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ヴィンランド・サガ #18 「ゆりかごの外」 感想

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18話のあらすじ

アシェラッドを賭けたトルフィンとトルケルの決闘は周囲の予想に反して互角の戦いを繰り広げる。
一方争いの声に絶望したクヌートは眠りに落ちるが、その夢の中でとある人物と再会する。それは死んだはずのラグナルだった。

18話の感想

アシェラッドが望んだクヌートの王としての覚醒、それは意外にもヴィリヴァルドの言葉がきっかけとなりました。
夢の中で、唯一自分を愛してくれたラグナルとの別れを経験したクヌート。しかしヴィリヴァルドは「ラグナルは王子を愛していなかった」と言います。ではラグナルが自分の命よりも王子を大切にしていたあの気持ちはなんだったのか、それは「差別」。
正直どういうこと?? という気持ちでいっぱいだったんですが、その後のクヌートとヴィリヴァルドの会話で少しずつ理解することができました。
愛とは自然そのもの、分け隔てなく与え奪う自然そのもの。たいして人間の「愛」とは特定の対象にのみ与え、そして奪うこと。ヴィリヴァルドが死んだ人間を愛そのものと言ったのは、死んで自然の一部へと変わっていくから。
とても深い。すごいのは、30分たっぷり使ってその意味を、本質を視聴者にも理解できるように作られていること。たぶんこの会話が一瞬で過ぎ去っていたら「この神父なに言ってんの」としか思わなかったけれど、クヌートとともに少しずつ染み渡るように理解できたからこそその深さに気づけました。キリスト教ってそういう宗教なのか……(違ったらごめんなさい)。

一方のトルフィンはトルケルとの決闘で「本当の戦士」とは何なのかと問いかけられます。この「本当の戦士」という言葉、生前のトールズが放った「本当の戦士には剣などいらぬ」というあの言葉が、クヌートの悟りにも繋がってくるという構成、上手すぎて震えました。トールズは真の愛に辿り着いていたのかも。

それにしても悟りを開いてからの覚醒クヌート、まるで別人のようですね。前はラグナルと二人きりの時しか喋れなかったのに、今は正気を失ったビョルンを鎮めて、ヴィリヴァルドやアトリに命令することまで躊躇なくできるようになって。これがアシェラッドの望んだことだったんでしょうか。いやその想像をはるかに超えて覚醒してしまった気がする……。
今回だけでも前半と後半で小野賢章さんのお芝居もがらっと変わったように感じました。まるでこどものようにラグナルに泣きついていた前半と、威厳を放ちどっしり構えた後半。特に眠りから目覚めてからヴィリヴァルドとの会話で気づきを得る辺りの声の変化がすごかった。
クヌートが登場した頃はトルフィンとの出会いでクヌートに変化をもたらすのかなと思っていましたが、もしかすると逆なのかも? 真の愛を知ったクヌートにこそ、トルフィンに救いを与えてほしい。アシェラッドにも……。

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