12話のあらすじ
完全に意識を失い体を一夜に乗っ取られてしまった真宝。
一方の荒仁もそんな真宝を止めるべく、千夜との合体を決意する。しかし二人の意志とは裏腹に、千夜は荒仁の体を乗っ取ってしまい、300年の時を超えついに一夜との決着をつけることに……!
12話の感想
一夜は真宝と、千夜は荒仁と合体したことで体を乗っ取り300年ぶりについに再会を果たした二人。拳を交えるうちに生前の一夜は病に侵され自らの死を予感し、千夜の手で死なせてほしかったことを激白。
こうして二人は生前叶わなかった本気同士の死闘を繰り広げ、ついに決着。二人は和解し長年の因縁も解決。
……したのですが、なんと戦いの後、体を乗っ取ったはずの一夜が今度は真宝に飲み込まれてしまいます。完全に闇落ちした真宝は千夜相手ですら圧倒されるほどの強さに。
こうして今度は真宝VS荒仁(+千夜)の激闘がスタート。
というわけで最終回は一夜VS千夜、真宝VS荒仁という激闘×2が大迫力のアクション作画で描かれました。とんでもない作画コストだったと思いますが(作画監督も原画も第二原画も凄まじい人数でした)本当に素晴らしかった! 見応えのあるバトルでした。

最終回で伏線回収されたのは、
・荒仁と真宝の出会い
→先に本気人目指して修行を始めていたのは真宝で、荒仁はそんな真宝に憧れて友達になった。
・本気人とは何か
→何事にも本気で逃げない人のこと。割とふわっとした概念。起源は謎。
・一夜が千夜に執着した理由
→千夜は一夜に憧れるあまり超えてしまうことを恐れ無意識に本気を出していなかった。それが一夜にとっては屈辱だったそう。
・ジャスミンちゃんの正体
→やはり猫。
先生とネコミミ男子とジャスミンちゃんのくだりは何だったのかについて。全12話の中で毎回、先生が美少女クラブ(っぽい店)に恐る恐る入りネコミミ男子の店員にどの子を指名するか聞かれ、恥ずかしそうに「ジャスミンちゃんで」と先生が言うというくだりが必ず描かれました。
最終回にてジャスミンちゃんの正体が猫で、お店は指名制の猫カフェのようなものと明かされましたが、結局このくだりが何だったのかはっきりとは描かれていません。
ただ先生とネコミミ男子との会話や、ジャスミンちゃんに向けたセリフは毎回ちょっとずつ変化しており、それが荒仁の心境や真宝との関係性を暗喩していたのではないかと思います。
最終回では白いスーツを着て教え子に見られようとも堂々と店に入ってジャスミンちゃんに告白(?)した先生の姿は、真宝と向き合うことを決意し逃げるのをやめた荒仁とも重なりますね。
本気人とは何なのかや、一夜や千夜はなぜランプの魔人のような姿になったのかなど、裏設定は細かく作り込まれているのかもしれませんが、それをあえて本編では明かさず深く考えなくても楽しめるエンタメ性を重視していたのが印象的でした。
拳でしか本音を語れない、こじらせまくった不器用な幼馴染2組が時を超え体を共有して戦うというのも面白かったです。
自分や大切な人と“本気”で向き合う、自分や大切な人から逃げない、恐怖に打ち勝つというテーマも最後まで一貫していて素晴らしかった。

最後まで見ると序盤というか前半かなり遠回りしていたのが分かり、本筋が中々進まなくて視聴者が離れていってしまったのは残念ですが、あえて遠回りしたのかなとも思います。ちょっと懐かしいノリのギャグは本当に面白かったですし、無駄を楽しむアニメだったような気がします。
そして今の流行りに乗っかり視聴者に受けるものを作るのではなく、監督が作りたいものを作っているという熱量も感じられました。
「Free!」「BANANA FISH」「SK∞エスケーエイト」の内海紘子監督の性癖盛り盛りアニメだったかもw
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※本ページの情報は2024年1月時点のものです。
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