17話のあらすじ
「話したいことがあるんだ」と言ってひとり青野の家に戻って来た佐伯。緊張した面持ちで中々勇気が出ず言葉にすることができない。そんな中、ふと見かけた防音室に入ってみたいという佐伯に、青野は部屋の中へと招き入れる。そこに飾られたコンクールの記念写真を見た佐伯は、日本に戻って来た理由を語り始め……。
17話の感想
青野の見舞いにきた律ちゃん、ハルちゃん、山田くんら共に一度は帰ったはずの佐伯くん。しかし神妙な面持ちでなぜか1人で戻ってきました。「話したいことがある」と切り出した佐伯くんの、今までにない深刻そうな表情に、一体何を話すのかと思えば……あまりにも重い真実に思わず絶句。そうくるか～と頭を抱えました。
佐伯くんの告白はまず彼の生い立ちから始まりました。
ドイツの田舎町で生まれ育ったという佐伯くん。おじいちゃんの影響で幼い頃からヴァイオリンを弾いていたという佐伯くんは、その町のアマチュアオーケストラで同年代の友人からある日、日本人ヴァイオリニスト・青野龍仁の存在を教わります。
彼の演奏を初めて聞いた瞬間、涙が出るほどの感動を受けた佐伯くん。その日から彼に憧れ自分で買ったCDを毎日聴きこんでいましたが、そのことを知ったおじいちゃんからなぜかそのCDをもう聴いてはダメだと言われてしまいます。
そして同じくそのCDを目にした母からは衝撃の一言が……。
もうこの辺りから嫌な予感がしていましたが、その予感が的中してしまいました。
初めて出会った日から青野くんのことをライバル視し、やたらと気にかけてきた佐伯くん。ドイツでは母親と2人暮らし、日本に帰ってきてからは祖母と2人暮らし。そして極めつけは、青野くんが初めてみんなに自分の両親について語った時の、佐伯くんのあの表情。
全ては、佐伯くんが青野龍仁の息子だったからという伏線。青野くんと佐伯くんは腹違いの兄弟だったんですね……。この真実を知ってからこれまでの佐伯くんの言動を思い返すと、印象が180度変わってきます。なぜか悲しそうな表情で青野くんを見つめていることが多い理由はこれだったのか。
恐ろしいのは青野くんと佐伯くんが同い年というところですよ。
青野龍仁の不倫報道で青野家が崩壊したのはほんの数年前。しかし実際にはもう十何年も不倫をしていたことになります。それどころか、青野くんは1月生まれで佐伯くんは2月生まれ……青野ママの妊娠中に不倫どころか1ヶ月しか離れてないってもう地獄やん。いやそりゃ青野ママもストレスで入院しますわ……。
佐伯ママはいつから知ってたんですかね。あの様子だと不倫報道があるまで知らなかった……？
あまりにもあまりな真実を知り、激昂して佐伯くんを家から追い出してしまった青野くん。彼の苦悩を思うといたたまれない。
ようやく仲良くなってライバルになれた友達が、心底憎い父親の腹違いの兄弟だったなんて。
ただ佐伯くんもまた自分が不倫の末できたこどもだったことや、それを告白することもできず今まで1人苦しんできたのかと思うと、彼も彼であまりにも辛い。こどもに罪は一切ないのだから苦しまないでほしい……。
何より恐ろしいのは、残酷な真実が明かされ青野くんと佐伯くんが仲違いしたまま、次の18話が放送されるのが4週間後ってことですよ。ここで！？ ここで一旦終わるの！？ き、鬼畜ぅ……。
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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