【アニメ感想】帰ってきた智将「忘却バッテリー第9話誰に向かって口きいてんだ」 |

9話のあらすじ

「2次元っぽい」という理由で圭を気に入ってしまった土屋。共に練習を重ねるうちにふと「記憶が戻ったらどうなるんだろう」という素朴な疑問を口にする。
面白いこと好きな藤堂と千早は早速あの手この手で圭の記憶を取り戻そうとするが上手くはいかず。そんな中、なぜかオカルトに詳しい土屋の提案で催眠術を試すことになるのだが……。

9話の感想

要くんの記憶が戻ったらどうなるのか。
土屋先輩のそんな素朴な疑問から始まった要くんの記憶を戻す計画。
脳筋な藤堂くんはポカッと頭を殴ってみたり（昔のテレビじゃあるまいし）、千早くんは記憶を失う前に流行っていた当時の音楽を聞かせたり（自分がCDショップ行きたかっただけ）とツッコミどころだらけ。
当然どれも不発に終わる中、土屋先輩がまさかの催眠術を提案。2次元オタクな上にオカルト好きって意外とクセが強い先輩。
明らかに怪しい催眠術の店を訪れた一行は、明らかに怪しい催眠術師に要くんの記憶を戻す催眠をかけてもらうことに。あまりの怪しさに笑いが止まらない二遊間コンビｗ

催眠術が効いたのか気絶するように眠ってしまった要くんでしたが、それを見た清峰くん無言で要くんを店から連れ出します。
曰く、清峰くんが毎朝行っている練習ルーティンに、ここ最近たまに要くんが付き合うようになったのだとか。バッティングが楽しいと口にするようになったり、少しずつ野球に対して前向きになり練習量も増えたことで疲れからか寝落ちしてしまったようです。
清峰くんにとって要くんが記憶を失おうとアホになろうと、彼が要くんであれば些末なこと。要くんに対する信頼や思いの強さが想像以上でちょっと驚きました。

ところが翌日、みんなが部活に顔を出すとそこには1人先にグラウンドを整備する要くんの姿が。そして「球を捕ってくれ」という清峰くんに対し「誰に向かって口きいてんだ」とクールな表情。
なんと、まさかまさかの催眠術が効いていた……！？のかは分かりませんが、アホの要圭から智将の要圭に戻るという奇跡が！

そしてこの智将が本当にすごかった。
記憶を失っていた（アホ）の時の記憶はないらしく、しかし自分のスマホの履歴などを見てなんとわずか30分で事態を把握。藤堂くんや千早くんだけでなく山田くんと中学時代対戦していたことも覚えており、チームの底上げのために野球初心者の2年生トリオに自らコーチング。その上、誰の言うことも聞かないワガママボーイな清峰くんをものの数秒で忠犬にしてしまうほど。自らも一プレイヤーとして天才的なのに自分より実力が劣る先輩たちにも超優しく紳士的。
智将というよりもはや完璧超人……！！あまりのかっこよさに土屋先輩などもはや「圭様」と呼び始めてしまうほど。

これ話の都合上、おそらくどこかでまたアホに戻ってしまうとは思うのですが、智将が弱小チームを甲子園に導くというストーリーでも充分面白かっただろうに、あえて記憶喪失させてアホにさせるのが改めてすごいですね。

智将のかっこよさもさることながら、今回はようやく宮野真守さんの本領発揮を見られて感無量でした。芸人声優と呼ばれるほどご本人も面白い方ではありますが、個人的にはクールなキャラを演じている時が一番好きだったりします。なぜならばとにかく抑えた時の演技が上手い。情熱だったり激情だったり、感情を押し込んで押し込んで冷静に喋る中にもほんの少し垣間見える本性、みたいな演技がとてつもなく上手いので、智将・要圭のお芝居も最高でした。
清峰くんの回想で、智将の要くんに「これからお前はたくさんの球児たちを殺していくんだ」と静かに語る声も素晴らしかったです。
こうしてみると本当にぴったりなキャスティングですね。
それはともかく、アニメ内に突然リアルな宮野さんの宣材写真が映った時は死ぬほど笑いました。

※KADOKAWA関連のサイトが不正アクセスで閲覧できない件で、どうやら忘却バッテリーの公式サイトも見られないようなので今回画像はナシです。公式サイトが見られるようになったら画像追加するかもしれません。
6/19追記公式サイト復活していたので画像追加しました。