アニメアニメ感想

ヴィンランド・サガ SEASON2 #2 「ケティルの農場」 感想

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2話のあらすじ

デンマークの地主ケティル(CV.手塚秀彰)に奴隷として買われたエイナルはそこで同じ奴隷のトルフィンと出会う。2人で協力して広大な森を開墾し、その畑の収穫物の金額が自身の値段を上回れば自由を与えると言われ喜ぶエイナル。しかしトルフィンの表情は暗く……。

2話の感想

エイナルを奴隷として買ったデーン人の地主ケティル、なんと奴隷が正当な方法で自由身分になれるよう仕事を与えるというあまりにもいい人。ヴィンサガにこんな善良な人間がいたなんて……! いつの時代にも悪人がいるように善人も存在するんですね。
しかし農場にはやはり良い人ばかりではないようで、エイナルたちに昼食を持ってきた奉公人たちは2人の食料を勝手に食べ少ないと言われたらキレて、しかもその後は仕事をサボって自分たちだけ昼寝。絵に描いたようなクズたち。
そんな奉公人たちにキレるエイナルに対し、あのトルフィンが場を収めるために頭を下げるという衝撃。奴隷となってから一体トルフィンに何があったのか。声からはすっかり覇気がなくなり、怒りや憎しみどころか全ての感情を失ってしまったかのような生気のなさ。

そんなトルフィンを第1期から変わらず演じる上村裕翔さん。憎しみという生きる意味を失ったトルフィンの声は1期の頃とはまるで別人のよう。むしろ上村くんの地声に近づいた感じありますね。それだけ1期の頃のトルフィンは常に燃え滾っているような激しさのあるお芝居でした。
そこから今度は一気に虚無のお芝居。落差がすごい。ある意味では大人びたとも言えるのかな。
一方エイナル役の武内駿輔さんはとても感情豊かに熱演。母と妹を目の前に殺されるというトラウマを経験しながらも、ケティルと出会い再び生きる希望を見出したエイナル。武内くんと言えば地声からしてとても素敵な低音をお持ちの声優さんですが、このエイナルに関しては一切声を作らず自然体のまま演じているように感じます。普通の青年そのものというか。「普通」って意外とアニメの演技では難しいような気がしていて、それをさらりとできる武内くんはさすが。

また新キャラとしてケティルの息子・オルマルも登場。こちらは林勇さんが担当。
ケティルが手を焼くほどのやんちゃ盛りのようで、親子喧嘩がまるでコントのようで面白かったです。馬に乗って逃げ出すシーンが二回もあったり、ヴィンサガでは初の(?)コメディ担当かも。
でもなんというか、こういうキャラクターがいるのは平和な農場だからこそなのかなあという気も。第1期で描かれてきたのはどれもこれも地獄みたいな戦場ばかりでしたし……。オルマルはまだ地獄を知らないんだろうなあ、知らないままの幸せだぞきっと。

第2期ではアクションシーンも少なく派手な展開は今のところありませんが、農場の人々のやり取りだったり、トルフィンとエイナルの交流だったり見応えはじゅうぶん。
何よりも作画が本当に美しいですね。畑や森など自然の美しさもさることながら、人物描写が素晴らしい。ものすごく丁寧に1カットごとに描かれているのが伝わってきます。アクションがない分じっくり堪能できそう。

動画配信

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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。

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