8話のあらすじ
33年前、ドーワー王国の第二王女・シュネー(CV.悠木碧)は王室の中にては国のことは分からないという思いから王室の外に出たがっていた。その思いを汲んだ国王とクヴァルムは死を偽装して彼女を王室から除名することを決める。彼女に仕える近衛兵・アーベント(CV.上田燿司)は、自身の部下とその息子とともに王室を出る決意を固めるが……。
8話の感想
ニーノによって語られた33年前から続くシュネーの物語。ジーンとロッタの母シュネーは第二王女の身分を捨て庶民になったという経緯を持っていました。そんな彼女に生涯仕えたのが伝説となっている近衛兵のアーベント。
彼にもまた自身に仕える人物がおり、それがニーノの父親だった人。作中で名前は明かされませんが、興津和幸さんが演じられています。髪型も輪郭も細身の体もニーノにそっくり。でもニーノよりも優しげでお人よしな雰囲気が漂っていますね。
ニーノを1人で育てていた彼は、アーベントにドーワー区を出ていくことを告げられた時、ニーノを置いていく覚悟をしていました。しかしニーノ本人がともに行きたいと申し出たこと、そしてそれをアーベントが許したことから親子2人でバードンへと移り住むことになります。ちなみにドーワーに住んでいた頃(つまり本名?)はニンノだったらしいことが父のセリフでうかがえます。アーベントもこの時名前を変えたようですがそれはまた後ほど。
この第8話ではこれまでの伏線が一気に回収されるとても重要な回ですが、個人的にはシュネーとその家族を見守るニーノ親子の図が大好きで非常に思い入れの深いお話です。また国王、クヴァルム、アーベント、ニーノとその父、全員がシュネーの幸せを思い全員で見守るという優しさに溢れているのに、列車事故によりそれが一瞬で全て崩れ落ちるという切なさも印象深いです。
あとは何と言ってもほぼ全てのニーノの秘密が明らかになるのもニーノファンとしては嬉しいところ。何よりもニーノがジーンの親友になったのは、必然だったことも初見の時は驚きでした。っていうか高校入学の時点で25歳だったんかいというツッコミは何回見てもしてしまうw。よく入学できたな。王室パワーかな。
ジーンがニーノの好物はチョコレートだと思っていたけど実は林檎のケーキが好きと知って驚く回もありましたが、その伏線も回収されました。元々の好物は林檎のケーキ、でもお父さんの影響でチョコも好きになったのかな。もしくはチョコを食べるとお父さんのことを思い出すのかもしれないですね。だから落ち着くのかも。
ほかにもオータス兄妹(主にロッタ)がパン好きな理由、オータス兄妹がマンションの管理人をやっている理由、ニーノがいつもオータス兄妹の写真を撮っていた理由などいくつもの謎も明かされました。
これまでジーンとロッタはそれぞれ一度ずつ国王様と直接会っていますが、あれも実は(おそらく)クヴァルムやアーベントが根回ししていたのでしょう。国王様は2人がシュネーの子たち(つまり孫)と知っていて接していたのだと思うとやっぱりグッときますね。国王様はセリフこそ少ないですが、その少ないセリフの中から人格を感じられるのが中尾隆盛さんさすがなのです……。
あとニーノ父の興津さんの微妙に老けていくお芝居とか、高校ニーノの声が若いところとか、列車事故直後のニーノの感情死んでる声とか、上田燿司さんのアーベントの声とかめちゃくちゃ大好きです。
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