【アニメ感想】呪術廻戦渋谷事変（第2期）第47話（終）「渋谷事変閉門」【アニメ感想】呪術廻戦渋谷事変（第2期）第47話（終）「渋谷事変閉門」 |

【アニメ感想】呪術廻戦渋谷事変（第2期）第47話（終）「渋谷事変閉門」

アニメ

2023.12.29

47話のあらすじ

渋谷事変最終局面、偽夏油――加茂憲倫の前に姿を現した特級術師・九十九由基。彼女はかつて夏油に語ったように再び、自身の考える“人類の未来ネクストステージ”について加茂憲倫と問答を繰り広げる。九十九の語る呪力からの“脱却”か、加茂憲倫の考える呪力の“最適化”か……。

47話の感想

およそ1クール半かけて描かれてきた「渋谷事変」、そのラストは静かに、けれど後味の悪い結末となりました。
終盤になって4人しかいないとされる特級術師最後の1人・九十九由基が登場したものの、偽夏油こと加茂憲倫との決着はうやむやなまま。
ただ2人が語った“人類の未来”についての考えは真逆で中々に面白かったですね。

九十九さんが目指す世界は人類の呪力からの脱却。高専時代の夏油さんとの会話の中で話していた、根本から呪霊を無くすには人類から呪力を無くすか呪力をコントロールさせるかのどちらか、というやつですね。あの頃は2つどちらの方法かで少し迷っている風もありましたが、最終的には人類から呪力を無くす方に行き着いたようです。

一方の偽夏油が考える未来は呪力の最適化。要は全人類を呪術師にして呪霊を生み出さないようコントロールさせよう、ってことでいいんでしょうか。正直、偽夏油の真の目的がまだよくわからんので何とも言えない……。
このプランに関しては九十九さんが、海外では呪術師や呪霊の発生が極端に少なく、最適化プランには天元の結界が必要不可欠――つまり最適化されるのは日本人限定になってしまうとして否定していました。
何気のこの「海外では日本に比べて呪術師や呪霊の発生が極端に少ない」という情報がすごく興味深い。日本人はストレスが多いから？それとも日本には無宗教の人が多いから？とか色々考えちゃいますね。

また偽夏油の目的がよく分からんと言いましたが、今回ちらっと漏らしていた「人間の可能性」という言葉がキーワードになるのかな。いわゆる人類の新たなステージに到達したい系でしょうか。
そしておそらくその目的を達成したいがために次なる計画「死滅回遊」を用意。彼が事前にマーキングしていたという2種類の非術師（呪物を取り込んだ者・術式を所持している者）の封印を解き、呪力への理解を深めるために殺し合いをさせるという何ともおぞましい内容。
そしてなんと、ずっと寝たきりで意識を取り戻さないという伏黒くんのお姉さん・津美紀ちゃんがなんと目を覚ます描写が……！まさかのここで津美紀ちゃんの伏線が回収されるとは。ということは彼女も殺し合いに巻き込まれてしまうのか……。

そして偽夏油は大量の呪霊を解き放ち、虎杖くんたちの前から姿を消し決着はつかないまま渋谷事変は終幕となってしまいました。
偽夏油の真の目的も分からず、傷ひとつ付けることもできず、獄門疆に封印された五条先生を取り返すこともできず、引き分けという名の呪術師たちの完全敗北。

ショッキングな話はこれだけでは終わらず、TVアニメには初登場となる我らが乙骨先輩がついに参戦……！したものの、なんと「虎杖悠仁は僕が殺します」と衝撃の宣言。しかもさらっと狗巻先輩が宿儺に片腕を落とされていたことも判明。
さらに呪術総監部からは、
・夏油傑（偽夏油）の再びの死刑宣告
・なぜか五条先生が渋谷事変の共犯にされ呪術界から永久追放、封印を解く行為も罪
・なぜか夜蛾先生が五条と夏油を唆した犯人として死罪
・虎杖くんの死刑執行猶予の取り消しと即死刑執行
・その執行役が乙骨先輩
と一気にものすごい情報量があっさりと明かされました。最後の2つはともかく、五条先生が共犯？夜蛾先生は唆した？なぜ？？陰謀論？？？

めちゃくちゃ謎が残るままこれにて第2期が終わりとなりました。嬉しいことに続編の「死滅回遊編」が早くも制作決定とのこと！
嬉しい……嬉しいけど！この第2期放送中には数人のアニメーターさん達がMAPPAの制作体制やスケジュール管理についてSNS上で告発するという異例の事態があったことを思うと、MAPPAさんには3期制作を遅らせてでも管理体制を整えることを優先してほしいですね。私達視聴は別にアニメーターさんたちの屍（ガチの）を乗り越えてまでアニメを見たいわけではないので……。
3期は数年後になってもいいのでMAPPAよろしくおねがいします！！！