子を一口食べたらその美味しさに涙が出てくるみつみ……。精神的にすっごくしんどい時に美味しいご飯食べると泣いちゃうのって何なんですかね……。本当にアホみたいに号泣しちゃう時あるよね。
みつみは「いつか志摩くんにやりたいことができたら、どうなっても志摩くんの行きたいところ行って美味しいもの食べよう」と約束。それを聞いた志摩くんの表情と、「約束ね」と言って差し出した小指。そして指切りを交わしたみつみの「小指がピリピリするのはなぜだろう」というセリフ。何もかも、青春すぎて眩しい……。

一方Bパートは前回少し登場した生徒会役員の2年生・高嶺先輩が再びの登場。
スケジュール帳には分刻みの予定がびっしり書き込まれ、バスや電車の時間も全て予定通り、移動中にも勉強を怠らないという超ストイックな高嶺先輩。
みつみはそんな彼女に憧れを抱くも、完璧主義者であるが故にバスを一本乗り過ごしただけで絶望したり、予定通りいかないとイライラしてしまう一面も。そのプレッシャーは確実に彼女を蝕んでいるようで、週に一度はバスに乗り遅れる夢を見るのだとか。
けれどそんな彼女の前でも天然なみつみ。「バスが15分で来るなんて早いですね」と遅れても気にせず、どこからか拾ってきた猫ちゃんをもふもふ。そんなみつみの姿に一瞬イラっとしつつも、みつみに言われて初めてバスの外に広がる美しい夕焼けに気づき、「こんな日があってもいいよね」と思えるように。

自分も少し完璧主義者なところがあるので（ストイックではないけど）失敗するとすごく落ち込んだり、自分ってほんとにダメな人間だなってネガティブになってしまったり。なので高嶺先輩にめちゃくちゃ共感してしまいました。
でもバスを一本乗り過ごしたから、可愛い猫ちゃんと出会えて、猫ちゃんの飼い主さんにお菓子をもらえて。バスを一本乗り過ごしたから、次のバスの中から美しい夕焼けが見られて。
「無駄な時間」って本当はあるんだろうかって考えさせられるお話です。無駄かどうかなんて、ずっと後にならないと分からないというセリフもとても深い。
みつみのように肩ひじ張らず一瞬一瞬を楽しみながら生きてみたいですね。

ところで高嶺先輩から初めて笑顔を向けられて呆気なく恋に落ちちゃった瀬川くん可愛すぎません？？？？あまりの可愛さに気を失うかと思った……。この2人の初々しい恋模様見たい……。