【アニメ感想】機動戦士ガンダム水星の魔女 SEASON2 第17話「大切なもの」

アニメ

2023.05.07

17話のあらすじ

スレッタの解放を条件にクワイエット・ゼロを引き継ぐことを決意したミオリネ。さらにプロスペラは最後にもう一度だけスレッタに決闘をさせてほしいと言い出す。
一方温室で水やりをしていたスレッタはエランからエアリアルを渡せと脅迫されるが、そこに現れたのは復学したグエルだった。

17話の感想

・ミオリネとプロスペラが交渉成立
クワイエット・ゼロをミオリネに引き継いでほしいプロスペラ。ミオリネはスレッタの解放を条件に交渉を成立。さらにプロスペラは最後にもう一度だけスレッタに決闘をさせたいと言い出します。
ミオリネにとって今の目的はただ一つ、スレッタを母親の呪縛から解放させ幸せになってもらうこと。しかしその純粋な思いが逆に新たな悲劇を生むことに……。

・シャディクとペイル社が協力関係に
暗躍の止まらないシャディクはペイル社とも秘密裡に交渉成立。シャディクは株式会社ガンダムの譲渡やエアリアルまで勝手にペイル社と約束してしまいました。グラスレー社は今後完全にシャディクのものとなり、彼の暗躍を止めなければいよいよ独壇場となりそう。
彼の目的は最終的には世界平和のようですが、やり方が汚すぎてロクな死に方しなさそう……。
総裁選はミオリネとシャディクの一騎打ちか？

・グエルくん復学、そして……
温室にいたスレッタをスタンガンで襲ってきたエラン5号、そこへ颯爽と現れたグエルくん。かっこよすぎて思わずアホみたいな声が出てしまったのは私だけではないはず。このグエル→スレッタ←エランの構図はだいぶ久々ですね。あの頃とは立場も関係も（そもそもエランが別人）違ってしまいましたが。
グエルくんは表向きには退学となっていたそうですが、実は裏でラウダくんが退学届けを止めてくれていたそう。ラウダくん……ナイス！
そしてグエルくんは学園に戻って来た理由でなすべきことをスレッタに語って聞かせ、ついに真正面から告白。以前は「お前のことなんかry」とごまかしていたツンデレグエルくんが一回りも二回りも大人になって……泣いちゃう。
スレッタにとってグエルくんはずっとなんか怖い人という印象だったかもしれませんが、今回でガラッと変わったかも。少なくとも純粋に尊敬すべき先輩となっていてほしい。

・ミオリネ、グエルと秘密の協定
ミオリネとプロスペラ、シャディクとペイル社、だけでは飽き足らずミオリネとグエルくんも密かに協力関係に。その内容はなんとスレッタとグエルくんで決闘をしスレッタに勝つ、そして再びグエルくんがミオリネの花婿に返り咲くことでスレッタがジェターク社の後ろ盾を手に入れるというもの。ミオリネは総裁選でジェターク社の後ろ盾を借り、グエルくんはジェターク社の立て直しを叶えるというウィンウィンな関係ではあるのですが……。

・スレッタVSグエル、3度目の決闘
ミオリネの命令で決闘することとなったスレッタ。賭けるものはスレッタが勝ったらジェターク寮が地球寮への嫌がらせを一緒にやめさせること、グエルが勝ったらエアリアルをもらい受けるというもの。
グエルくんは久々にダリルバルデに乗って決闘に臨むものの、父・ヴィムを意図せず殺してしまったトラウマから操縦席に乗っただけで吐き気が……。決闘が始まった後も、そのトラウマは幾度もグエルくんを苦しめエアリアルに追い詰められることに。
しかしラウダくんやフェルシー、ペトラなどジェターク寮の仲間たちの応援がグエルくんを奮い立たせます。本当にジェターク寮……尊い……。

・スレッタ、絶望の底へ……
決闘の終盤、ダリルバルデ絶体絶命の状況でついにプロスペラとミオリネの計画が始動。突如としてエアリアルは強制的に起動しなくなり、その隙をついてダリルバルデが勝利。物語が始まって以降、連戦を続けホルダーの座を守っていたスレッタはついに敗北。
しかし絶望はそれだけでは終わらず決闘直後現れたミオリネによって、
・エアリアルが機動しなくなったのはミオリネが仕組んだこと
・理由はスレッタに負けてほしかったから
という衝撃の真実を伝えられ、ホルダー専用のパイロットスーツも没収されてしまいます。極めつけはミオリネの「あんたはいい弾よけになってくれたわ。さようなら。水星のお上りさん」という血も涙もない言葉。

・再三の「またしても何も知らないスレッタさん」
スレッタを母親から解放したいミオリネ、スレッタを守りたい&会社を立て直したいグエルくん、スレッタを戦いから解放したいエリクト。この三者は本当に純粋にスレッタへの愛情から今回のことを起こしたわけですが……当然スレッタがそのことを知る由もなく。スレッタにとっては信頼していた花嫁と、株が上がったばかりの先輩と、ずっと一緒だった大切な家族を同時に失ったようなもの。ここからさらにスレッタの受難は加速していきそう。
またスレッタを思うが故の上記3人とは違い、プロスペラはエリクトのことしか考えていないのがもう……地獄。

・世渡り上手なエラン
スレッタが好きだった男の顔を利用してスタンガンで脅迫するという最低最悪なことをしでかしたエラン5号くんですが、グエルくんに返り討ちにされて気づいたら今度はグラスレー寮にしれっと入り込んでいました。
決闘の結果エアリアルは実質ジェターク社の物になったわけですし、エラン5号はペイル社から用済み認定されるのを恐れてグラスレー寮に逃げ込んだようです。今後はシャディクに取り入って仲間になる、という展開もありそう。
グラスレー寮には今エラン5号と、軟禁されているニカ姉、匿われているノレアという奇妙な3人が揃っているのがまたすごい脚本です。今後の展開にも大きく関わってきそうな3人ですね。