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【2023年】TVアニメ主題歌ランキング【全25選】

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いよいよ2023年も大詰め。
そこで今回は2023年に放送されたTVアニメの中から特に印象的だった主題歌をランキング化してみました!
使用されている楽曲の歌詞やメロディ、オープニングテーマやエンディングテーマの映像美、演出、作画、そしてアニメ本編とのシンクロ率や特殊演出などをポイント化しランキング化したものです。
あくまでも一個人の感性による順位なのであらかじめご了承ください。
また再放送されたTVアニメや劇場公開されたアニメの主題歌は対象外としています。

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  1. 25位 存在証明/KID PHENOMENON「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」第2クールED
  2. 24位 Endroll/神山羊「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」ED
  3. 23位 Trickster/FIVE NEW OLD「HIGH CARD」OP
  4. 22位 アマリリス/BLUE ENCOUNT「MIX MEISEI STORY~二度目の夏、空の向こうへ~」第2クールOP
  5. 21位 NEVER SAY GOODBYE feat.Mummy-D/ALI「ゴールデンカムイ 第四期」OP
  6. 20位 飛天/Ayase×R-指定「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚‐」OP
  7. 19位 好きにしなよ/Anly「Dr.STONE NEW WORLD」第2クールED
  8. 18位 燈/崎山蒼志「呪術廻戦 懐玉・玉折」ED
  9. 17位 絆ノ奇跡/MAN WITH A MISSION×milet「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」OP
  10. 16位 最高到達点/SEKAI NO OWARI「ONE PIECE」OP25
  11. 15位 勇者/YOASOBI「葬送のフリーレン」OP
  12. 14位 眠らされたリネージュ/JUNNA「魔法使いの嫁 SEASON 第2クール」OP
  13. 13位 傷つけど、愛してる/ツユ「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」ED
  14. 12位 幽世/luz「ダークギャザリング」OP
  15. 11位 01/女王蜂「アンデッドアンラック」OP
  16. 10位 W●RK/millennium parade×椎名林檎「地獄楽」OP
  17. 9位 Paradox/Survive Said The Prophet「ヴィンランド・サガ SEASON2第2クール」OP
  18. 8位 Heaven’s falling down/sana(sajou no hana)「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン第3クール」OP
  19. 7位 ソングオブザデッド/KANA-BOON「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」OP
  20. 6位 最後の巨人/Linked Horizon「進撃の巨人 The Final Season完結編」各話版OP
  21. 5位 メフィスト/女王蜂「【推しの子】」ED
  22. 4位 メロウ/須田景凪「スキップとローファー」OP
  23. 3位 ホワイトノイズ/Official髭男dism「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編・天竺編」OP
  24. 2位 青のすみか/キタニタツヤ「呪術廻戦 懐玉・玉折」OP
  25. 1位 SPECIALZ/King Knu「呪術廻戦 渋谷事変」OP

25位 存在証明/KID PHENOMENON「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」第2クールED

作詞:辻村有記 作曲・編曲:Naoki Itai、辻村有記

歌いだしが非常に印象的で初めて聞いた瞬間から引き込まれました。非常にメロディアスで一度聴いたら忘れられない美しくも力強い楽曲です。
歌っているKID PHENOMENONはオーディション番組から生まれ2022年にデビューしたばかりで、メンバーの平均年齢も17歳と言うから驚き。
またEDテーマの映像も墨と筆を使って描いたような水墨画風の剣心たちメインキャラクターたちのイラストがとても印象的。作品の雰囲気にも合った素晴らしいEDテーマです。

24位 Endroll/神山羊「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」ED

作詞・作曲・編曲:神山羊

千年血戦篇の敵である滅却師クインシーたちが、死神たちの住む瀞霊廷せいれいていの影の中に潜み帝国を作っていたという設定を見事に表したEDテーマ。本編の中で滅却師たちが実は影の中に潜んでいたという設定を知った時にこの映像の意味が分かって鳥肌が立ちました。
全編に渡ってモノクロで描かれているのも、光と影の他に死神のイメージカラーとも言える白と黒を基調としているようにも感じられ、とにかくハイセンス。
映像内に登場する滅却師たちがシルエットのみで描かれているにも関わらず、誰がどのキャラクターなのかがはっきりと分かる原作・久保帯人先生のキャラデザセンスにも改めて脱帽です。

23位 Trickster/FIVE NEW OLD「HIGH CARD」OP

作詞:Hiroshi Nakahara、Jamil Kazmi 作曲:FIVE NEW OLD

とにかく色彩センスがずば抜けているオシャレなOPテーマ。メインキャラクター5人のシルエットや衣装がそれぞれのイメージカラーで統一されており、登場する小物や車・建物などはモノクロなど配色センスが素晴らしい。黄色や赤など派手なイメージカラーの男たちに対して紅一点の女性キャラクターであるウェンディのイメージカラーが黒(グレー)なのも個人的にオシャレで好き。
歌詞の8割方が英語でクールな雰囲気の楽曲も映像に合っており、またトランプのカードが登場する本編に合わせて「賭け」や「カード」「手札」などのワードが散りばめられている歌詞もこだわりを感じます。
まさにもっと評価されるべき名OPテーマ。

22位 アマリリス/BLUE ENCOUNT「MIX MEISEI STORY~二度目の夏、空の向こうへ~」第2クールOP

作詞・作曲:田邊駿一。

アップテンポなのにどこか切なさも感じられる楽曲。夏放送ということもあって冒頭のひまわり畑やヒロインたちの水着姿、浴衣や花火大会など夏を感じられる要素が盛りだくさん。
しかしこのOPテーマ最大の見どころはなんと言っても終盤の2カット。縁側に腰掛けるヒロインの立花音美と義父・英介が庭で素振りをするカットが、ラスト数話のみ本編の進行に合わせて変化します。その次のカットの、音美の実母・真弓が亡くなった元夫の墓参りに向かうカットと合わせると、映像が変化する前と後でがらっと意味合いが変わることに心底鳥肌が立ちました。
最終話まで見てから歌詞を読むと、高校野球のことを歌っているようにも立花家のことを歌っているようにも聞こえて実に秀逸。
あまりの切なさに衝撃を受けた忘れられないOPテーマです。

21位 NEVER SAY GOODBYE feat.Mummy-D/ALI「ゴールデンカムイ 第四期」OP

作詞:LUTHFI、LEO、Mummy-D 作曲:LEO、宮田“レフティ”リョウ
編曲:ALI、宮田“レフティ”リョウ

歴代金カムOPテーマの中でも特に傑作と呼び声高い人気曲。
神々しさすら感じるイントロから始まり、激しさもあり静けさもあり全体的に骨太な印象の楽曲が作品の世界観にマッチしています。
冒頭と終盤、暗闇の中から現れ佇む第七師団の面々が動きはないのに圧倒的存在感を放っておりとにかくかっこいい。
またラップ後の急激に静かになるタイミングで「ゴールデンカムイ」の文字が現れ、主人公3人組が光と共にジャンプして登場する演出が非常にらしくてたまりません。
ラストには筋骨隆々の男3人が肉体美を晒して登場するのもまさにゴールデンカムイ。

20位 飛天/Ayase×R-指定「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚‐」OP

作詞:Ayase、R-指定 作曲:Ayase 編曲:Ayase、Rockwell

YOASOBIのコンポーザー・Ayaseさんと、Creepy Nutsのラッパー・R-指定さんによる異色のコラボ。
Ayaseさんらしい耳馴染みの良い綺麗なメロディと、R-指定さんの激しくも聞き取りやすいラップが見事に融合した楽曲は、幕末から明治時代初期という激動の時代にぴったり。ポップで今風な楽曲に反し、英歌詞が一切使われていないところにもこだわりを感じます。
AメロからBメロにかけてはR-指定さんのラップで少し激しめ、サビ以降はAyaseさんのボーカルという構成に合わせて、サビ以降は明治の街並みや剣心たちの日常が描かれるという演出が非常に粋。
また剣心が刀を縦について立ち上がるシーンや、ラストの神谷道場に向かっていく後ろ姿が描かれるカットなどは、旧アニメ版初代OPテーマ「そばかす」を想起させる演出にもなっていて、旧作へのリスペクトも感じられるのが嬉しい。

19位 好きにしなよ/Anly「Dr.STONE NEW WORLD」第2クールED

作詞・作曲:Anly

サンドアートで作られた印象的なEDテーマ。サンドアートとはその名の通り「砂」を使うアートで砂(サンド)アニメーションと呼ばれることもあるようです。
砂独特のザラザラ感がセピアっぽくも見えて懐かしさと温もりを感じられます。
ヒロインのコハクを中心として女性キャラクターメインに描かれた映像と、Anlyさんによる女性ボーカルがマッチした素敵な楽曲に仕上がっています。
通称「宝島編」最大の敵を倒した次の話数からフルカラー版に変化したのも、石化から解かれたキャラクターたちを表しているようで鳥肌。
「好きにしなよ 好きにしなよ」というサビのフレーズがまた無性に耳に残ります。

18位 燈/崎山蒼志「呪術廻戦 懐玉・玉折」ED

作詞・作曲:崎山蒼志 編曲:Naoki Itai

「僕の善意が壊れてゆく前に」という歌い出しを聞く度に、頭をガツンと殴られたような衝撃を受ける楽曲。
「呪術廻戦」の2期に当たる「懐玉・玉折」はOPテーマが五条悟視点、EDテーマが夏油傑視点で見ることができ、”青い春”を具現化したようなOPテーマと薄暗い印象のEDテーマの対比にゾクゾクします。
聴いていると深海の底に沈んでいくような気分になりますが、透明感もあって美しさもある不思議な楽曲。
またメインキャラクター3人の楽しい学園生活が描かれる一方で、それぞれ違う方向に歩いていく3人の中で唯一、夏油傑のみが影に向かっていくという演出も憎らしいほどハイセンス。

17位 絆ノ奇跡/MAN WITH A MISSION×milet「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」OP

作詞・作曲:Jean-Ken Johnny 編曲:MAN WITH A MISSION

頭はオオカミ、体は人間という一風変わったロックバンドのMAN WITH A MISSIONと、圧倒的な歌唱力と独特な歌声で話題のmiletさんによる異色のコラボ。あまりにも異色過ぎて最初は面食らったものの、男女ボーカルによるパワフルな歌声と疾走感のある楽曲がとてもかっこよく耳に残る名曲。
鬼滅の刃シリーズの中でもこの「刀鍛冶の里編」は霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃の2人にスポットを当てているため男女ボーカルが非常にマッチしています。
和楽器を使用していたり、冒頭の刀鍛冶が刀を叩いて製造する映像に合わせて音ハメされているのも見ていて気持ちいい。
圧倒的な作画のクオリティと疾走感のあるパワフルな楽曲がマッチしたOPテーマ。

16位 最高到達点/SEKAI NO OWARI「ONE PIECE」OP25

作詞:Fukase 作曲:Nakajin 編曲:SEKAI NO OWARI

2006年以降EDテーマが廃止されOPテーマが異例の2分超えというTVアニメとしては珍しい構成だったアニメ「ONE PIECE」ですが、2023年8月6日放送分からなんと17年ぶりにEDテーマが復活。それに伴い、OPテーマもTVアニメ定番の1分半に変更になりました。
またこの楽曲が使われた1074話はワノ国編最大の敵である四皇・カイドウ戦のクライマックス。作中でも大きく時代が動き出す転換点にOP曲が変わるという演出がたまりません。
タイトルの「最高到達点」も、ルフィの新たな戦闘スタイルであるギア5のことを作中で「ルフィの最高到達点」と説明されているところから取られており、軽やかながらも疾走感のある楽曲がぴったり。
ワノ国編以降は毎週のように神作画を生み出している現在のアニワンスタッフによる凄まじいクオリティの映像にも頭が下がる思いです。また本編の進行に合わせていくつか映像が変化しているところにもこだわりを感じます。

15位 勇者/YOASOBI「葬送のフリーレン」OP

作詞・作曲・編曲:Ayase

令和のアニソンキングになりつつあるYOASOBIがまたしてもビッグタイトルのOPテーマを担当。
勇者一行が魔王を倒した後の世界を描くというあらすじにかけて、タイトルはシンプルに「勇者」。
YOASOBIは小説を楽曲化するというコンセプトのユニットのため、今回も本楽曲制作用に書きおろされた小説を元に制作されたのだとか。そのため歌詞の内容は「悪を討ち取りし勇者」や「頬を伝う涙の理由」、「共に歩んだ旅路」などフリーレンの世界観を如実に表したフレーズがいくつも使われています。
YOASOBIの楽曲は聞いた瞬間にYOASOBIだと分かるほど確立されている一方で、アニメ主題歌の場合はその作品の世界観にぴたりと合った音作りをされている印象です。この「勇者」もYOASOBIには今までなかったような独特のリズムや音が使われており、非常に印象的。
またOPテーマラストには勇者ヒンメル一行と、それからおよそ80年後のフリーレン一行のどちらにも主人公・フリーレンが属していたことを表す演出が何度見ても秀逸。

14位 眠らされたリネージュ/JUNNA「魔法使いの嫁 SEASON 第2クール」OP

作詞・作曲:石川智晶 編曲:白戸佑輔

第1期初代OPテーマから始まり、第2期第1クールOPテーマと続き、これで3度目のまほよめOP曲を担当することになったJUNNAさん。
この楽曲ではなんと、「あんなに一緒だったのに」や「アンインストール」などで知られる石川智晶さんが作詞作曲を担当。石川さん独特の、いい意味で聴いていると不安な気持ちになる難易度の高い楽曲をJUNNAさんが繊細かつパワフルに歌い上げています。
ちなみに「リネージュ」とは血統や血筋、親族などの意味があるそう。魔術師の家系に生まれたことで苦悩し傷つくフィロメラやルーシーらのことを表しているのかもしれません。
映像の中では不気味な絵本のような舞台の上で、幼い姿のクラスメイトたちを解放するも再び何者かによって物言わぬ人形のような姿にされてしまうという非常にストーリー性の強い内容。チセがクラスメイトたち(主にフィロメラ)を救い出すために奮闘する姿がものすごいクオリティの作画で描かれており、その美しさと迫力に圧倒されます。

13位 傷つけど、愛してる/ツユ「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」ED

作詞・作曲:ぷす

第2期の「聖夜決戦編」のヒロインの1人・柚葉に焦点を当てた楽曲。家族を守るために苦難を強いられ続けてきた柚葉の力強さと弱さが垣間見える曲で、疾走感はあるのにとにかく切ない名曲。必死に走り続ける彼女の姿を見ていると早いテンポの曲も相まってだんだんと息苦しさを覚えてくるロックナンバー。
EDテーマにスポットが当てられているのは柚葉であり歌詞の一人称も「アタシ」だったりと柚葉視点の歌詞にはなっていますが、たった一人で未来を変えようと戦い続ける主人公・タケミチの視点から見ても当てはまるワードも多く、聴いていると2重3重で切なくなってきます。
「全部 全部 消えちゃえばどれだけ楽だろうか」のパートでかつての佐野兄弟のカット、「そこには地獄だけが待っていた」のパートで幸せな頃の場地と千冬、「アタシが守るからね 大丈夫」のパートでタケミチとヒナのキスシーンなど、怒涛の切なすぎる演出に毎週打ちのめされました。

12位 幽世/luz「ダークギャザリング」OP

作詞・作曲:すりぃ 編曲:岸利至

作詞作曲を担当したすりぃさんは「エゴロック」や「テレキャスタービーボーイ」などを動画投稿したボカロPとして知られ、またリメイク版「うる星やつら(2022)」の第1期第2クールOPテーマのMAISONdesが歌う「アイワナムチュー」を手がけています。
ボーカルのluzさんもニコニコ動画やYoutubeなどで活動する歌い手さん。
非常にキャッチーかつ耳に残るメロディで中毒性が高いですが、それよりも素晴らしいのが第1クール第2クールで曲は変わらないのにサビ部分の映像が変更されていること。第1クールのサビではヒロインの夜宵ちゃんがかっこよく戦うというシンプルな映像だったのに対し、第2クールでは夜宵ちゃんが使役する『卒業生』と呼ばれる最強の悪霊たちが次々と登場するというもの。これが疾走感もあってとにかくかっこいい。曲は変わらずに映像だけ変更されるという演出に弱いので心を鷲掴みにされました。

11位 01/女王蜂「アンデッドアンラック」OP

作詞・作曲:薔薇園アヴ 編曲:女王蜂、塚田耕司

「チェンソーマン」や「【推しの子】」など話題作の主題歌を次々と手がけている女王蜂によるOPテーマ。個人的に女王蜂のアニソンは外れがない!
美しいイントロから始まりAメロはアップテンポながらもゆっくりと、Bメロからは少しずつ激しくなり、サビでは一気に盛り上がるのにボーカルは低音というギャップがかっこいい。
映像もとてもオシャレでハイセンスな演出が次々と繰り出され、特にサビでの短い手拍子に合わせてパッと切り替わるカットの音ハメが見ていて最高に気持ちいい。
また不死身の主人公・アンディが最高の死を探すという設定に合わせて、歌詞の中に「死んだらどうなる?」や「固まれ血のワルツ」など関連ワードが散りばめられているのもオシャレ。

10位 W●RK/millennium parade×椎名林檎「地獄楽」OP

作詞:椎名林檎、常田大希 作曲:常田大希

椎名林檎さんとKing Knuの常田大希さんというセンスの塊みたいなお2人によるコラボ。いい意味でアニソンらしくない独特のリズム感がクセになる中毒性の強い曲です。
歌詞には「地獄楽」に関連するワードが使われているわけではないものの、英語が一切使われていなかったり、「伽藍」や「色即是空」など仏教用語が多数使われているのが印象的。
何より素晴らしいのはこの独特な楽曲にぴたりとハマったOP映像。混沌としておりこの世のものとは思えないほど不気味に艶やかな花々や配色がアニメの世界観を完璧に表しており何度見てもぞくぞくします。
歌詞、メロディ、映像、どれをとってもハイセンスな名曲。

9位 Paradox/Survive Said The Prophet「ヴィンランド・サガ SEASON2第2クール」OP

「ヴィンランド・サガ」の第1期初代OPテーマを担当したサバプロことSurvive Said The Prophetが第2期第2クールOPに再び抜擢。初代OPテーマの「MUKANJYO」は日本語ラップが切なくも荒々しい印象でしたが、この「Paradox」は激しさはありつつも切なさがより強調されているイメージ。またOPテーマに使用されている箇所には一切日本語がなく全て英歌詞なのもかっこいい。
映像面ではなんと言ってもサビ以降の戦争シーンが大迫力。甲冑に身を纏った蛇というキャラクターが先頭に立ち、次々と敵を薙ぎ払うシーンでは大胆なカメラワークに痺れます。ただ残酷な描写も多く、いろんな意味でヴィンサガらしい過激な映像。
また随所に渡って蝶が舞っているのも非常に意味深。蝶には死んだ人間の魂を極楽浄土に運んでくれるという伝説もあり、その蝶を大量に纏って暗闇から現れるクヌートは大勢の命を背負って修羅の道を進んでいることを暗喩しているようにも見えます。このOPテーマだけで一つの物語が見えてくるような演出が見応えあり。

8位 Heaven’s falling down/sana(sajou no hana)「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン第3クール」OP

作詞:藤林聖子 作曲・編曲:菅野祐悟

ジョジョシリーズ第6部に当たる「ストーンオーシャン」は全3クール構成で、第1クール~第2クールのOPテーマが「STONE OCEAN」で、てっきり最後までこの曲で行くのかと思いきや第3クールでいきなり違う曲が使われたので驚きました。しかし第3クールはかなりそれまでとは毛色が違った話になるので、明るくポップな「STONE OCEAN」に対して力強くも切ないこの曲がぴったり。
これまで幾度もジョジョシリーズのOP曲を作詞してきた藤林聖子さんと、第3部以降シリーズ通して音楽を担当している菅野祐悟さんによるタッグなのもファンとしては嬉しいですね。
曲自体もとてもかっこいいのですが、なんと言っても最終話だけ全く違う演出になっていたのが衝撃でした。曲自体が「Dawning Ver.」というアレンジバージョンが使用され、中盤のエンリコ・プッチが登場するシーンからはそれまでと映像も演出も一新。音が止まったり時が加速したり、さらには歴代のジョジョたちが勢揃いするという演出がかっこよすぎて打ち震えました。
ここで紹介している動画は第25話~第37話まで使用された通常バージョンなので、気になる方はぜひ本編を見てほしい!

7位 ソングオブザデッド/KANA-BOON「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」OP

作詞・作曲:谷口鮪 編曲:KANA-BOON

作画に関しては間違いなく2023年アニメの中でもトップクラス。特にメインキャラクターと大量のゾンビが勢揃いで踊るサビはあまりの描きこみ具合にめまいがしてくるほどです。2023年どころかアニメ史に残る超絶作画なのは間違いありません。
ただ惜しむらくはこの映像が実際の放送で使われたのが放送休止直前だったこと(ゾン100は2023年12月10日現在9話までしか放送されておらず、10話~12話は12月25日放送予定)。
第1話から使われていた映像では前半は主にゾンビたちが歩いたり走ったりしている映像、サビは本編のカットを使用したものでした。本編の作画が素晴らしいクオリティだったのと編集や演出も素敵だったので新しいコストカットの放送だなくらいにしか思っていませんでしたが、未完成だったとは……。もしも第1話の時点でこの完成形が放送されていたならば(そして12話分ちゃんと放送されていたら)2023年を代表する覇権アニメになっていただろうに。
とは言え曲のノリも良く、歌詞の内容も作品にあっていて、完成形の作画は超絶クオリティ。文句なしの最高のOPテーマです。

6位 最後の巨人/Linked Horizon「進撃の巨人 The Final Season完結編」各話版OP

作詞・作曲・編曲:Revo

TV放送では前後編のSPだった「進撃の巨人 The Final Season完結編」ですが、各配信サイトでは各話版も配信されており、こちらはその各話版のOPテーマ。
制作会社がWIT STUDIOからMAPPAに変わった「The Final Season」以降は主題歌に一切関わってこなかったLinked Horizonが最後にもう一度戻ってきてくれたという喜びだけで涙が出てきます。やはり進撃にはリンホラがいなければ!
「完結編(後編)」の主題歌である「二千年…若しくは…二万年後の君へ・・・」も名曲ですが、この「最後の巨人」にはこれまでの進撃OP曲の全てが詰まっている総集編のように感じられてより胸に刺さりました。
映像もWIT STUDIOの頃の独特な色彩と大胆で迫力のある立体起動作画と、MAPPAによる繊細で原作に近い絵柄の両方が融合しているのがまた胸熱。

5位 メフィスト/女王蜂「【推しの子】」ED

作詞・作曲:薔薇園アヴ 編曲:女王蜂と塚田耕司 弦編曲:ながしまみのり

毎回本編ラストにイントロがフェードインする演出がかっこよすぎると話題になった名曲。イントロのストリングスが本編中に流れ始め、徐々にボリュームが上がりバンドが入って来た瞬間に一気に音量が上がりサブタイトルがバーンと表示される演出が鳥肌モノ。個人的にもED曲のイントロが本編にフェードインする演出は大好物です。
OP曲の「アイドル」がタイトル通りにキラキラと明るい曲調なのに対し、こちらはまるで地獄の底のような低音ボーカルが響き渡り最高にかっこいい。それでいて女王蜂のボーカル・アヴちゃんによる低音から高音まで縦横無尽に行き来するジェットコースターのようなサビのメロディも唯一無二で初めて聞いた時から心を鷲掴みでした。
また「星は宝石の憧れ」や「星の子たちよ」など星野アイを「星」、その子どもたちであるアクアとルビーを「宝石」で表す歌詞も最高にオシャレ。

4位 メロウ/須田景凪「スキップとローファー」OP

作詞・作曲:須田景凪 編曲:久保田真悟

第1話でこのOPが流れ始めてきた瞬間に心を鷲掴みにされた名曲。特に主人公のみつみと聡介が2人でダンスをするサビ部分は可愛くて幸せな光景なのに、メロディアスな楽曲と圧倒的ハイクオリティな作画でなぜか泣けてきます。毎週見るたびに鳥肌が止まらなかった2023年を代表するアニソンの1つ。
歌詞は聡介目線で聞くことができ、「眩しくて 眩しくて 僕は目を逸してしまう」という印象的なフレーズはまさに聡介の心情そのもの。
またサビ部分ではみつみが黄色いワンピース、聡介が青いシャツを着ており、2人のカラーが補色になっているのも素敵な演出。正反対なのにお互いを際立たせる色合いになっているのが2人の関係性を表しているようです。

3位 ホワイトノイズ/Official髭男dism「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編・天竺編」OP

作詞・作曲:藤原聡 編曲:Official髭男dism

第2期「聖夜決戦編」と第3期「天竺編」のOPテーマとして使用されたOfficial髭男dismの「ホワイトノイズ」。元々は「聖夜決戦編」の為に作られた楽曲だと思いますが、「天竺編」にも驚くほどぴったり。
それぞれのOPテーマで使用されているAメロは共通しており、Bメロとサビ部分の歌詞はそれぞれフルサイズ版から違う箇所が使用されています。聴き比べるとそれぞれのシリーズにしっかりと合った内容の歌詞になっていて痺れました。
また「東京リベンジャーズ」は第1期と比べて第2期以降は素人目にもわかるほど作画のクオリティが上がっており、しっかりとした映像美と何度聞いても飽きない名曲が合わさって、毎週見るのが楽しみで仕方ない名OPテーマに仕上がっています。

2位 青のすみか/キタニタツヤ「呪術廻戦 懐玉・玉折」OP

作詞・作曲・編曲:キタニタツヤ

第1話でこのOPテーマを初めて見た時の衝撃は今でも忘れられません。
「懐玉・玉折」は五条悟と夏油傑の学生時代を描く過去編。原作で読んだ時にはその後味の悪いラストが印象に残って、OPテーマもこれまでと同じくダークなものになるのだろうなと思っていたら、まさかの青春学園アニメみたいなのが始まって度肝を抜かれました。
映像の中では本編では描かれなかった学生時代の彼らの幸せな青春がこれでもかと詰まっていて、それが逆にものすごく切なさを煽ってきます。
このOPテーマが使われたのは5話分(たったの5回)だけですが、毎週見るたびに切なすぎて胸が張り裂けそうでした。
五条悟と夏油傑の関係性を表す「青い春」というキーワードを見事に表現したキタニタツヤさんのセンスに脱帽です。
サビラストの「また会えるよね」というフレーズに毎回心が打ち砕かれます……。

1位 SPECIALZ/King Knu「呪術廻戦 渋谷事変」OP

作詞・作曲:常田大希

「青のすみか」と「SPECIALZ」のどちらを1位にするかギリギリまで悩みました。最終的な決め手は、より「呪術廻戦」という作品を表現しているかどうかでした。
この楽曲は作詞した常田さん曰く、呪いたち目線の歌。渋谷で大暴れする呪霊たちが蠢き百鬼夜行している情景が目に浮かぶこのおどろおどろしさを音だけで良くぞ表したなと。
またフルサイズで聞くと歌詞の中に「Get lost in me」というフレーズが出てきますが歌詞表記を見ると「get 1○st iπ 31」となっています。渋谷事変はハロウィン――つまり10月31日が舞台。歌を聞いただけでは分からないところに仕掛けをしているのがものすごいこだわりと作品へのリスペクトを感じられますね。
それと同時に映像も回を重ねるごとに少しずつ変化しており、特に画面全体の赤みがどんどん増しているのが印象的。
「青のすみか」とは青と赤で画面の色味自体が対比されていて、青が過去、赤が現在を表しているのかなと思うとまた深い。「呪術廻戦」の第2期は本編も主題歌も全てが総合芸術のようで本当に見応えがありますね。

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