あらすじ
アシㇼパの大叔母が大切にしていたアザラシの服を買い戻すため、所有者であるアメリカ人のエディー・ダン(CV.金尾哲夫)のもとを訪れた杉元、アシㇼパ、白石、キロランケの4人。しかし30円で売った服を100円だったと嘘をつくダンとの交渉は決裂してしまう。キレる杉元に怯えたダンは牧場を脅かす「モンスター」を駆除することを条件に提示してくるが……。
感想
TVアニメ第4期開始直前に放送されたこのエピソードは原作コミックス第19巻DVD付限定版に収録されたOAD。TVアニメでは尺の都合上カットされてしまった「モンスター」編がアニメ化されています。(第19巻DVD付限定版は2022年現在はほとんどが高額で取り引きされており入手が困難となっております)
「ゴールデンカムイ」に度々登場しては杉元たちと視聴者にトラウマを与えてくるヒグマがこの「モンスター」編ではなんと一気に3体も出てくるというなんともお得感に溢れたエピソードです。これを見ればクマの恐ろしさが身に染みるはず。
ちなみに原作では単行本7巻の第63話~第69話がこの「モンスター」編に当たるのですが、それをなんと30分弱に収めているので当然のごとくカット祭りです笑。
時系列としては単行本7巻、アニメで言うと第1期12話のインカラマッ登場からキロランケが競馬に参戦した後のお話です。キロランケのせいで大損したヤクザの親分+囚人が日高にいるアメリカ人に会いに行ったという情報+アシㇼパさんの大叔母が大切にしていたアザラシの服を格安で売られてしまったといういろんな前置きがあってのこの「モンスター」編。アニメだとかなりカットされているので原作未読だとちょっと分かりづらいかもしれませんね。
しかしそれでもじゅうぶんにOAD化した意味はあったんじゃないでしょうか。
なんと言っても親分(若山輝一郎)を銀河万丈さん、姫(仲沢達弥)を田中秀幸さんが演じるという超豪華な布陣です。このキャスティングと知った時からずっと見たかったので本当に今回見られて嬉しい……。
銀河さん演じる親分のヤ〇ザ感溢れる渋さもたまらんでしたが、姫役の田中さんが面白すぎてずっと笑ってました。ベテランにこんな役やらせてしまって申し訳ないという気持ちも相まって面白すぎた。
原作だともっと丁寧にヒグマの恐ろしさが描かれているんですが、ヒグマへの恐怖が親分と姫のバカップル成分で中和されるという金カムの中でも特にカオスな話でマジで大好きです。
OADなのに作画が粗いとかカットしまくりでもったいないとかヒグマの怖さがイマイチ表現されてないとかいろいろ不満はあるんですが、「ゴールデンカムイ」としての面白さはなんだかんだ成立してて最後まで爆笑で楽しめました。いろいろカットされてる分、謎のスピード感が逆にクセになるんですよね。あとアホなシーンも意外とカットされてなくて嬉しかった。
やっぱり金カムって最高だなと思わせてくれたOADでした。(残りのOADも地上波で放送してくれませんかね……)
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