7話のあらすじ
地下シェルターに隠れていた子どもたちを助けるため、自らスポイルのテリトリーに入りゾンビ化のカウントダウンが始まってしまった風子とシェン。
1人の少女のタイマーが0に近づく中、最年長のケン(CV.小市眞琴)が少女に夢を語らせるとなぜかカウントダウンがリセットされ……。
7話の感想
地下シェルターで風子とシェンが出会った子どもたち。彼らによればスポイルは一週間前に突如町の中心に現れ、無差別に町の人々をゾンビ化させてしまったのだとか。子どもたちもカウントダウンは始まってしまったものの、なぜか腐り始めるのは大人たちが先。
また、アンディが結婚式を挙げたあの女性ゾンビが実は子どもたちの先生で、地下シェルターに避難させていたことも判明。彼女が子どもたちに残した言葉「夢を持っていれば腐ったりなんかしない」という言葉が、実はゾンビ化を遅らせるヒントだったというのがかなり上手くできていました。
スポイルは人体や物を腐らせるUMA。彼(?)曰く「腐る」というルールをこの世界にもたらしたのもスポイルで、腐って死んでいくという最期があるから生命は長く生きようとあがき、その姿が美しいのだとか。そこにはスポイルなりの美学があり、唯一抵抗している人間が理解できない様子。
そんなスポイルに風子は、人は誰しも大なり小なり夢を持って生きていて、それが心にある限り絶対に腐ったりなんかしないと断言。その瞬間、風子のタイマーもリセットされカウントダウンの数字が大きく変化。
ゾンビ化は単純に体が腐るだけではなく夢を失って心が腐ることも意味しているからこそ、成長するにつれて夢を失っていく大人たちが先にゾンビ化していたんですね。可能性に満ちていくつもの未来があり夢にも溢れている子どもたちはゾンビ化しなかったと。
またアンディと結婚式を挙げた女性ゾンビだけでなく、街のゾンビたち全員がアンディの言葉を理解し意思疎通できていたのも、今までにないゾンビ作品だなと。(言うほどゾンビ作品見たことないですが……)
自ら風子に触れ不運の時限爆弾となったゾンビたちがスポイルに突撃していく様は切なくて美しかったです。
カウントダウンをリセットさえできればゾンビにならずにすむものの、一度ゾンビになってしまったらもう助からない。自分たちを腐らせてしまったスポイルに一矢報いるために、そして街や生き残った子どもたちを守るためにもう助からない命を賭して戦うゾンビたちの姿で残酷で、容赦がなくてだからこそ作品の良さが際立っているなと感じます。
あと「夢」の象徴として何度もひまわりが出てきたのも本当に素晴らしかった。ひまわりが枯れることは心が死に夢を失うことを意味し、逆にゾンビになっても美しく咲き誇るひまわり畑を疾走する女性ゾンビの姿はまだ心は腐らずに生きていることを表しているという演出が美しい。
スポイル戦はまだまだ続くようですが今回も見応えありました。
動画配信
Amazon Prime Video dアニメストア for Prime Videoアニメ放題 FOD MBS動画イズム クランクイン!ビデオ J:COM STREAM J:COM STREAM見放題 スマートパスプレミアム TELASA(見放題プラン) dアニメストア ニコニコ支店 ニコニコ Netflix HAPPY!動画 バンダイチャンネル ビデックス ふらっと動画 music.jp milpus Lemino
※本ページの情報は2023年10月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
コメント