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ヴィンランド・サガ #20 「王冠」 感想

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20話のあらすじ

アシェラッドとトルケル軍を率いてゲインズバラへと帰還したクヌート。彼の生還にフローキは青ざめるが、別人のように逞しくなったクヌートに気圧されてしまう。クヌートは父・スヴェン王暗殺のため、アシェラッドとトルフィンを引き連れて謁見へと向かうが……。

20話の感想

トルケルを味方につけたことでついに無傷でゲインズバラへと帰還したクヌート。ヨーム戦士団の首領であるフローキすら思わず気圧されるほどの風格。覚醒してからのクヌートは間違いなく作中随一の人格者であり尊敬すべき人物ですね。
熱心なキリスト教徒であった彼が、本当の愛を知った末に神への反逆心を抱くまでになっていたことには少し驚きました。死後の世界に楽園をと夢見るのではなく、地上に楽土を作るという覚悟。おそらく世界中どこの地でもかつては血生臭い歴史があったはずですが、こういったクヌートのような平和な世を作るのだという信念のある先人たちによって今の世があると思うと頭が下がる思いです。(今の時代が平和かと言われるとまた別の話ですが)

そしてついにスヴェン王と対峙したクヌート、アシェラッド、トルフィンの3人。これまでずっと影になっていたスヴェン王の素顔が明らかになり、そしてクヌートを間接的に死なせようとしていたこともはっきりと認めました。それどころか、彼もまた先王であった父から王冠を奪っていたことも明らかに。王家の血筋ともなるともはや家族の情なんて脆いんでしょうね……。
しかしここでもクヌートは一歩も引かずかっこいい。彼と言葉を交わすアシェラッドの表情や言葉からも、本気で仕えているのが伝わってきます。

そんなアシェラッド、スヴェン王との謁見の中、アシェラッドという名前の意味が「灰まみれ」という意味であること、父に本当の名前を与えられなかったこと、母が奴隷であったことなどが明らかにされます。一部は以前彼が自身が明らかにしていましたが、名前の意味とかは初出でしたね。灰まみれ……。
名前のことや父のことよりも、母が奴隷であったことに激怒するのがまた彼らしいんですよね。けれど決してそれを誰にもぶつけず、すぐに治めて何事もなかったかのように振舞えるアシェラッド、やっぱ大人です。ただ彼が本気で怒ったことはトルフィンにとって何か影響を与えそう。
故郷に帰るというアトリとトルグリムを見送った際のやり取りも非常に印象的でした。裏切った彼ら二人を(本心はともかく)許したアシェラッド、本来デーン人が大嫌いなのに殺すこともせず、それどころか旅の資金を渡して見送るというのがもう……めちゃくちゃかっこいいです……。「ずっとお前らが大嫌いだった」とは言っていたものの、やっぱり十何年一緒に旅をして、戦ってきた彼らを本当は少しずつ情を抱き始めていた……のかなあ。2人を見送る際の、アシェラッドの表情が見えないのがまた素敵なんですよね。ぐっときました。

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