7話のあらすじ
いまだに仁淀がアサヒの真似を続けていることを知った瀬戸内は検証サイトを前にもまして作りこみ、それが拡散されてファンの間で話題になってしまう。しかし検証内容があまりにも細かいことから、逆にZINGSファンから仁淀の大ファンなのではと勘違いされるはめに。それでもZINGSのライブやイベントを追いかけ続ける瀬戸内の脳裏には、初めてアサヒを知った日の出来事が蘇っていた。
7話の感想
なぜ瀬戸内くんがアサヒちゃんのファンになったのか、その真相が明かされた第7話。
学生時代、ある日突然学校に行けなくなった瀬戸内くん。自分の中のやる気が突如尽きてしまったかのように家から出られなくなり不登校に。ベッドの上でひたすらネットを漁る無気力な日々を送っていた瀬戸内くんはある日、とある動画に使われていた楽曲に興味を持ちそこで初めてアサヒちゃんと出会います。同じ年ごろの女の子が大きなライブ会場をいっぱいのお客さんで埋めて喜ばせている姿に感激し、それがきっかけとなって不登校を脱しさらにはアイドルになるという夢まで抱いたのです。
個人的に衝撃を受けたのは瀬戸内くんが初めて学校に行けなくなった日の描写。玄関で靴を履いている時に「今日は学校行けないかも」と何気なく思ったというあのセリフ。身に覚えがありすぎて泣きそうになりました。突然燃料切れになってしまったような感覚も分かりみしかない。
不登校って言うといじめを受けているとか、勉強が辛いとか、そういう理由を想像する人が多いと思うんですが、実際は「なんとなく行けなくなった」とか「いじめられてるわけじゃないけどなんか疲れた」っていう人、実は多いんじゃないでしょうか。それをここまでリアルに表現していることに衝撃を受けました。
そして失ってしまったやる気を取り戻させてくれたのがアイドルだったこともまた泣ける。推しの存在って今はもう科学的にも心の健康にいいみたいな話あるんですよね。宗教を信じている人にとっての神様みたいな、そんな存在なのかもしれません。神様よりももっと近くて、実際に目に見える存在、それが推し。瀬戸内くんに共感する人はきっと多いはず。
またアサヒちゃん亡き後、彼女以外を推すことを無意識に否定してきた瀬戸内くん。彼に対して仁淀くんが言った推しって1人だけじゃないとだめなのかという言葉も深い。人間それぞれ何を好きになってどう思うかは自由なはずなのに、自分にとって特別な存在を永遠に特別に思わないといけないみたいな呪いってありますよね。好きだったものを嫌いになることも、嫌いだったものを好きになることも、同じく勇気いるんですよね。
仁淀くんを否定したいがために仁淀くんを追い続け、いつの間にか仁淀くんのファンになってしまった瀬戸内くんに幸あれ……。
今回はいつも通り笑えるシーンもありながら、すごく切なくて感動的なお話でした。ED曲が仁淀くんと瀬戸内くんのデュエットだったのも衝撃的。
でもいい話だったからこそ、ライブシーンのCGがやっぱりちょっとしょぼいのが残念。もうこの際CGと差があってもいいからアップのカットくらいは手描きでいってほしい……!
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