【アニメ感想】スキップとローファー第6話「シトシトチカチカ」

アニメ

2023.05.10

6話のあらすじ

幼馴染で親友のふみ（CV.諸星すみれ）から好きな人ができたと報告されたみつみ。親友との初めての恋バナにちょっとふわふわな気分のみつみ、いつか自分も恋をするのだろうかと思いを馳せる。
しかし期末考査の出題範囲が発表され恋バナ気分から一転、準備万端なみつみが張り切る一方で志摩は寝坊を理由に学校を休んでしまい……。

6話の感想

幼馴染兼親友のふみちゃんに好きな人ができた！朝からそんなハッピーな報告を聞いてふわふわ気分なみつみ。
「恋をするってどんな感じ？」と興味津々なみつみに対して、「学校に行くのが楽しみになって、友達に会いに行くフリしてその人の教室に遊びに行ったり、いざ話そうと思うと何を言えばいいか分からなくなったり」というふみの返答。もうまさに、「恋とはなんぞや？」の模範解答。「楽しいけど大変よ」という言葉にも恋愛の全てが詰まっている気がします。
けれどまだ初恋も初めての様子なみつみ。いつかわたしも恋をする日が来るのだろうかと想いを馳せるけれど……？

そんなハッピーな恋バナから一転、季節は梅雨、学校は期末考査目前。
T大法学部を目指すみつみにとっては何より大切なテスト期間。けれどそんな大事な時期に志摩くんは風邪をお休み。心配するみつみでしたが、実は寝坊して面倒くさくなって休んでしまったのだとか。しかも翌日も寝坊して遅刻。
真面目人間なみつみにはとても信じられず、彼女の脳内妄想では不良になってしまった志摩くんの姿が。その上他の女子生徒たちが志摩くんの黒い噂（夜遊びしてたとか）をしているのを聞いてしまい……。

2人きりになったタイミングで「大事な期末考査前にサボったりするのは良くない。そんなんだから夜遊びしてるとか噂される」と少しキツメに問い詰めてしまったみつみ。
けれど志摩くんから返って来たのは「それはみつみちゃんにとっては、でしょ」という少し突き放したような言葉。
そう、実はこれ第1話で入学式に遅れそうなみつみが「たかが入学式」発言をした志摩くんに対して言った言葉と全く同じ。
これがきっかけで2人はお互いに「根に持っていたのかも……」とそれぞれに思い悩みすれ違うことに。

将来の詳細で壮大な計画を持つみつみにとって学校の全てがとても大切で何よりも重視することなのに対し、志摩くんにとっては進級できればたまにサボってもいいくらいの認識。
価値観の違う人間って驚くほどたくさんいます。というかほとんどの人間は自分と違う価値観くらいに思っておかないと辛いですよね。でも友達とかクラスメイトとか、その程度の関係ならきっと価値観が違ってもそんなに問題にならない。
恋人であったり、大好きな相手ほど価値観が違うと辛くなる。その人にいつでも幸せでいてほしいし、間違ってほしくないから、自分の価値観で「こっちの方がいいよ」と口出ししたくなる。
みつみと志摩くんも、お互いに大切だと思っているからこそのすれ違いだったのではないかなと思います。
今回初登場した志摩くんの友達（子役時代からの友達だそう）のクリス君が、そんな志摩くんが珍しいと言っていたのも、そういうことなんでしょうね。
にしても昔からの友達ですらドン引きするほどのドライな志摩くん……。

志摩くんとのすれ違いの果てに、最初に伝えたいと思ったことは何だったのかと想いを巡らせるみつみ。本当に伝えたかったこと、それは「志摩くんがいないとつまらないからサボらずに来てほしい」だったことを、正直に志摩くんに伝えることができました。
もう、あの、みつみちゃんそれほぼ告白……。見てるこっちが照れちゃうくらいのド直球告白……。
これには「本当の気持ちを話し合うみたいなの意味ない」とドライだった志摩くんも思わず、自分から家のことや家族のことを語り始めるくらいに効果てきめんだったようです。
「みつみちゃんには、噂とか信じてほしくない、聞いてほしくない」と可愛いワガママを言う志摩くんに、真っ赤になって「わかった、もう聞かない」とうなずくみつみちゃん。

これでこの2人付き合ってないんかい……と思わずツッコミを入れてしまいました。可愛すぎてしぬ……。

でもその後の志摩くんのとびっきりの笑顔を見て、思わず真っ赤になるみつみ。
その脳裏に蘇るのはふみのお言葉。志摩くんの笑顔にドキドキして、話したいのに言葉が出なくなる、あの感じ。むずがゆくってこの場から逃げ出したいような、何ともいえないあの感じ。
ついに、恋を自覚するみつみ。一方の志摩くんは果たして……？