アニメアニメ感想

【2025年】チ。メダリスト、全修…冬アニメを満足度順にランキングしてみた【全16作品完走】

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16位 天久鷹央の推理カルテ

出典:天久鷹央の推理カルテ公式|TVアニメ 2025年1月放送開始!(@Ameku_off)より

シナリオ4.0 キャラ3.0 作画  3.5
声優  4.5 音楽 4.5 総合評価3.9

原作者が現役医師という唯一無二の強みがありながらあまり活かせていなかった残念なアニメ化。
原因不明の症状や病気を診断医の主人公が解き明かしていく基本設定は文句なしの面白さ。意外なことがきっかけで体に異変が起きたりするのを医療ミステリーに仕立て上げており、アニメでは中々ないジャンルだったのも面白かったです。

しかしその反面、リアリティのない展開がちらほらあったのがもったいない。特にガソリンが撒かれ炎上した小屋の中で長々と犯人を説得する場面はツッコミどころがありすぎて一気に冷めてしまいました。こういう作品こそリアリティが一番大事だと思うのですが……。

また主人公の天久鷹央がイマイチ魅力に欠けるキャラだったのも残念。原作ではどうやらアスペルガー症候群やサヴァン症候群などの設定があるらしいのですがアニメでは「空気を読めない」のみ。
誰が相手でも「お前」呼びで不遜な態度、遺体を前にして喜ぶ、他人のバイクを使い物にならなくして謝罪もなしなどなど上げればキリがないほど難しい性格。これらを「空気が読めない」の一言では片付けられないのでもっと視聴者への説明があっても良かったのでは。
演じる佐倉綾音さんの演技力と声の可愛さで何とか保っていた印象です。

しかし一番はやはり作画。序盤から怪しさはありましたが全体を通してずっと不安定なのが気になりました。終盤の数話に至ってはキャラ作画が追いついていないのか、背景の静止画カットが何度も何度も挟まるのが気になって話に集中できませんでした。
その割に特番が三回も放送され、その度に一週待たされたのも気持ちが冷める要因。ハイクオリティな作画を維持するために特番や総集編を挟むのは納得できますが、うーん……?
これは4月から放送される橋本環奈さん主演の実写ドラマ版のが完成度高い可能性ありますね。

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15位 ねこに転生したおじさん

出典:アニメ「ねこに転生したおじさん」公式サイトより

究極の癒し系ショートアニメ

シナリオ4.2 キャラ4.4 作画  4.4
声優  4.5 音楽 0.0 総合評価4.2

原作の雰囲気を見事にアニメ化した究極のショートアニメ。1分30秒という短さもお手軽ですし、内容もただただハッピーになれる内容で万人にオススメしたい名作癒し系アニメ。

原作を読んだ時はおじさんのキモカワイイ変顔(?)が面白かったんですが、アニメになったらなぜかプンちゃんが可愛すぎてそこにしか目がいかなかった不思議。

関智一さんと津田健次郎さんという無駄に豪華なベテラン声優ズが、声はかっこいいのに猫にメロメロなお芝居でシュールなのも楽しい。

これはぜひともずっと続いてほしい……!

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14位 殿と犬

出典:TVアニメ「殿と犬」公式サイトより

アニメ史上最も可愛い犬

シナリオ4.3 キャラ4.8 作画  4.9
声優  4.4 音楽 4.3 総合評価4.4

ただただ犬が可愛かったです、以上。

本作は「全編Live2D制作」としては初のアニメだったそうで、今までにない雰囲気のアニメとなりました。
なんと言っても犬の造形がハイクオリティ。毛のもふもふ感などはCGだとリアル過ぎるし、手描きだと複雑な手足の動きなどを再現するのが難しいし、何よりリアルなのに可愛くデフォルメされた顔立ちが完璧。
今後、動物の可愛い癒し系アニメは全部Live2Dになっていくんじゃないだろうかと思わせられました。

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13位 ババンババンバンバンパイア

出典:アニメ「ババンババンバンバンパイア」公式サイトより

いつも誰かが何か勘違いしてるシュールラブコメ

シナリオ4.5 キャラ4.4 作画4.6
声優  4.8 音楽 4.4 総合評価4.5

インパクトしかないタイトルとキービジュアル通りのぶっ飛んだアニメでした。
主人公のイケメン吸血鬼が高校生男子に興奮する絵面がまずヤバかったですし、男も女も関係なく全員(ただ一人除く)が誰かに片思いし何かしら勘違いしているというシュールすぎるラブコメ。
コントかと思うくらいみんな勘違いしてややこしいことになっていくので、途中からは新キャラが出る度にまたややこしいことになるんだろう~と笑ってしまいました。
特に序盤はやたら下ネタが多くBL感強めでしたが、後半からはヒロインたちの活躍もあって普通に(?)ラブコメとしても楽しめました。

この作品最大の肝は主人公の蘭丸が本物の吸血鬼だと知り驚く周囲の人々に対し、彼が住み込みで働いている“こいの湯”の家族たちは吸血鬼がネタだと思い込んでいる故に生じるズレ。作中何度も繰り返されるこのやり取りが本当にくだらなすぎて毎回爆笑でした。こういうギャグアニメは1クールに一つはあってほしい。

無駄に声優が豪華なのも楽しい。蘭丸役の浪川大輔さんがかっこいいからキモいまで振り幅のあるお芝居をしていてさすが。小西克幸さん、中村悠一さん(共演多いですね)の声はかっこいいのに中身が残念なイケメンぶりも笑えました。
最終回でまさかの子安武人さんが出てきたのも驚き。この豪華な布陣で続編がないなんてことは……ないですよね?

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Netflix

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12位 ドラゴンボールDAIMA

出典:TVアニメ「ドラゴンボールDAIMA」公式サイトより

圧巻のアニメーションとゆるふわ冒険譚

シナリオ3.9 キャラ4.0 作画  5.0
声優  4.9 音楽 4.0 総合評価4.5

評価が真っ二つに割れている本作、納得と言えば納得です。終わってみればドラゴンボールらしい死闘が繰り広げられたのはラストバトルのみで、基本的にはバトルよりも冒険がメイン。
敵味方どちらにも死者が出ず、シリアスなシーンもゼロ。コメディ要素が強く激しいバトルに期待していたファンからするとがっかりするのも当然という印象でした。

ただ個人的には最後まで楽しめました。元々原作でも死闘よりもキャラ同士のちょっとした日常やコミカルなシーンが好きだったので、DAIMAのゆる~い雰囲気が自分には合っていた気がします。とはいえ想像以上にゆるふわでしたがw。

新キャラのデザインに関しては確かにあまり華がなく既存のキャラに比べると魅力に欠けていたかなと思います。しかしさすが鳥山先生と言うべきか、中身はしっかりみんな個性的で回を重ねるごとに愛おしく感じるようになりました。
特にデゲスやクウとドゥーの魔人兄弟は今後の作品にも登場してほしいくらいお気に入り。

作画は文句のつけようがないくらいハイクオリティ。
声優陣も豪華で、小さくなったベジータたちを演じた三野雄大さんらも素晴らしかった。かめはめ波の迫力が一向に衰えない野沢雅子さんのレジェンドぶりを堪能できたのも幸せでした。

唯一不満があるとしたら深夜放送だったこと。過激な描写もない健全な冒険譚なのだから土日の朝や夕方放送にして、今の子どもたちにももっと触れてほしかったなと思いました。

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11位 トリリオンゲーム

出典:TVアニメ「トリリオンゲーム」公式サイトより

義理と人情とハッタリの金儲けビジネスアニメ

シナリオ4.8 キャラ4.5 作画  4.4
声優  4.8 音楽 4.2 総合評価4.5

第1クールはハルがとんでもない無茶振りをかましてガクがおののきながらも協力するというパターンでしたが、第2クールで二人が一度仲違いをしてからはガラッと雰囲気が変わりました。
ガクにより多くスポットが当たり、ハルの力に頼らず自分自身で道を切り開いていくソシャゲ編は特に面白かったです。
ソシャゲ編から登場した桜や蛇島ら新キャラも曲者揃いなのに熱くて魅力的。

この物語は世界一のワガママであるハルが一兆ドルを稼ぐことが目的として描かれ、犯罪スレスレの金儲けを次々と提案・実行していきます。彼のやり方にガクや凛々ら周囲の人々も幾度となく振り回され、時には理解できずついていけないこともあるなど全てが破天荒。
しかしどんな汚い手を使っても、最終的には自分も仲間も取引相手も全員が得をする結果に導いてしまうのが気持ちいい。真面目で正直者が損をする現代社会で、ハルだけは彼らを絶対に損させないように無茶をしていくのが最高にかっこいい。
演じる大塚剛央さんがまた素晴らしくて、彼のお芝居がよりハルの魅力を引き立てていました。

原作がリアル寄りな画風のせいか第1クールの時点ではクセの強いキャラデザを扱いきれていない印象でしたが、後半には作画が安定。演出も素晴らしく毎回見応えがありました。
土師孝也さんや関俊彦さん、てらそままさきさん、津田健次郎さんなど大ベテランの声優陣が物語に緊張感をもたらし、逆に若山詩音さん、鈴木崚汰さん、Lynnさんら主力級の若手声優も豊富で演技面も聴き応えばっちり。

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10位 るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 京都動乱

出典:TVアニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」公式(@ruroken_anime)より

原作者による完全監修の強み

シナリオ4.5 キャラ4.5 作画  4.7
声優  4.8 音楽 4.4 総合評価4.5

第1期に引き続き安定感のある良作。一番の強みはやはり原作者・和月伸宏先生による監修。特にこの京都動乱編は原作補完となるアニオリも多数あったそうで、かなり丁寧に描写されているように感じました。
丁寧さを一番感じたのが京都大火のエピソード。これまでは剣心らメインキャラのバトルで進行していたのに対し、京都大火では京都御庭番衆や警察署長と警官隊、京都に住む人々など名もなき者たちが一丸となって街を守ろうと奮闘する姿がしっかり描かれていたのが素敵でした。
逆に京都に火をつけようと企む志々雄一派の下っ端たちが葛藤し、その結果迎えた末路も見応えがありました。
この第2期はバトルよりも人間模様に重きを置いており、物語全体に奥行きが感じられました。

また少ないながらもバトルアクションも迫力があり作画は安定感抜群。
志々雄一派との本格的な戦闘は第3期へと見送られましたが、今のクオリティなら間違いなく名作になりそうな予感。とても楽しみです。

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9位 SAKAMOTO DAYS

出典:アニメ「SAKAMOTO DAYS」公式サイトより

シナリオ4.3 キャラ4.7 作画  4.6
声優  4.8 音楽 4.5 総合評価4.6

一部の原作ファンからは大不評だったようですが個人的には楽しめました。特に作画の安定感は今期の中でもかなり上位。派手さはなくとも堅実さを感じました。
銃やナイフではなく身の回りにある一見武器には見えない物を使って戦う坂本さんの戦闘スタイルもかなりアニメ映えする設定。バトルアクション全般とても楽しかったです。
あえてツッコミどころ満載なコミカルな場面も多く、伏線どうこうよりも純粋にエンタメ作品として楽しめるのが良き。

キャラもみんな魅力的で声優もジャンプアニメだけあって超豪華。
ただ第1クールは全11話と少々短いのもあって前哨戦という印象。まだまだ顔見せだけというキャラも多く、第2クールからが本番となりそう。
本格的なバトルアニメになりそうな予感もあり、かなり続編が楽しみな作品です。

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8位 全修。

出典:TVアニメ『全修。』公式より

全てのアニメクリエイターへ送る物語

シナリオ4.6 キャラ4.2 作画  4.9
声優  4.7 音楽 4.7 総合評価4.6

アニメ監督が異世界転生するという奇想天外な設定と、過去の名作アニメのパロディを連発したことで話題を呼んだ本作。
ナウシカの巨神兵や板野サーカス、タイガーマスク、うたプリ、ガンダムなどアニメ好きなら思わずニヤニヤしてしまうオマージュは話題性抜群。

幼い頃に見ていたアニメ映画の中に異世界転生した天才アニメ監督が、映画のキャラクターと出会い迫りくる脅威と戦いながら初恋を知る。大まかなストーリーとしてはそれだけなのですが、本作の核となる部分は異世界転生ではなく、物語を生み出せなくなったナツ子が自分の原点を取り戻すことにあると感じました。
この作品で言う“初恋”はそのまんま初めての恋心であり、また初めて心を動かされた好きと憧れでもあります。天才ともてはやされ、他人を信じず頼ることができなくなったナツ子が、初めて「滅びゆく物語」を見た時の感動とトキメキを思い出す。ルークへの初恋は彼女の創作の原動力でもあり、大人になるにつれ忘れてしまった純粋な気持ちを取り戻してく。
プロアマ関係なく何かしらの創作活動をしたことのある人なら共感できる内容になっていたと思います。
それと同時に過去の名作のオマージュを取り入れたのも話題性だけでなく、アニメの歴史を作ってきた全てのクリエイターへの感謝と敬意にも感じられました。

ただそういったオマージュ元のアニメを知らないとかなり見方が変わりそうなので、アニメ玄人向けの作品かもしれません。
それでも作画は超ハイクオリティですし、コミカルなシーンも多く最後もきれいにまとまっているので1クール完結型のアニメとしても良作。

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7位 アオのハコ

出典:TVアニメ「アオのハコ」公式サイトより

眩しくて切ない純度100%のアオハル

シナリオ4.6 キャラ4.8 作画4.8
声優  4.7 音楽 4.8 総合評価4.7

この第2クールからは大喜・千夏・雛のもどかしい三角関係が一気に進展。雛が想いを告白したことで、大喜は千夏と雛の間で激しく揺れ動くことになります。
大喜が千夏先輩を好きだと知っていても告白した雛、親友だと思っていた雛を女の子として意識するようになる大喜、そして大喜への特別な感情に気づき始める千夏先輩。この3人の繊細な心情が少~しずつ変化していく様子が毎回丁寧に丁寧に描かれ、終盤ではついに大喜と雛の関係に終止符が打たれました。
高校生という多感な年頃、文化祭や合同合宿で変化する関係、クラスメイトや部活仲間が与える影響。学園青春ラブストーリーというジャンルの強みをこれでもかと活かした作品。

序盤では千夏先輩がメインヒロインの扱いでしたが、この第2クールのメインヒロインは間違いなく雛でした。第2クールのOP・EDの歌詞や映像も雛のことを彷彿とさせますし、まっすぐで切ない彼女の片思いがとにかく美しい。
まるで少女漫画のようにキラキラしたアオハルな一方で、恋をすると無自覚にずるくなってしまう人間心理も隠さずに描いているのがかなり好印象でした。高校生らしい不器用でまっすぐな恋がただただ眩しい……。

第2期の制作も決定したとのことで、ここからまた3人の関係がどう変化していくのかとても楽しみです。

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6位 青の祓魔師 終夜篇

出典:アニメ「青の祓魔師」(@aoex_anime)より

青エク史上最高のシリーズ

シナリオ4.9 キャラ4.6 作画  4.3
声優  4.9 音楽 4.8 総合評価4.7

A-1 Picturesからスタジオヴォルンに変更された第3期(島根啓明結社イルミナティ篇)以降クオリティが下がってしまった青エク。作画の不安定さもさることながら原作のエピソードをカットしまくったり、キャラデザが大幅に変わってしまったり……。
第4期が始まった時は視聴すら悩んだほどでしたが、まさかここまで化けるとは。

この終夜よすが篇は燐がメフィストと共に自分が生まれる前の時代に遡り、母・ユリと養父・獅郎の生涯を辿る物語。ユリと獅郎はいかにして出会い、どんな関係だったのか。二人はなぜ祓魔師になったのか。そしてなぜサタンの子を生むことになったのか。
青エクを一話からずっと追っているファンにとっては謎に包まれていた奥村兄弟出生の謎やユリの正体、青い夜に何があったのかが全て分かる内容になっており、ようやく伏線回収がなされた超傑作。
しかしその中身は鬱展開と呼ぶのも生ぬるく感じるほどの地獄。燐が「生まれて来なければよかった」と涙するシーンや、ユリがサタンや正十字騎士團に翻弄され衰弱していく場面などはあまりにも辛すぎて……。
それでいてラストにはユリと獅郎の深い愛情にわずかな希望も感じられて、この終夜篇単体で見ても素晴らしい完成度でした。

またユリ役が林原めぐみさん、獅郎役が平田広明さん、幼少期の獅郎役を浪川大輔さんと錚々たる大ベテラン声優が演じていたこともあり、お芝居の面でも見応え充分。
作画も終盤には安定してきて最終話などは原作のような美しいカットもあり感動。ぜひともいつかまた続きが見たいですね。

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5位 地縛少年花子くん2

出典:アニメ「地縛少年花子くん2」公式サイトより

可愛くて切ない怪異コメディ

シナリオ4.7 キャラ4.8 作画  4.9
声優  4.7 音楽 4.5 総合評価4.7

1期の頃から変わらずキャラデザも画面全体の色味も全てが独創的で可愛い。原作の独特な雰囲気を良くぞここまでアニメに落とし込んだなと何度見ても惚れ惚れしてしまいます。
素晴らしいのがこのクセのあるキャラデザにも関わらず作画が全く乱れないこと。それでいてキャラクターたちがちゃんと生きた動きをしていてアニメーションの完成度がかなり高い。もっともっと評価されるべき作品です。

この第2期では第6話~12話までが過去最長のエソラゴト編として描かれました。怪異の生み出す絵の世界に閉じ込められた寧々たちが現実世界に戻ろうと奮闘する中で、時にはホラーのようにゾッとさせられ、時には切なさに胸を締め付けられ、時にはくだらないギャグに笑わされ、見ごたえのあるシリーズでした。
基本的にノリがコミカルなので楽しい作品ではあるのですが、この2期で寧々の寿命が残りわずかと明かされたことで一気に切なさが増しました。少しずつ変化していく花子くんと寧々の関係にもきゅんきゅんさせられます。

第2期最終話もきれいに完結しましたが、なんと続編も見られるとのこと! この完成された世界観をまた見られると思うととても楽しみです。

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4位 誰ソ彼ホテル

出典:TVアニメ『誰ソ彼ホテル』公式(@TKH__A)より

生と死の狭間で記憶を探すダークミステリー

シナリオ4.9 キャラ4.8 作画  4.6
声優  4.6 音楽 4.8 総合評価4.8

1クール完結型の良作ミステリー。ゲーム原作ということもあり、主人公がホテル内で記憶に関する何かを発見する際のSEなどがそれっぽくて、アニメでありながらノベルゲームをプレイしているような雰囲気も楽しめました。

序盤は1話ごとに登場する宿泊客の記憶を探し、彼らの人生や悩み・葛藤を主人公の音子ねこが時には解決したり、時には寄り添ったり、はたまた後味の悪い結果に終わったり。
それと同時にメインキャラの音子・阿鳥・大外の記憶や伏線が少しずつ明かされていく本筋も丁寧に進行。終盤には一気にその真相が明かされ、先の読めない展開が二転三転し最高潮の盛り上がりとなりました。
OP・EDの映像や各話で少しずつ明かされるヒントを基に考察するのがとても楽しかった!
第10話の特殊EDやOPの映像が毎回一部変化するなど演出も凝ってて素晴らしい。

レギュラーキャラの個性も全員際立っていて、その中でも音子が主人公でありながらかなりのインパクト。桃河りかさんの少し癖のある声質が非常にキャラとマッチしていて、特に終盤はその力強いお芝居が光っていました。
最重要キャラである大外の裏の顔や、衝撃的な活躍を見せた切子などゾッとするのに憎めない愛すべきキャラクターばかり。
いろんな意味で記憶に残る名作アニメとなりました。

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ABEMA

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3位 メダリスト

出典:アニメ「メダリスト」公式サイトより

革新的なフィギュアスケートアニメ

シナリオ4.9 キャラ5.0 作画  4.8
声優  4.7 音楽 4.8 総合評価4.8

2016年に放送された「ユーリ!!! on ICE」も衝撃的でしたが、そこから10年近く経って再びフィギュアスケートアニメに革命が起きました。日本ならではの3DCG技術が飛躍的に向上したこともあって、超リアルなスケーティングがアニメで再現可能になったことにまず感動。プロスケーターの鈴木明子さんが振付し、スケートシーンにはモーションキャプチャーが使用されているため、氷上での動きがとにかくリアル。
特にスケート靴とブレードが時々実写に見えるくらいリアルで驚かされました。ブレードで削られる氷の粒が跳ねる描写まで緻密。

しかし一番はストーリー面。全13話ただの一度もダレることなく驚異的な面白さを保ったまま最後まで駆け抜けました。
小学5年生というスケートを始めるには遅い年齢のいのりと、かつて高校生からスケートを始めて夢破れたコーチの司。あまりにもシビアなフィギュアスケートの世界で、練習を始めるのが遅かったからという理由だけで苦しんできた二人が互いに成長し合いながら金メダルを目指す。歴代アニメの中でもトップクラスに応援したくなる主人公たちなのです。

また司を始めコーチ陣の想いや苦悩にも焦点が当てられており、まだ子どもの選手たちとどう向き合いどんな声かけをするのかなども大きな見どころ。特にいのりと真摯に向き合う司の言動には毎回心打ち抜かれました。教育者・指導者とはどうあるべきなのか、大人にこそ見てほしい作品です。

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2位 Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第1クール

出典:アニメ「Dr.STONE」公式サイトより

アツすぎる科学VS科学!

シナリオ5.0 キャラ5.0 作画  4.8
声優  4.8 音楽 4.8 総合評価4.9

ついにアメリカ大陸へとたどり着いた千空たちの新たな敵はなんとプロの科学者とプロの軍人たち。これまで戦ってきた相手とは違い、科学がアドバンテージにならないどころか千空と同等かそれ以上の知識と技術力を持つ大人たちが相手。人類最強の男である司すら手も足も出ない戦闘機やマシンガンなどの軍事力を前に、これまで以上にハラハラさせられる戦いとなりました。

千空の科学の師であるプロの科学者Dr.ゼノ、狙撃も戦闘機の操縦もできる軍人のスタンリー、可愛いのにポンコツな少女ルーナなど新キャラも魅力的。
そんな彼ら相手に、科学王国が科学と交渉術と絆で立ち向かう。今回も変わらず少年漫画らしいワクワク感を三ヶ月感たっぷりと堪能させてもらいました。

秀逸なのがOPテーマの「CASANOVA POSSE」。これまでは冒険感の強いOPだったのが、今回は舞台がアメリカということもあってかまるでラスベガスのようなド派手な曲調と映像。ちょっとシュールな手拍子ダンスもクセになりますし、テロップがビカビカに光り輝いているのがネオンの光のようでたまりません。
EDテーマではタロットをモチーフにしたメインキャラのオシャレなカードをゲンが操るという演出も超オシャレ!

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1位 チ。―地球の運動について―

出典:TVアニメ「チ。―地球の運動について―」公式サイトより

心震える感動の群像劇

シナリオ5.0 キャラ4.7 作画  4.7
声優  4.9 音楽 5.0 総合評価4.9

第1クールで描かれたラファウが主人公の第1章とオクジーが主人公の第2章までは血と暴力の心抉られる物語でしたが、第3章からはガラッと雰囲気が変わりました。
第2章までは命がけで地動説を研究する者たちの人生が描かれたのに対し、第3章の主人公は生きるために金を稼ごうとする少女ドゥラカ。地動説とは全く関わりのなかった彼女が、異端解放戦線のシュミットやヨレンタ、司教のアントニなどと出会うことで地動説を巡る壮絶な戦いの渦へと巻き込まれていきました。
この第3章から本作のテーマは地動説ではなく、信念を貫くこと、そして真理を追い求め探求し続けることにあるのだと強く感じました。人間そのものに焦点を当てており、だからこそ誰が見ても自分ごととして捉えられる構成になっているのがお見事。

最終章はそれまでとは全く違う意味で衝撃的な展開でしたが、作者の意図した真相よりも視聴者一人ひとりがどう感じどう考えたのか、それが大切なように感じます。

安定した作画や豪華な声優陣による重厚なお芝居、完成度の高いストーリーなど全てがハイレベルな中で特筆すべきはやはり主題歌。
OPテーマの「怪獣」はアニメとの親和性はもちろんのこと、楽曲単体でも非常に美しい名曲。映像演出も非常に手が込んでいて、各章ごとに映像が細かく変化しストーリーを追うごとに意味が分かる鳥肌モノのクオリティ。
EDテーマの「アポリア」と「へび」も聴けば聴くほど染み渡るこちらも名曲。
アニメ×音楽の重要性を改めて実感させられました。

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まとめ

年が明けて3ヶ月、冬アニメもあっという間でした。
今期は自分の中でチ。Dr.STONEメダリストがずっと3強で駆け抜けた印象です。この3作品はOP主題歌もインパクトがあり話題性も抜群、昔以上にOPテーマの重要性が上がっているようにも感じました。
視聴作品数は少ないながらも個人的には充実の冬クールでした。

ちなみにひとつだけですが未完走アニメも短く感想をまとめたので興味ある方だけスクロール↓(辛口なのでご注意ください)

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未完走アニメ

出典:アニメ「花は咲く、修羅の如く」公式サイトより

花は咲く、修羅の如く
今期唯一のリタイア。キャラデザと作画はハイレベル、朗読シーンでの迫力ある演出も素晴らしい。
ただ肝である朗読の評価が非常に難しい。まず演劇なのか朗読なのかが分からない。感情を込めすぎていて演劇と何が違うのかさっぱり伝わってこない。
また朗読シーンで幻想的な心象風景が展開される演出も映像としてはとても美しいのだけど、映像が凄すぎて朗読の凄さが打ち消されているのが致命的。アニメとしての見せ場が欲しいのは分かるけれどせっかく声優さんを起用しているのだからもっと声だけで迫力を演出してほしかった。
その点、日笠陽子さんと遊佐浩二さんの朗読は圧巻でした。

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