1話のあらすじ
人間と妖怪が当たり前に共存する世界。山間の小さな町で、20歳になった長寿猫・ぶちお(CV.梶裕貴)は猫又として新生する。シャイなぶちおは戸惑いながらも拓海(CV.田村睦心)ら家族の支えで新たな生活を送ることに。
1話の感想
・舞台は人間と妖怪が当たり前のように共存する世界
人間と妖怪の交流を描くハートフルなアニメは少なくありませんが、本作では妖怪が妖怪の姿として人間社会で共存しており、戸籍なども登録しているらしいちょっと珍しい作品。
1話時点では人間に危害を加える危険な妖怪は現れず、すっかり人間社会に溶け込んでいる妖怪たちとのほっこり優しい日常が描かれています。
・主人公は猫又のぶちおと小学3年生のむーちゃん
第1話では飼い猫から猫又に新生したぶちおと、同じ町に住む小学3年生の女の子・むーちゃんの二人の視点から物語が進んでいきます。
家族の支えで戸惑いながらも猫又としての新しい人生に踏み出すぶちお。同じ町に住むカラス天狗のジローや、化け狐の百合さんに教えてもらいながら少しずつ猫又の姿に慣れていきます。
一方もう1人の主人公はぶちおとも顔見知りの小学3年生の女の子。むーちゃんこと睦実ちゃん。元気いっぱいでお隣さんのジローと大の仲良し。優しくてのんびりとしたジローと、元気いっぱいで天真爛漫なむーちゃんのやり取りが可愛くてとても癒やされました。

・癒し系アニメ……かと思いきや?
夏真っ盛りの小さな田舎町で、アイスを食べたり、お盆を迎えたり、そんな何気ない日常が描かれた第1話。日本の原風景を舞台にした日本人なら誰もがホッと一息つけるような癒し系アニメだな……と思っていたのですが、何やら終盤で突然不穏な雰囲気に。
実はむーちゃんの父親は行方不明になっており、“何か”によって飲み込まれ消えてしまったのだとか。それが何なのかはっきりとは分からないものの、ジローはそれが何か知っている様子。
人には見えない黒いモヤをむーちゃんがじっと見つめている描写もあり、突然のホラー展開にヒヤッとしました。ただの癒し系では終わらないかも?
・シンプルだが丁寧に作り込まれたアニメーション
キャラデザは一見すると子ども向けにも見えるシンプルなデザインながら、作画はかなりのハイクオリティ。リアルとデフォルメの絶妙なラインで描かれるぶちおの可愛さも素晴らしい。
派手に動く作画ではないものの、走るむーちゃんの髪の毛がふわふわと揺れる描写がとても丁寧で、その1カットだけで引き込まれました。
緑の生い茂る畑や森、真っ青な空に映える白い入道雲、日本の原風景を見事に再現した背景美術も美しい。

・名作の予感がする期待作
原作は全4巻+外伝が1巻と短くすでに完結済み。原作が連載途中だとアニメ最終回が尻切れトンボになってしまうこともありますが、完結済みだからこその構成を楽しめそう。
小学生が主人公なのも深夜アニメとしてはちょっと珍しくていい感じ。
梶裕貴さんや田村睦心さん、三瓶由布子さんなど声優も豪華で、知名度は低いながらも全体的な完成度はかなり高いのに今後がとても楽しみです。
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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。
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