【アニメ感想】るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 第三話「活心流・再始動」

アニメ

2023.07.212023.07.28

3話のあらすじ

スリから足を洗う覚悟を決めた弥彦だったが、関東集英組のヤクザたちから袋叩きにされてしまう。しかしそこへ颯爽と現れた剣心によって弥彦は助け出されるが自分の弱さに悔し涙を流す。強くなりたいと願う弥彦を剣心は神谷道場へと連れて行き……。

3話の感想

父は戦死、母は病死、孤児になったところをヤクザに拾われた弥彦。その後は剣心たちと出会うまで、スリで盗んだ金をヤクザたちに上納するという汚れ仕事をやらされていたそう。
幼い弥彦にはそうすることでしか生きることができなかったのでしょうが、ヤクザに逆らってその支配から抜け出そうとするのは凄まじい覚悟のいること。それだけ剣心との出会いは彼にとって大きな影響を及ぼしたのかもしれません。
しかしヤクザたちからしてみれば今まで大人しく従っていたヤツが急に抵抗し始めれば面白くのないのも当然。弥彦は関東集英組の屋敷に拉致され袋叩きにされてしまうことに……。
そこへ颯爽と現れた剣心。弥彦がヤクザに連れていかれるのを目撃した薫から話を聞いた剣心は、なんと近場の極道をしらみつぶしに探していたようです。他の極道さんとは穏便に話し合いできたんだろうか……。
この関東集英組の親分はいかにも性格悪そうなオヤジでしたが、剣心の実力と目つきを見て本物の人斬りだと気づく辺り、ただの小物ではなさそうでしたね。他にも本物の人斬りを見たことがありそう。

強くなりたいと悔し涙を流す弥彦を剣心は神谷道場へと連れ帰り、なんと道場の門下生になるよう勧めます。そのことに反発し合う薫と弥彦。お互い勝ち気が過ぎて今のところ相性悪いですね……。
生意気盛りの弥彦にとっては、実力も良く分からない若い女が師範代なんて納得いかない様子。
しかし元門下生の青年2人が問題を起こし、チンピラ集団に襲われた時には責任を取って1人で治めようとした薫を見て考えを改めた弥彦。チンピラ2人を一撃で倒し、元門下生を体を張って守ろうとした薫の男気を見直したようです。
いつも剣心がそばにいるので実力が分かりにくいですが、一般人相手なら相当強そうですね薫殿。

今回は弥彦が仲間に、そして道場に加わるまでが描かれましたが、剣心の「どんなに誠意を尽くしてもそれが相手に伝わるとは限らない」というセリフが教訓として身に染みました。
どんなに正論をぶつけても、相手がそれを真面目に受け止めてくれるかはまた別問題なんですよね。結局今回の元門下生たちのように、一度痛い目を見ないと理解できない人たちもいますし。
それでも最後までかつての門下生たちを労わる薫の優しさにきゅんとさせられました。

ところで道場に押しかけて来たチンピラ集団「菱卍愚連隊」隊長の蜂須賀という男、まさかの檜山修之さんが声をあてられていて笑ってしまいました。1話からずっとゲスト声優豪華ですね。こんなところで使っちゃっていいんですか？？
そしてラストにはついにあの男――左之助が登場！旧アニメ版ではうえだゆうじさんが演じていた左之助を、今作では八代拓さんが演じています。割と似た系統の声優さんかなと思うので、そこまで違和感はないのかも？と言いつつ、うえださんのお声は唯一無二なので最初はどうしても比べちゃうかもしれませんね。でも八代くんは若手の中でも演技力がずば抜けているので楽しみです。