【アニメ感想】ミギとダリ第5話「ミジンコの歌」【アニメ感想】ミギとダリ第5話「ミジンコの歌」

【アニメ感想】ミギとダリ第5話「ミジンコの歌」

アニメ

2023.10.31

5話のあらすじ

テストで一位を取った記念に一条家に招待された園山一家。ミギが秘鳥になっている間、ダリは一条家をくまなく探索する。
ところが瑛二が突然「パジャマのボタンを秘鳥くんに盗まれた」と言い出す。それはミギとダリの母親の形見であるボタンだった。

5話の感想

オリゴン村の住人にとって憧れである完璧な一条家に招待された園山一家。表向きの名目は秘鳥がテストで普通科の1位を取ったから、というものでしたが実はそれは一条家による罠でした。
瑛二が学校でひっそりと行っていた他の生徒の持ち物検査で発見した、ミギとダリが後生大事に持っていた母親の形見。実はそれは瑛二が8年前に亡くしたパジャマのボタンだったことが判明します。
瑛二は秘鳥がそのボタンを盗んだと決めつけ追及し、秘鳥ことミギは盗んでいないと否定するも、秘鳥の正体がミギとダリの双子であることがバレそうになりついには「僕が盗んだ」と認めざるを得ない状況に。
こうして秘鳥ことミギは盗んだ罰として一条家に監禁（表向きは預かるだけ）されてしまうことに……。

これだけでも衝撃的な展開ですがここからがさらに驚きの連続。
まずミギが監禁された物置部屋の壁紙が、かつて2人と親子が住んでいたミジンコ模様の壁紙がある部屋だったことが判明。そこにはしっかりと幼い2人が落書きをした跡と、彼らの母親らしき人物の文字が残されていました。
さらに一条家のアルバムには、数年前に使用人として働いていたらしい若い女の姿が。これでほぼ、ミギとダリの母親が一条家に監禁される形で働かされていたことが確定しました。彼女は何らかの理由でまだ5歳だった瑛二のパジャマのボタンを盗み、その後一条家から脱走したのでしょう。
ただ気になるのは瑛二はともかく彼の母・怜子が、ミギとダリのことを知らなかったこと。かつての使用人に双子のこどもがいたことは知っていたけどそれが秘鳥だとは気づいていないのか、それともそもそもこどもがいたことを知らなかったのか。

また一条家に家政婦としてやってきたみっちゃんと共に家の中を調べていたダリは隠し部屋を発見。そこにはなんと精巧に作られたオリゴン村のジオラマが。オリゴン村の住人全員分の個人情報も見つかり、一条家がオリゴン村を監視しているらしいことが分かります。
以前ママが「この村はちょっと特別だから」と言っていたことと関係あるのでしょうか。

気になるのはやはり一条家の不気味さ。特に瑛二と母親の怜子。
瑛二がクラスメイトの持ち物を秘密裡にチェックしていたのは監視の役目があったからだと思いますが、秘鳥に向ける視線の冷たさはそれだけではないような気もします。秘鳥が実は2人の人間だということに気づきそうでハラハラさせられますね……。
そして一番不気味なのが母親の怜子。監禁した秘鳥に赤ん坊の格好をさせてミルクを飲ませながら、「早く瑛二にな～れ」と言っていたのがあまりにも意味不明すぎてゾッとしました。この人何者……？？

相変わらずダリが机の下を移動したりしても誰も気づかなかったり、ただの家政婦なのにゴシップのためならば人の家の中を漁ることもいとわないみっちゃんだったりとツッコミどころはたくさん。
ただそれ以上にミステリサスペンスとしての面が強くなってきており、なぜミギとダリの母親は殺されたのか、そして真犯人は誰なのかという謎に迫る展開がとにかく面白い。オリゴン村という不気味な村に隠された謎も気になります。