【アニメ感想】勇気爆発バーンブレイバーン第10話「日本ではそれをOMIAIという」

アニメ

2024.03.152024.03.22

10話のあらすじ

スペルビアを「オジサマ」と呼び彼に乗ると宣言したルル。しかしスペルビアはそれを拒絶。
頑なに拒むスペルビアに対し、ルルは「さっき未来から来た」と衝撃の告白をする。ルルが見た未来ではイサミとブレイバーンは哀しい結末を迎えていたことが明らかになり……。

10話の感想

第8話でスミスがクーヌスと爆死した直後、なぜかルルの口調が大人びていた理由。そして第9話でスミスの死に動揺するイサミに向けてルルが「勇気爆発！」と叫んだ理由。今回もまたしっかりこれまでの伏線が回収されました。

ヴァニタス・ペシミズム戦のあと、1人スペルビアのもとを訪れたルル。彼女はスペルビアに乗りたいという意志、そして乗らなければならない理由を明かしました。
ルルの話ではこの後、イサミとブレイバーンはデスドライヴスの戦いで戦死。ブレイバーンの死の間際、彼の正体がスミスだと知ったルルは2人を救いたいと強く願うようになり、ミユたち仲間の研究と開発によってタイムマシーンを完成させます。そして未来のルルが過去に飛んだのがまさにスミスが死んだ直後。つまり、あの瞬間ルルの口調が妙に大人びていたのは未来のルルになっていたからだったんですね。

しかし真実を知ってもルルを乗せることを拒んだスペルビア。
それでも諦めきれない彼女は、今度はイサミを戦地に行かせないために甲板に向かおうとしただけのイサミにヘッドロック。何にも事情を知らないイサミを助けたい一心で、ルルはイサミを気絶させスミスの部屋に裸で監禁。公式はどうしてもイサミをかわいそうな目に遭わせたいようですな……ｗ
それはともかく、最初はお互いに警戒し合っていたイサミとルルがいつの間にか親子みたいな距離感になっていてほっこりしました。イサミとしては、スミス亡き後自分がルルを守らなきゃという思いもあったのかもしれません。力では全然敵わないどころか呆気なく締め上げられてましたがｗ

一方、ルルの強い思いに揺り動かされ、またブレイバーンから相棒と一つになる素晴らしさを聞いてルルを乗せることをついに決意したスペルビア。
元々はスペルビアに乗っていたわけですし、スミスの時とは違って難なく乗れるのかなと思いきや……なんとまたしてもどろどろの粘液まみれになって吐き出されてしまいました。どうやら元々乗ってたとかは関係なく、スペルビアがルルを心の中から信頼しているかが重要だったようです。
けれど簡単には諦めないルル。何度吐き出されても繰り返しスペルビアと一つになろうと繰り返し、スペルビアもまたルルを受け入れようと2人は激しく衝突。
ブレイバーン曰くその様はまるで「OMIAIお見合い」らしいですがたぶん違う……。
にしてもルルの言動全てがスミスにそっくりで、彼女にとっていかに大きな存在だったのか、笑いの中にも泣かせにくるものが多くてぐっと来ました。
スペルビアとルル、イサミとルルの擬似親子感も素敵ですが、やっぱりスミスとルルいいコンビだったなあ。

そして長いOMIAIの果てに2人はついに心を通わせ一つに。未知なる感覚に不安を抱くスペルビアを母のような深い愛で包み込む様は恋愛関係のようでもあり、しかしルルがパイロットスーツを身に纏う瞬間はまるでプリキュアのようでもあり……カオス。
でもなんだろう、ブレイバーンの気持ち悪さがスペルビアにはない分、この2人の方が見ていて安心感がｗ
それにしてもルル役の会沢紗弥さん、「ガガピーッ！」しか言えなかった頃から始まり、幼児のような舌足らずな発声、さらには未来の大人びたルル、そして体は少女中身は大人になった時の絶妙な演じ分け。間違いなくブレバンの中で一番演技が輝いている声優さんです。そして何度聞いても「ピーッ！」の機械音がすごいｗ

さてハワイに再び現れた2つの塔を破壊するため、ATF本隊より先に独断で先行出動したブレイバーンとイサミ、そしてスペルビアとルル。いよいよこれが最後の戦い。
ちなみにルルがいた未来ではスペルビアが協力してくれず、ブレイバーンとイサミが先行してしまったために哀しい結末を迎えることになってしまったようです。ルルとスペルビアの勇気が爆発したことで、未来を変えることはできるのでしょうか。